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差別発言をなぜ笑うのか~ささやかでも「差別はだめ」「だれもが平等で自由」と声に出す

 ひどい参院選になってしまいました。「日本人ファースト」の参政党をはじめ、いくつかの政治勢力が差別を競い合うような状況です。街頭で人権侵害の発言がまかり通っています。この状況を傍観し沈黙してしまうと、差別は勢いを増します。だから、黙っているわけにはいきません。この社会で、それぞれの違いを認め合えば、差別はなくせます。一人一人がそれぞれの場所で、ささやかでも「差別はだめ」「だれもが平等で自由」と声に出す、隣の人と話す。その積み重ねがあれば、希望はつながります。

 参政党の神谷宗幣代表の差別発言、現憲法の軽視は確信的だとすら感じます。7月18日にはこんなニュースがありました。

▽共同通信「参政代表『ばかだ、チョンだ』 憲法構想案批判で、差別発言訂正」=2025年07月18日 13時29分
https://www.47news.jp/12880048.html

www.47news.jp

▽毎日新聞「参政党・神谷代表、街頭演説で差別的発言 すぐに『訂正する』と釈明」=2025/7/18 14:36(最終更新 7/18 14:36)
 https://mainichi.jp/articles/20250718/k00/00m/010/116000c

mainichi.jp

 神谷代表は三重県四日市市での街頭演説で、参政党の「憲法草案」(記事中では「憲法構想案」)が批判されていることについて「あほうだ、ばかだ、チョンだとばかにされる」(共同通信)と述べたとのことです。共同通信は以下のように報じています。

発言後に「今のカット。私がちょっとでも差別的なことを言うと、すぐ記事になる」と述べた。その後「ちょっと差別的な発言は、ごめんなさい。訂正する」と語った。

 一般的に「チョン」とは「朝鮮」や「朝鮮人」「朝鮮半島出身者」の蔑称と受け止められています。多分に「ヘイト」が混じった用語です。国会議員であり、公党の代表である立場の人物が、公の場で口にしていい言葉ではありません。訂正すれば済む、というレベルではないのに、拡散されている動画を見れば、「カット」のくだりでは周囲からは笑いも起きています。
 差別発言が報道されることにも「私がちょっとでも差別的なことを言うと、すぐ記事になる」と、不満を持っているようです。全体として、マスメディアを挑発することで、支持を増やそうとしているようにすら感じます。支持する側に差別を面白がる空気があることは、深刻に受け止めなければならないと思います。

 もう一つ、神谷代表が現行の日本国憲法を尊重し、擁護する姿勢に欠けていることがよく分かる発言もありました。
 ▽毎日新聞「『極端な思想の公務員、洗い出し辞めさせる』 参政・神谷代表が発言」=2025/7/17 20:45(最終更新 7/18 00:06)

mainichi.jp

 参政党の神谷宗幣代表が14日、松山市であった参院選の街頭演説で、公務員を対象に「極端な思想の人たちは辞めてもらわないといけない。これを洗い出すのがスパイ防止法です」と述べた。
 憲法19条は、思想や信条の自由を保障している。また、思想調査については憲法13条に基づくプライバシー権に触れる恐れがある。
 演説で神谷氏は「極左の考え方を持った人たちが浸透工作で社会の中枢にがっぷり入っていると思う」と述べており、急進左派的な思想を排除したい考えがあったとみられる。

 毎日新聞は詳しい発言の内容も報じています。以下の通りです。

<自民党がもうアメリカの民主党みたいになっているんですよ。だから全然自民党がトランプ政権とうまくいかないでしょ。関税交渉もいかないでしょ。それは官僚ですよ。官僚、公務員。そういった極左の考え方を持った人たちが浸透工作で社会の中枢にがっぷり入っていると思うんですよ、ね。これをね、洗い出して、ね、極端な思想の人たちは辞めてもらわないといけないと思います、私は。これをね、洗い出すのがスパイ防止法です>

 発言は14日。毎日新聞の質問に対して、参政党は17日に回答したとのことです。

 党事務局は17日に回答を寄せ、「特定の思想を理由に公務員を辞めさせるようなことは憲法上許されるべきでない」との見解を示した。「思想信条そのものを理由に『辞めさせる』という趣旨ではない」としつつ、法令に反する行為があった場合に「相応の措置が必要であるという一般論を述べた」と答えた。
 また、「浸透工作」の意味を尋ねる質問に対しては、「特定の思想や利害を背景に、個人や団体が制度や政策決定に影響を及ぼそうとする活動」だとした。

 「思想信条そのものを理由に『辞めさせる』」ことだけが違法なのではありません。「極左の考え方を持った人たちを洗い出す」、つまり思想信条を探ること、思想調査自体が内心の自由の侵害です。
 現行の憲法は99条で、国会議員を含め公務員に対し、この憲法を尊重し擁護する義務を課しています。

第九十九条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 天皇も負っているこの義務を、神谷代表や参政党はやはり果たそうとしていないと言わざるを得ません。違憲の存在です。

 「参政党、いいんじゃないか」「日本人ファースト、当然では」と考えている人は、ぜひ、参政党の「憲法草案」と日本国憲法を読み比べてみてください。参政党に限らず、「外国人のせいで日本人が苦しんでいる」などの主張にひかれている人も。

▼日本国憲法 ※衆議院ホームページ
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm

www.shugiin.go.jp

▼参政党の「憲法草案」
https://sanseito.jp/new_japanese_constitution/

sanseito.jp

 繰り返します。
 この社会で、それぞれの違いを認め合えば、差別はなくせます。一人一人がそれぞれの場所で、ささやかでも「差別はだめ」「だれもが平等で自由」と声に出す、隣の人と話す。その積み重ねがあれば、希望はつながります。
 がんばりましょう。




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