以下の内容はhttps://news-worker.hatenablog.com/entry/2025/02/27/101111より取得しました。


「代表取締役主筆」のカリスマ性~渡辺恒雄氏「お別れの会」報道と新聞の公益性

 昨年12月に読売新聞グループ本社代表取締役主筆に在職したまま98歳で死去した渡辺恒雄氏のお別れの会が2月25日に行われました。読売新聞は26日付の朝刊紙面で1面、運動面、社会面に関連記事を掲載しました。死去の際には、同紙は1面のほか総合、政治、国際、経済、スポーツ、社会の各面にも関連記事を載せました。このブログでは「『各界』でいかに大きな影響力があったか、読者はページをめくるたびに繰り返し目にすることになったと思います」と書きました。今回も同様の思いです。同時に、その内容、特に渡辺氏の呼称に少なからず驚きました。詳しくは後述します。

 今回の同紙の記事はネットでも読めます。以下に各記事のリンク先と、記事の一部を書きとめておきます。
▽「渡辺恒雄主筆を追悼…お別れの会、各界から3900人参列」2025/02/26 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250225-OYT1T50194/

 昨年12月19日に98歳で亡くなった渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆のお別れの会が25日、東京都千代田区の帝国ホテルで執り行われた。政・財・官界やスポーツ関係者ら約3900人が参列し、冥福を祈った。

▽「記者や経営者の功績しのぶ…渡辺恒雄主筆お別れの会で『追悼展』、愛用品展示や執務室再現」2025/02/26 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250225-OYT1T50144/

 追悼展は、▽終生一記者▽販売第一主義▽活字文化への思い▽日本テレビとともに▽プロ野球界における足跡とスポーツ界への貢献▽執務室とその素顔――の全6章で構成。駆け出し記者時代の特報記事や主筆として執筆した社説、1994年に発表した憲法改正試案の紙面などをパネル展示し、日本テレビが編集した秘蔵映像も流された。
 執務室は、東京・大手町の本社から運んだ机やソファなどで再現された。大野伴睦・元自民党副総裁や中曽根康弘元首相から贈られた書や、愛用した眼鏡、パイプ、一眼レフカメラなどが公開された。

▽「阿部慎之助監督、渡辺恒雄主筆に『巨人愛を感じた』…原辰徳氏『最も影響を受けた師』」 2025/02/26 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/sports/npb/20250225-OYT1T50151/

 通算3期17年にわたって巨人を率いた前監督の原辰徳氏は、「私の話もよく聞いてくださり、私も一生懸命、話しました。主筆はご自分の番になった時には、非常に丁寧に話をしてくださった。プロの厳しさや社会人としてのモラル、政治経済など全て教えていただきました。私が最も影響を受けた師です」とコメントした。
 阿部監督や選手会長の大城卓らも、25日に春季キャンプを打ち上げた沖縄県から駆けつけた。阿部監督は「渡辺主筆の球界発展への熱意、ジャイアンツへの愛情を感じた。秋には必ず主筆に日本一の報告ができるよう、チーム一丸で戦っていきます」と誓った。

 渡辺氏の初出の表記は「渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆」となっています。常識的な読み方をすれば、現在も「読売新聞グループ本社代表取締役主筆」であると読めます。死去の際の訃報は、まさにその通りでした。2カ月以上が過ぎた今はどうなのか。常識的な感覚では「読売新聞グループ本社代表取締役主筆を務めた渡辺恒雄氏」が自然な表記であるように思います。
 もう一つはプロ野球巨人の監督、元監督が「渡辺氏」や「渡辺さん」ではなく「主筆」「渡辺主筆」と呼んでいることです。渡辺氏が巨人のオーナー当時に、プロ野球選手会のストライキがありました。当時、渡辺氏が口にした「たかが選手が」のひとことは大きく報道されました。そのことについて、わたしは前述のこのブログの以前の記事で次のように書きました。

 この発言は字義通りだったのだろうと思います。プロ野球はオーナーの文字通りの所有物であって、選手はコマでしかない。どう運営するかはオーナーたちの専権であって、選手ごときの口出しは許さない、と。選手会がストライキの準備に入ると、読売新聞は社説で批判しました。

 亡くなってなお、球団関係者が「元オーナー」ではなく「主筆」として追悼の言葉を口にする。そのことは、わたしにはやはり驚きです。

 お別れの会の会場の別室で「追悼展」が開かれ、執務デスクまで展示されたことも驚きですが、企業のカリスマ経営者ならそういうこともあるだろうというところまでは想像できます。ただ、それが新聞の社会面に準トップ、見出し3段で写真3枚とともに報じるに相当する公益性があるかと言えば、わたしは疑問です。
 死去の際、そして今回のお別れの会の読売新聞の報道の全体を通して、渡辺氏の組織の中でのカリスマ性はよく伝わってきたように感じます。

※参考過去記事

news-worker.hatenablog.com

 渡辺氏の呼称を他紙はどう表記しているか、朝日、毎日、日経、産経の4紙のほか、地方紙に記事を配信している共同通信の各記事をネット上で見てみました。日経新聞をのぞいて、いずれも読売新聞と同様です。これも驚きでした。経済専門紙の日経だけは、さすがに「代表取締役」の表記はなく「故渡辺恒雄・読売新聞グループ本社主筆」でした。

■朝日新聞「(#政官界ファイル)渡辺恒雄氏お別れの会に首相ら」2025年2月26日 5時00分
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16157745.html
「昨年12月に死去した渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆のお別れの会」

■毎日新聞「渡辺恒雄さんお別れの会 政財界など各界関係者ら3900人参列」2025/2/25 19:52(最終更新 2/25 20:41)
https://mainichi.jp/articles/20250225/k00/00m/040/183000c
「2024年12月に98歳で死去した、読売新聞グループ本社代表取締役主筆、渡辺恒雄さんのお別れの会」

■日経新聞「首相『強い使命感あった』 故渡辺恒雄氏のお別れの会出席」2025年2月25日 13:21
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2526C0V20C25A2000000/
「故渡辺恒雄・読売新聞グループ本社主筆のお別れの会」

■産経新聞「渡辺恒雄さんお別れの会、政界や巨人関係者が献花 長嶋茂雄さんや王貞治さんら参列」 2025/2/25 19:05
https://www.sankei.com/article/20250225-ZBMTZ7K5ZJMKJNKEGTNUWFAIJ4/
「98歳で亡くなった読売新聞グループ本社代表取締役主筆渡辺恒雄さんのお別れの会」

■共同通信「渡辺恒雄さんお別れの会 政界や巨人関係者ら参列」2025/02/25 19:24
https://nordot.app/1267055357192847793
「98歳で亡くなった読売新聞グループ本社代表取締役主筆渡辺恒雄さんのお別れの会」




以上の内容はhttps://news-worker.hatenablog.com/entry/2025/02/27/101111より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14