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「人権」の教訓が問われるのはフジテレビだけか~10時間超“やり直し”会見の在京紙報道

 「中居正広・性加害問題」への対応や「性接待疑惑」を巡って、フジテレビは1月27日の臨時取締役会で、港浩一社長と嘉納修治会長が同日付で辞任することを決定しました。その後、午後4時から行われたやり直しの記者会見は、翌28日午前2時24分に終了しました。途中、休憩も挟んで10時間超。参加者をテレビ・ラジオ担当記者らの記者クラブに限定せずにオープンとした会見では、質問の挙手が途切れなかったと報じられています。毎日新聞の28日夕刊によると、参加した取材者は191媒体の437人。終了時にも会場には100人近くが残っていたとのことです。
 この記者会見を、東京発行の新聞各紙は28日付の朝刊でそろって1面で報じています。朝日、毎日、読売、産経、東京の5紙はそろってトップの扱い。この日の最重要ニュースとの判断です。総合面、社会面にも関連記事を展開し、長時間の会見では時に怒号が飛び交ったことも伝えています。

 会見の模様をフジテレビは中継しました。視聴率は午後7時~10時の時間帯で平均13.1%だったとのことです。SNSには、会見でのやり取りに対しての感想などが相次いで投稿されていました。
 会見のやり取りは、NHKが自局のサイトにテキストで詳しく紹介しています。長時間のやり取りを通じて明らかになったこと、ならなかったことは整理されていると感じました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250127/k10014704771000.html

www3.nhk.or.jp

 新聞各紙の報道も含めて、現時点で感じていることを書きとめておきます。
■キーワードは「人権」
 会見でフジテレビ幹部は、人権意識が欠如していたことを明確に認めました。新聞各紙の見出しにもキーワードの「人権」が目立ちます。今回の性加害問題に対応していた時期が、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長の性加害への対応の時期と重なっていることを考えると、フジテレビでは、元社長とジャニーズ事務所を巡る一連の問題がまったく教訓になっていなかった、ということだと改めて思います。マスメディアのありようの観点からは、それが今回の問題の本質です。元社長の性加害の問題でも、「人権」は最大の教訓のはずでした。
■「沈黙」の教訓
 同時に、この「人権意識の欠如」はフジテレビだけのことなのか、ということもあらためて感じています。
 元社長の性加害を巡っては、新聞、テレビの別なく「マスメディアの沈黙」を指摘されました。フジテレビも、曲がりなりにも検証番組を放映していたのに、実態はこのありさまでした。新聞では、「検証」と呼べる水準の検証を行い、結果を自ら報じたのは朝日新聞だけで、他の新聞社や通信社にはそうした取り組みは、わたしが見て来た限りは見当たりません。仮に、教訓を導き組織内に浸透させているつもりだとしても、そのプロセスを社会に開示しないままで、それで「フジテレビとは違う」と社会の人たちは受け取ってくれるでしょうか。
 気になるのは、ジャニー喜多川元社長の事例と対応が時期的に重なっていたことに、新聞がほとんど触れないことです。その論点を新聞が明確にすることは、かつての「沈黙」の教訓が何であるかをあらためて示すことです。ジャーナリズム組織として、教訓の共有を徹底させることにもつながるはずです。なぜ触れないのか、ここまでくると不思議でなりません。
■何が明らかになったか
 会見が10時間超に及んだことに対しては、ネット上で批判的な意見も目にします。自説を延々と述べる質問者がいたようですし、編集なしの映像でそのシーンを見れば、批判的になるのも分からなくはありません。ただし、そうした情景も、記者クラブとフジテレビの馴れ合いが排除されていたことの表れでもあると思います。「長時間」をどう考えるかは、記者会見の全体を通じて、何が明らかになったのか次第だろうと思います。明らかにならなかったことがあったとしても、明らかにならなかったこと自体に意味がある場合もあります。

 今回の性加害問題について、週刊文春が28日、フジテレビ社員の関与に関する記事の記述を訂正しました。ただし、出来事の全体を通じての社員の位置付けは、フジテレビ側も記者会見で見解を示したように、今後の第三者委員会の調査の中で明らかにされるだろうと思います。引き続き、経緯を注視します。

 以下に28日付の東京発行各紙朝刊の主な記事と見出しを書きとめておきます。
【朝日新聞】
▽1面
・トップ「フジテレビ会長・社長辞任/中居さん問題 一連の対応 引責」
・「『人権侵害疑い 適切報告されず』/検証せず出演継続」
▽3面(総合)
・「フジの体質 変わるか/CM『すぐ再開ならず』」/「日枝氏、経営陣41年・新社長はアニメ畑」
▽7面(経済)
・「株価上昇狙い改革要求/『物言う株主』米ファンド、フジに指摘/『上級取締役の一人は、41年以上その地位にいる』」
▽25面(社会)
・トップ「日をまたぎフジ異例会見/会場に400人 やまぬ挙手」/「『社内 相当な突き上げ』/日枝相談役は会見出席せず」

【毎日新聞】
▽1面
・トップ「フジ社長・会長辞任/中居さん問題引責/社員の関与 再否定」
▽3面(総合)
・クローズアップ「フジ『人権意識足りず』」「社長・会長辞任 信頼回復遠く」「減収 数百億円規模も」
・ミニ論点・識者談話2人
▽21面(社会)
・「フジ会見 異例の深夜まで/会長・社長辞任 体質批判相次ぐ」
・会見要旨「カメラから逃げた」「社員の関与確認できず」「日枝氏の責任 明言避ける」
▽社説「フジ社長が辞任表明 人権軽んじた背景解明を」

【読売新聞】
▽1面
・トップ「フジ社長・会長 辞任/中居さん問題『人権侵害 可能性』/社員関与は否定 オープン形式で会見」
・2面(総合)
・「CM再開見通せず/広告主『説明不十分』」
▽3面(総合)
・スキャナー「情報制限 番組継続/『女性の心身優先』理由に/中居さん正式調査行わず」/「信頼回復 第三者委カギ/報告 3月末メド」
▽31面(社会)
・トップ「フジ会見 日またぎ/港社長『信頼揺るがした』」「社員『本当につらい』」/「不祥事で会見 過去にも批判」/会見要旨
▽30面(第2社会)
・「説明足りず・古い企業風土・女性軽視」識者談話3人
▽社説「フジ社長辞任 メディア不信招いた責任重い」

【日経新聞】
▽1面
・「フジ 港社長ら辞任/経営混乱で引責 後任に清水氏」
▽3面(総合)
・「春の改編前 収拾難しく/フジ社長『前回会見、透明性欠いた』/広告見合わせ なお/3月めど『役員が責任』」/「コンプラ部門に共有せず/トラブル情報 ガバナンス不全露呈」
・「世間と感覚にズレ」「親会社の責任焦点」識者談話2人
▽39面(社会面)
・トップ「フジ謝罪『人権の認識 不足』/社員『視聴者納得しない』/社長、23年8月把握 適切な検証行わず/会見、日枝氏の姿なく」/「『直接会っておわびしたい』/問題当日『社員関与なし』」会見の主なやり取り
▽社説「フジは企業統治の抜本的な見直しを急げ」

【産経新聞】
▽1面
・トップ「フジテレビ社長・会長辞任/『人権意識欠いた』引責」 中居さん問題/『全役員に責任』/新社長に清水氏
▽3面(総合)
・「トップ交代 フジいばら道/親会社との情報共有なく」/「不祥事 問われる発信在り方/フジ会見、質問遠慮求める場面相次ぐ」
▽23面(社会)
・トップ「やり直し会見 深夜まで/フジ幹部ら謝罪、怒号も/報道陣500人」
▽社説(「主張」)「フジ社長ら辞任 信頼回復へ全力を尽くせ」

【東京新聞】
▽1面
・トップ「フジ社長・会長 引責辞任/『人権への認識不足』/中居さんトラブル 社員関与は否定 やり直し会見」
・解説「女性への意識 問われる体質」
▽2面(総合)
・核心「ガバナンス不全 浮き彫り/『最高責任者』日枝氏 姿なく/危機管理甘く、対応後手」/「広告『再開できない』/企業から厳しい声」/「トラブル把握 フジ経緯説明」
・「メディアの信頼揺るがした」会見 主なやりとり
・社説「フジ社長ら辞任 解体的出直しが必要だ」
▽20、21面(特報)
・「フジテレビ出直し会見に行ってみた」※13:35~21:00のドキュメント
▽23面(社会)
・トップ「怒号飛ぶ長時間会見/フジ 被害女性のケア後手 刷新感なし」/「都主催 芸術祭『年内できない』」
・「問題意識の低さ露呈」識者談話・上谷さくら弁護士

 

※参考過去記事

news-worker.hatenablog.com

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