備忘のメモを兼ねて、書きとめておきます(精緻な論考ではありません)。
この週末に参加した内輪の勉強会で、テレビに詳しい方から、斎藤元彦知事が再選された11月17日の兵庫県知事選とテレビについて、お話を伺う機会がありました。同感のことが少なくありませんでした。改めて明確になった視点もいくつか得られました。その中でもっとも印象に残っているのは、今やネット、それもSNSで情報を得ているのは若い世代に限らないのではないか、との指摘です。「SNSで情報を得ているのは若い世代。年代が上がると新聞やテレビが情報源」との仮説を「時間がある年配の世代も、今や普通にネットに接している」「新聞、テレビとネットをシームレスに行き来し、情報を探す人が増加している」に修正した、との報告には納得感があります。
以下、わたしなりに考えてみました。
7月の東京都知事選では、石丸伸二・元安芸高田市長が蓮舫・元参院議員を抑えて2位になりました。新聞やテレビが事前に予測できなかった結果で、10~30代に支持されたことが要因とされています。選挙前から市長時代の言動を短時間に編集した動画で、ネット上で話題になっていました。選挙戦でも、SNS上で動画を駆使しました。10月の衆院選で、議席4倍増を果たした国民民主党の躍進も、手取り収入を増やす、との分かりやすい政策をSNS上の動画で拡散させたことが要因の一つと指摘されます。
先行したこの二つの選挙では、ユーチューブやTiktokなど動画のSNSになじみが深いのは若い世代との認識が前提だったように思います。しかし、兵庫県知選では、少し違った印象を受けます。
新聞・放送各社の出口調査では、斎藤知事への投票がトップを占めたのは10~30代ばかりではありませんでした。調査によっては、60代まで各世代ともトップでした。
※共同通信「60代以下、斎藤氏が上回る 告発文書問題『重視』9%」=2024年11月17日
またNHKの出口調査によると、投票する際に何を最も参考にしたかについては「SNSや動画サイト」が30%で、「新聞」と「テレビ」のそれぞれ24%を上回っています。
※NHKニュースweb「テレビ・新聞よりもSNS?兵庫県知事選挙で何が?」=2024年11月23日

※写真出典:NHKニュースweb
週末の勉強会の報告の締めくくりは「メディアの主役の本格的な交代期に入った可能性がある」との指摘でした。その通りかもしれないと考えています。