5月15日は、1972年に沖縄の施政権が返還されて52年の日でした。沖縄の日本復帰の日です。節目の年というわけでもないからか、東京発行の新聞6紙(朝日、毎日、読売、日経、産経、東京)で目にした関連記事は多くはありません。
15日付朝刊で1面で報じたのは朝日新聞だけでした。1面の中ほどに「沖縄 困窮する高齢者/きょう復帰52年 米施政下、年金導入遅れ」の見出しで、全3段のいわゆる「囲み」記事です。社会面トップに「年金 取り残される沖縄/食料配布に列 85歳女性『3回目』」「不安定な雇用 低い納付率」の見出しで、関連記事を大きく掲載しています。日本復帰から半世紀以上がたって顕在化してきた問題であり、今までになかった切り口だと感じます。朝日新聞は「なお遠い『平和の島』」の見出しで社説も掲載しています。
わたしが目にした範囲でのことですが、読売新聞と日経新聞には関連記事は見当たりませんでした。日経新聞は翌16日付の第2社会面に「沖縄本土復帰52年 基地負担 軽減訴え/県民ら抗議」の記事を掲載しましたが、読売新聞は16日付紙面にも、「復帰52年」に直接触れた記事は見当たりませんでした。
沖縄では、米軍普天間飛行場の移設をめぐり、沖縄県の反対を押し切って名護市辺野古沖で新基地建設のための埋め立てが進んでいます。県内では自衛隊の基地強化も進んでいます。仮にこれらの基地負担の増大を沖縄に強いることを是とするなら、その負担に見合うだけの地域振興策があっていいはずです。その観点から、沖縄の経済や産業が今、どんな状況にあるのか。せめて年に1度のこの日ぐらい、日本本土のメディアは報じてもいいと思います。「復帰52年」に何の意味も見出さない、ということであれば、それがその新聞の見識というほかありませんが、沖縄への冷淡な視線が際立つように感じます。
5月15日付と翌16日付の各紙の関連記事を一覧にまとめました。
【追記】2024年5月20日11時
表の「▼」は復帰52年の記事、「※」は復帰52年とは直接関係がありませんが、沖縄の基地負担に関連する記事です

【追記2】2024年5月20日20時45分
昨年の沖縄復帰の日、東京発行の新聞各紙はどのように報じていたのか、このブログの過去記事を見てみました。5月15日は新聞休刊日のため、14日付と16日付紙面に掲載されていました。
読売新聞は、5月14日付の第2社会面に見出し1段で「平和行進」の記事を載せただけでした。各紙とも15日当日の沖縄の様子を伝える記事を16日付朝刊に載せていましたが、読売新聞には関連の記事は見当たりませんでした。ことしは15日付、16日付の読売新聞紙面に「復帰」の関連記事は1本もありません。
2022年の「復帰50年」の時と比べて、各紙とも昨年、今年と報道量は激減しました。その中でも、読売新聞の冷淡さは突出しています。