著者は医師。トランスジェンダー問題に関心を持ち、アメリカ人学者と対話し海外での現状を調べ、性的少数者からの意見も聞いた結果、LGBT思想に基づいて社会制度を設計してはならないという考えに至った。
そこに至る過程で自分が勉強してきたことを多くの人に知ってもらいたいと編まれた本。
LGBT思想についてよく知らないまま、ウェブで話題になってもどこが問題なのか見えないまま、報道も看過してしまう日本人はまだ多いですよね。
そして大勢が知らないうちに法制度が変わったりしてしまう。それではあとあとこまるわけです。
この本では第一部「基礎知識編」が24ページ、これで問題の概要が把握できる、不慣れな用語の意味もわかります。
第二部「詳論編」はさらに具体的な内容に踏み込んだもの。「基礎知識編」に関連項目とページ番号があるので、第一部を読みつつ気になる箇所は細かい内容を第二部にあたって調べることができる作りになっています。また、哲学研究者Erinさんによる「ジュディス・バトラーの「セックスは常に既にジェンダーである」の解説」もあります。
LGBT問題って何? な方への入門書、ぜひご一読ください。
英米で起きた医療スキャンダルを知ると、日本は同じ轍を踏んではならない、と思うだけです。
私は、笙野頼子が文壇を追われたと知ってから、LGBTQ+に興味を持ち後追いで調べ始めたので、この本ではとくに「LGBTをめぐる世界と日本の動き」で年表に経緯をまとめてくれているのがとてもありがたかったです。
紹介した本ですが、斉藤佳苗医師がnoteにまとめた記事が基になっています。
Erinさんのnoteはこちら(『「セックスは常に既にジェンダーである」を私なりに説明したツイートのまとめ。』が読めます)
映画「アフター・ザ・ハント」では、LGBT思想が広がったイェール大学の様子を垣間見ることができます。レズビアンの学生が同居人のことを she と呼ばないでと教員にお願いしたり、教員がノンバイナリー自称の学生のことを they と呼んだりしていました。
犯罪実話マニアは、Reduxxを読もう。WPATH関連の記事もある。
(マニアにしか感知できないアレな部分、あるんだわな。ようこんなのがWPATHとかいうて表舞台に出てきたな、なんでやねん、ソロスはん、はきというてみ、はきと)