中国で2014年に「反スパイ法」が施行されてから、日本人17名が拘束され、そのうち10名が有罪判決を受け、中には獄中死した人も出た。
2016年にスパイ容疑で懲役6年の実刑、昨年帰国した鈴木英司氏の手記『中国拘束2279日』が今年4月に出版され、毎日新聞とTBSはこれをスクープとして報じたが、全体に中国での邦人拘束については報道は十分ではなく、そのため国民の多くはこの問題に気が付いていない。
この記事では、日本政府の中国への対応が弱腰で邦人を守ろうという気概が見えないこと、一般の民間人がとくに問題のない合法的な行為として善意で行ったことがスパイ活動と見做されて困惑しているのに、その民間人を切り捨てる公安庁の対応などを取り上げている。
慣例的に「情報関係に関わることは、事柄の性格上申し上げられない」となっているが、身に覚えのないスパイ容疑で邦人が拘束される事件が起きたときは、可能な限り情報を開示したほうが再発防止につながるのではないか、と著者は言っている。
くわしくは『世界』9月号で読んでみてください。