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村上龍「オールド・テロリスト」第十五回 文藝春秋2012年8月号

ミイラのような老人は関口に「ユリコ(カツラギ)を頼む」とつぶやいた後、意識を失った。老人の言葉をつなげると、その老人も関わっているアル・カイーダ型のネットワークがあり、日本を一度リセットしようとしていたが、一部の細胞が暴走しはじめた。それを関口に食い止めて欲しい、資金はカツラギの口座にとりあえず十億円振り込んでいる、ということ。
「とりあえず十億」と言われて頭が真っ白になる関口だが、自分のことをこの謎の老人に調べられてしまっているので、逆らうわけにもいかない。関口はカツラギを連れ、IT技術に長けたマツノ君といっしょにチームを作って、暴走するテロ集団に立ち向かうことになった!……
とりあえず十億にびびる関口に、カツラギが、でもお金って川みたいに流れているものでしょう? と語るのだが、わかったようでわからないようでなんとなくなるほどと思えてくる説明で、おもしろい。とにかく関口は、金の出所は詮索せずに、自分が目撃した大参事が繰り返されるのだけは防がねば、と、決心。うん、まともな男の子感覚。資金を手にした関口は、やっと主体となって動き出すことになり、活気が出てきた。次回が楽しみです。
新聞連載の「55歳からのハローワーク」はもう完結しましたけれども、柴犬や菅原文太「トラック野郎」が出てきたりして、楽しく読めました。こちらは、市井の人たちの日常をリアルに描いて、彼らが希望を見出す明るい余韻の残るおはなしだった。
「オールド・テロリスト」のほうは、日常では封印された悪意や怨念が噴出してくる物語になっているけれども、主人公の冴えない中年男・関口が悪意に負けないぞ! と立ち上がり、男の子的生命力がいい方向に出始めて、そのせいなのか、近くにいるカツラギさんが関口には、なかなかすてきな女性じゃないか、そんな風に見えてきている。
若いし、容姿はきれいな方だとこれまでも描写されていましたが、いきなり「スコーン?!」な出会いだったので、ここまではミョーな面ばかりが目について仕方がなかった関口。しかし、いまはちょっとちがってきてる。
うーむ、村上龍的ロマンが本領を発揮しだしたな。




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