有為自然さん
私は、150/90より下がらなかったために、降圧剤を飲むように言われました。
現在は、降圧剤の服用で130/80程度です。
降圧剤のリスクをとるか、血管系の病気のリスクをとるか。
どうなんでしょう。
血圧が高いと脳血管が破れる恐れがある。
一方、低いと、脳の隅々まで血が行かない恐れがある。
どちらを取るか、という問題ですね。
私なら、降圧薬を飲まない、を選びます。
①どんな薬にも副作用はあります。
②脳内出血やくも膜下出血を予防するために血圧を下げるんだ、と思います。
蛋白質が十分摂れているなら、脳血管が破れる心配はあまりしなくて良いと思います。
ARB(angiotensin Ⅱ receptor blocker アンジオテンシン受容体拮抗薬)を飲んだ群と、placebo(見た目は薬だけれど、薬の成分が入っていないもの)を飲んだ群を追跡した研究のうち、少なくとも1年は追跡したもの、参加者が100人以上のものをリストアップ。
figure 3の上半分で、ARB(angiotensin Ⅱ receptor blocker アンジオテンシン受容体拮抗薬)とplacebo(見た目は薬だけれど、薬の成分が入っていないもの)を比較しています。
outcome(結果)は、all cause mortality(全死亡)です。
降圧薬を飲む目的は、血圧を下げることで
①脳内出血やくも膜下出血を予防したい。
②大動脈解離を予防したい。
③急性心筋梗塞を予防したい。
④狭心症になるのを防ぎたい。
⑤脳梗塞を予防したい。
⑥(うっ血性)心不全になるのを予防したい。
色々あると思いますが、究極的には「死なない」ことが目的なので、all cause mortality(全死亡率)を見ました。
血圧を下げ過ぎた結果、脳に血が行かなくなり、車を運転している時に気を失い、事故を起こして命を落とした。
こういうケースもあると思うので、all cause mortality(全死亡率)で見るのが妥当だと思います。
話を戻します。
subtotal(2000人参加した研究が1つ、3000人が参加した研究が1つ、4000人が参加した研究が一つ、20000人が参加した研究が1つ、などなど。これらを合計したもの)
ARB群(実薬群)は、3815/33754
33754人中、3815人亡くなった(死因は問わず)。
placebo(偽薬群)は、3856/33620
33620人中、3856人亡くなった(死因は問わず)。
relative risk(相対危険度)は、0.99
ARBを飲むと、死ぬリスクが0.99倍になる。
そういう意味です。
殆ど変わらん、という訳ですね(ARBを飲むことで死ぬリスクをほんの少し減らすことができるとも言えますが)。
95%CI(95% confidence interval(95%信頼区間))は、0.95-1.03
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ちょっと難しいので、興味のある方だけどうぞ。
ARBを飲むと、死ぬリスクが本当は0.98倍になる、とします(真の値)。
でも、これを知ることは私たちはできません。
(世界中の人にARBを飲ませることはできないので。もっと丁寧に言うと、世界中の人にARBを飲ませたところで、真の値を知ることはできない。真の値に近い値を知ることができるだけだ。)
この研究の結果(95%信頼区間は、0.95-1.03)の範囲内に、真の値があると言えそうだ。だけど、この研究の結果の精度(信頼度)はどれ位なんだろう。
そういう話です。
この研究と同じことをして、95%信頼区間を求める。
これを100回した。
1回目は、0.95-1.03だった。2回目は、0.97-1.05だった。3回目は、0.94-1.02だった。・・・99回目は、0.99-1.07だった。100回目は、0.93-1.01だった。
このうち、95回位は、真の値を含むだろう。
このうち、5回位は、真の値を外すだろう(99回目のような結果が出る)。
そういう意味です。
95%信頼区間とは?やっと理解できた一番わかりやすい説明 | 医科学・知財勉強帖 MedSciTechNotes
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ARBを飲んだ場合のリスク(死ぬリスク)は、0.95倍から1.03倍の間に多分収まりそう。
そう捉えて良いと思います。
「ARBを飲んだ方が少し得かも知れないけれど、少し損をするかも知れない」
そんな感じですね。
ARBを飲む価値があるかどうか。
あとは、皆さんの方でご判断下さい。