p218~222
山崎
わたしがおすすめする大金持ちになる方法はズバリ、「ストックオプションをもらうこと」だね。
大橋
え...。それって、IT企業とかでよくある、会社作って上場した時に儲かるやつですよね?
山崎
そう。自分が株主の会社が上場できれば、株を売って大金が手に入る。
注
ストックオプションとは、「新株予約権」の一種で、会社が個人に対して自社の株式を購入する権利を与えること。
大橋
僕には無理です。会社を作るなんてできません...。
山崎
自分で会社を作る以外にも、ストックオプションをもらえる方法がある。それは「うちで働いてくれたら、株をあげますよ。給料は安いけど株価があがれば大金持ちですよ」そんな採用の仕方をしている会社があるから、そういうところに転職することだね。ベンチャー企業や外資系の企業に多いね。
大橋
そんな会社に転職できるんですかね...。
山崎
会社がストックオプションで報酬を払うということは、当面の給料は低く抑えられていて、その分、採用条件が甘くなることが少なくない。就職した会社がうまくいけば、意外に大きなお金が手に入る。
大橋
はあ...。
山崎
なぜ、これを勧めるかというと、もし失敗したときに、会社を辞めさせられる程度ですむ。ようするに最悪クビですむということ。
大橋
簡単に言いますけど、クビになるのイヤです...。
山崎
クビになったら転職すればいいじゃない。私は過去に12回転職したけど、昔は中途採用している企業が少なかったし、会社を辞めたというだけで良く見られないことがあった。だけどいまは、転職先がいくらでもある。それに大企業に就職したからって一生安泰とは限らない。
だったら、ストックオプションをもらえる会社に就職して、そこで株式の報酬を狙うのはかなりいい戦略だと思うよ。うまくいけば大金持ちだし、うまくいかなかったら、またチャレンジすればいいだけだからさ。
大橋
なるほど…。同じ賭けをするんだったら、失敗したときに多額の借金を抱える方法ではなくて、自分がクビになるくらいで済む方法を選べば、傷が浅いってことですか…。
山崎
そういうこと。あとね、若い人は手持ちのお金なんてたいしたことないけど、自分自身に大きな経済価値がある。流行の言葉では「人的資本」って言うんだけど、これを利用せずに、投資だけでお金持ちになろうというのは賢くないね。
注
人的資本とは、人間が持つ能力を資本として捉えた経済学の考え方で、若く将来性があるほうが大きくなる。
大橋
でも、僕にその働き方はできないですね...。
(中略)
山崎
学生や若い世代は、経済的に豊かになりたいのであれば、給料をもらって、安定した会社に就職するという考え方だけでなくて、自分という資本を使って、うまく株に関わることを考えるといい。
株を買うのはお金がかかるけど、株式の報酬を得られる企業に就職すれば、現時点でお金がなくても、うまくいけば大金持ちだからね。
実際、私は自分の息子にもそう教えたし、これから就職するお子さんがいる人は、就職するときは、株式の報酬を得られるかどうか、というのを視野に入れることを伝えてあげてほしいね。働き方もお金の運用と一緒で、適度なリスクを取るほうが、得するようにできている。「安定」をよしとする親世代の常識は疑った方がいいね。
私のコメント
時代は変わりましたね。
私の母も、安定を良しとする価値観の持ち主でした。