ドクター江部の糖尿病徒然日記 塩分と水分摂取について。糖質制限食の場合は。
インスリンは、交感神経を活性化させたり、
腎臓でナトリウムの再吸収を促進させます。
ナトリウムと共に水分も再吸収されるので、高血圧の要因となります。
糖質ありの普通の食事をしていると過剰のインスリンが分泌されるので
浮腫みやすく血圧も上昇しやすくなります。
スーパー糖質制限食を実践すると、
インスリン分泌が必要最小限に減るので
ナトリウムと水分は腎臓から排泄される方向にシフトします。
スーパー糖質制限食を開始して、2~3日で、2kgくらい体重が減少しますが
これは脂肪が燃えたのではなく水分の移動です。
つまり、スーパー糖質制限食の実践で、浮腫みがとれてスッキリして、
血圧も下がりやすくなります。
糖質制限食と共に『塩分制限』もしてしまうと、
摂取エネルギーは充分量であっても、
身体の塩分が不足することがあります。
こうなると、だるくなったり、ぼーっとしたり、頭重・頭痛があったり、
ぼんやりしたり、動きが鈍くなったりします。
過去の記事で、
「スーパー糖質制限食で血糖値は改善し体重も改善したが、
身体がだるかったり、動きが悪くなったりした。」
というような訴えがあったら
ほとんどが、『摂取エネルギー不足』が原因であると説明してきました。
しかしながら、摂取エネルギーは明らかに充分であるにもかかわらず、
同様の訴えをする人が散見されるという実態があります。
このようなケースは、『塩分不足』の可能性が高いと思われます。
私自身、以前、塩分制限実験をしたことがあります。
摂取カロリーは普通にして、
厳格な塩分制限食(味はほとんどないです)にしたら
ぼーとしてだるくなって集中力が低下しました。
このように考察してくると
糖質制限食実践の場合は、塩分制限は必要ないです。
また、とくにスーパー糖質制限食実践の場合は
『水分・塩分』が排泄されやすくなるので
しっかり水分補給して塩分も普通に摂るほうが良いです。
(引用はここまで)
注
スーパー糖質制限食=1食当たりの糖質摂取量が20g以下。
私のコメント
糖質制限している人も、していない人も、水分をしっかり補給して、塩分も普通に摂って下さい。