ご無沙汰しております。卯野です。
読書メーターによると今年の読書は約26冊。
夏と冬の休暇中にまとめて読む感じ。
フィクション・ノンフィクション含めのベスト
プロジェクト・ヘイル・メアリー
文句なしにエンターテイメントで面白かった。「三体」もそうだけど内容が面白ければ物理とか宇宙とかわからなくてもここまでひきこまれるんだと教えてもらった。映画も楽しみです。
「火星の人」も面白かった。
音楽と生命
坂本龍一教授と福岡伸一さんの対談。
各分野で「ロゴス(論理、理)」の頂点に立った二人が「ピュシス(自然)」への回帰を語りあう。
ピカソしかりみんなそうなるのかな、と思った。
ゆるゆると穏やかに言葉を重ねていく雰囲気が好き。
短歌のガチャポン
よい本を読んだ直後の余韻がよくて、もっと味わっていたくて、読書メーターにすぐに感想を書き込むことができないんだけど、こうして時が経つとそれももったいない気がする。どの頁をパっと開いてもじいんとする。
「くちづけをしてくるる者あらば待つ二宮冬鳥七十七歳」 二宮冬鳥
明るい歌。
「戦えばオレをぶちのめせるだろう中学生の低い挨拶」 工藤 秋生
この人の歌集買わないとな。他の作品ともあわさってえぐってくる。
新任刑事
作者は実際に警察庁勤務経験がおありだったとのことで、リアルな警察小説を読みたい人にはたまらない一冊。ただ内容が濃密すぎて&難解で気を抜くと振り落とされる。
ラストの犯人のアイデアがすごい。エンターテイメント。
ゴリラ裁判の日
おすすめ本。タイトルのイメージだけでギャグなのかと思ってたら、ぜんぜんそんなことはなかった。
「言語」をキーワードに、「人間とは」「動物とは」の定義を考えさせる作品として面白かった。
テーマは「人間と動物の境とは」なんだろうけどそこまで哲学的にテーマを追求しておらず、その入り口として明るい読後感なので、小中学生など、幅広くの読者層に読んでもらいたいなと思った。
恋に至る病
おすすめ本。「ブルーホエール」という実際にあったゲームをツールとして、純愛を描いた作品。
「マニピュレーター」、人を操作する魅力のあるヒロイン景が作中通して破綻なく描かれていること、ゲーム「ブルーモルフォ」をめぐるスピード展開、景と主人公との関係ははたして真実だったのか?の3つをきっちり成立させている筆力がすごいと思う。
第一芸人文芸部
おすすめ本。私は「火花」のラストを読んで以来又吉直樹が好きなんだけど、ピストジャムさんの書評もよかったしファビアンさんのショートショートも良かった。
ファビアンさんは「星新一好きなんかな」と思ってたら最後の「メンドメイド・ウェディング」ラストでやられた。火花同様「どうしようもねえ人間(自分含め)」への憐憫と、それでもほっとけない愛がここにはある、と思った。