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最近読んだ、キリスト教にかかわる小説(+α)

記事タイトルにあるとおり、ここ最近は偶然にもキリスト教がモチーフになった小説を続けて読んだので、その感想を書き散らしておきます。なお紹介する本の一覧は次の通りです。

『沈黙』『権力と栄光』『情事の終わり』

この3冊に描かれるのは「だめなクリスチャン」です。棄教する伝道者、夫の友人と不貞を働く妻、あるいは子を作った挙句に警察から逃げ回る神父。かれらは極端な例かもしれませんが、しかし多かれ少なかれ人間には「だめ」な部分があり、そしてその「だめ」な部分は多くの場合キリスト教信仰とは相いれないものです。「人間の弱さや身勝手さ」と「完璧無比な高潔さを求める信仰」の間には葛藤があり、その葛藤に対して三者三様の答えを導いているとわたしは思いました。正直なところを述べると――キリスト教信仰や道徳を完璧に実践したような聖人のエピソードよりも、自らのどうしようもない弱さに向き合った3作のほうに好感を持ったのも事実です。

『死にゆく者への祈り』

これをキリスト教文学にカウントするのは珍しいとは思いますが、とはいえカトリックが作品内の重大なファクターではあるので、個人的にはキリスト教文学の範疇でよいのではと思います。先に挙げた3作と比べると、本作に描かれるクリスチャン像はきわめて力強いものです。キリスト教道徳が求めるところの高潔さを身に着けた神父が自らの信仰の実践として、自らの敵を愛する――「ダメなクリスチャン」よりは人間臭さは減るものの、これはこれでキリスト教信仰の一面を描いたものであり、またそのようなある種の「男性」性が冒険小説/ハードボイルド小説とマッチしています。まあ、そういう小難しい理屈をのぞいても、いわゆる娯楽小説としてはレベルの高い作品だと思います。

『日本の新宗教50: 完全パワーランキング

ゴシップ本の類ではあるのですが、たまにはこういう本も読みたくなります。タイトル通り日本の新興宗教を百科事典的に概説したものです。それ以上でもそれ以下でもないので、過剰な期待はしないように。とはいえ新興宗教界とでもいうべき魑魅魍魎の世界を覗き見る気分にはなれます。あるいは創立されて50年もたたない、あけすけにいえば宗教性があるとも言えないような宗教団体にすら、多くの人々がすがってしまう現実から「人間の難しさ」を見つめなおす機会になるかもしれません。なお記事タイトルにあるキリスト教文学は全く関係ありません(´・ω・`)




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