大体、世の中のお店が開くのは9時とか10時なんだけど、モーニングを提供している店はそれより早く開店したりする。私の朝は8時ぐらいまでなので、そのあたりで開店する色々なコーヒー屋に行く。大体開店2分前とかにその店の前に着いて、ちょっとスマホを見ているとすぐだ。120秒。
そんなに朝早くからコーヒー屋に行って一体何をしているのかと言われると、本当に何もしてない。「何もしない、をしにいく」という感じ。
大体中ぐらいのサイズのホットコーヒーと甘いパンかしょっぱいサンドイッチを買い、10分ぐらいで流し込んでしまうと、あとは自由時間。1時間ぐらいは何をするにも自由だ。
月光荘で買ったスケッチブックを広げて、そこに欲しいものとか考えていることをざーっと書いてみる。この紙とLAMYの万年筆の相性はいいのだろうか。悪い気もする。落としてペン先が潰れたのか、文字が前よりも太くなってしまった私のLAMY。その上に手帳を広げて、欲しいものはここで買おうとか、このポップアップを見に行こうとか、そういう取り止めのないことを考えては書き出してみる。
こういう習慣ができて、未来にピン留めを打つ形で予定を入れるようになったのはムーンプランナーを使い出してからだけど、思えばほぼ日手帳を使い始めた中学生ぐらいの頃だって、コーヒー屋でぼんやりするのは好きだった。他者の気配の中で過ごすのが好きなのだ。
本を読んでみる。今読んでいる本もなかなかよかった。Obsidianに立てた本のページに、いいなと思った部分を書き写したり、自分はどう思ったかというのを書いていく。
iPadがあればそこで日記を書いたりする。外で使うたびに、純正のMagic Keyboardではなくもっと軽くて使い勝手のいいキーボードにするべきだったかもしれないと思い、そんなことはないはずだ、と薄汚れてきた真っ白いキーボードを窮屈に打ち込んでいる。
もう少ししたらここを出よう。ちょうどよく他人の視線を外れることができる席を取るには、やはり開店直後に入店しないといけない。一度、ちょっと外れた時間に来てみたら何も席が空いてなくてがっかりした覚えがある。あの時はコーヒーをテイクアウトして帰ったんだったかな。
まあ、とにかく、平日の、仕事前の時間をこのように使うのが好きなのだ。
ざまあみろ、という気持ちになる。
労働とか仕事に対して、私はこんなにも鮮やかに自由に時間を浪費できるんだぜ、と思っている。いや、それは言いすぎた。そんなかっこいい動機じゃない。
もっと、窮屈な時間の中でこのぐらいは自分のために使ってもいいだろ、と無理やりカレンダーに捩じ込んだ1時間がここなのだ。