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坂本龍一展「音を視る 時を聴く」のこと


坂本龍一の大規模な展覧会をやるらしいみたいな話を聴いたのがいつだったか思い出せないけど、やるなら絶対に行こうと思っていた。実際にアナウンスされたあとも「じゃあ早めに行かなくちゃね」と思っていたのに、気がついたら会期の後半も後半、3月になっていた。これ3月いっぱいまでなのに。慌てて平日休みを取り、チケットを取り、朝イチで行ってきた。
www.mot-art-museum.jp

見終わった感想は「坂本龍一に関する大規模なことは、これでおしまいなんだな」という諦めみたいな感情だった。
私の教授に対する色々な感情を、打ち止めにする展示会。

みんなこれの写真を撮っていた

坂本龍一およびYMOにもっと夢中で熱を上げていた頃、昔のライブ音源を探して聴くよりも、最近のライブ映像のほうが好きだった。今の感覚はそれに近い。昔のライブ音源が綺麗にパッケージされて出てきているけど、そうじゃなくて、「最近」が見たい。新しいパフォーマンスが見たいけど、それは物理的に無理なんだな、と思う「諦め」の気持ち。

10時前に現美に着いたけど、その時点でかなり並んでいてびっくりした。美術館の開場待ちをしているらしい。私たちもそこに並んで時間を潰しながら、途中「霧の彫刻」のリハーサル?で霧が噴射されてびっくりする。10時過ぎに入って、それから1時間ちょっとで見終えた気がする。

特に見たかったのが2007年の「LIFE–fluid, invisible, inaudible…」だったので、見ることができてよかった。
記憶が確かなら当時ICCでやっていたものに行って圧倒されたんだけど、なかなかもう一回見る機会がなくて、今回それを眺めることができてよかった。撮影可となっていたので私も何枚か撮った。

私と水槽

ICCで見た時の記憶を美化しているからかもしれないけど、部屋はもっと真っ暗で狭いほうがよかった気がする。霧が流れる水槽を見上げながら、当時のサンレコの教授のインタビューを思い出す。もう詳細が思い出せないけど「完璧にランダムにするとカオスになるから、きちんと計算している」みたいな話をしていたと思う。
私はこの作品を見たときに「こういう表現手法が世の中に存在するんだ」と圧倒されたんだった。インスタレーション、という語もその時に知った。この展示に割いた時間が一番多かったと思う。個人的に一番好きな作品なので仕方ない。

「霧の彫刻」も、見ることができてよかった。
これもインスタ映えスポットなんでしょと思っていたが、ガラス窓の中から見るのと実際に見るのは体感がかなり違うので、時間があればきちんと庭で実際に見る(体験する)のが良いと思う。人がまばらだったけど、これは平日の朝イチだったからだろう…。あとでインスタを見たら現美の公式アカウントか何かで紹介されていた様子だと人がたくさん写っており、本当に平日の朝イチに行ってよかったと思った。ちなみに衣服はそんなに濡れなかった。
噴射された霧は意外と残る。断続的な霧の噴射が完璧に終わっても、その場に留まっていた。そしてそれが散ってしまうと、地面がびしょびしょに濡れていて「確かに霧は存在していた」んだけど、もう目視で分からないのが面白かった。

本当に霧がめちゃくちゃ出ている

AMBIENT KYOTOでも霧の中を歩くインスタレーションがあったけど、同じ気分。あれは室内だったけど今回は屋外なのでもっとよかった。霧の中に完全に取り込まれると、平衡感覚がなくなる。冬の荒天のゲレンデで混乱した気持ちを思い出した。

ビデオ的なものは正直そこまで興味をそそられなかった。本人が参加していると言っても、Netflixで配信されているような番組を見続けられない私は、映像を見続けるということが不得意なのだった。
「async–immersion tokyo」はAMBIENT KYOTOでやっていたものの現美ver.ということだったけど、これは完璧にAMBIENT KYOTOで見ておいてよかった。京都新聞ビルの地下一階というかなり重厚な空間で行き来しながら見た記憶を留めておきたかったので、あまり見なかった。
もうネタバレも何もないと思うんだけど、霧の彫刻を眺められるガラスがある通路の奥に1997年に「MPI × IPM」のパフォーマンスを使ったインスタレーションがある。教授がピアノを弾いている姿を使ったもの。このライブ自体は映像で後から見て好きだったけど、個人的にはまあ〜と思ってしまった。こういうセンチメンタルなのは「Opus」で本人がやってくれたじゃんと思って。まあ色々な受け止め方がある。私にとっては、そうね…となった。ただし足を踏み入れた時に流れていたのが「Parolibre」だったので聴き入ってしまった。演奏に元気があった。

結構早めに展示を見終わったので、ミュージアムショップへ。恋人が図録を即決しているところを横目で眺めていた。のちコラボレーショングッズなどを扱う特設ショップも覗いたけど決めきれなかったのと「今日このあとポスターが入荷します」ということだったのでそれを待とうと上階のカフェへ行く。コラボメニューのパフェを食べてもよかったなと思いつつ、りんごのオープンサンドを二人で分けながらラテを飲んだ。いつかここに朝イチで来て、ぼんやりパンを食べながら展示内容を振り返りたいなと思う。それは今日ではない。
結局恋人がポスターを買い、私は迷いに迷ってお茶を買って帰った。
特設ショップ取扱商品のPDFは読んでいて面白かった。BABBIのウエハースは今度買ってみたいし、フグレンコーヒーも行ってみたい(お店の前を通りすがったことは何度かある)。

清澄白河 町中華」で検索してヒットした「桃太楼」へ向かう。行列店ということだったけど、待たずに入れてよかった。

漬物がついてくるのがまた良い。これはネギ付きのチャーシュー。

餃子とチャーシューを頼み、お互い一杯ずつ酒を飲み、シメにチャーハン。というよい時間だった。餃子が大きくて甘くて5個入りで450円、それは人気が出るのも分かる…。少し展覧会のことを振り返ったけど、やっぱり私たちは結構坂本龍一インスタレーションを見に行っていたね、という話で落ち着いた。私はYCAMには行けなかったけど、ICCワタリウムは行っていたわけだし、2023年のAMBIENT KYOTOに行ったのはすごく良い体験だったのだと思う。そういえば「TIME」も見たしなあ。そんな話をしながら、昼食を食べる勤め人たちに混じってチューハイを飲んだ。




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