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カナダの税金制度HSTを徹底解説!仕組みや還付申請方法も紹介

カナダ税金HST、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

カナダの税金制度は日本と異なる点が多く、特に消費税については州ごとに税率が異なるなど複雑な仕組みとなっています。

本記事では、カナダの消費税のひとつであるHST(統一売上税)の仕組みや税率、還付申請方法などを解説します。州ごとの税率一覧表も記載しているので、カナダの税金HSTの基礎知識が身につけられるでしょう。

留学やワーホリなどでカナダに滞在中、または滞在予定の方は、ぜひ最後までお読みください。

カナダの税制度HSTとは?

以下では、カナダの消費税制度のひとつである HST(Harmonized Sales Tax:統一売上税)について詳しく紹介します。

カナダの消費税制度のひとつ

HSTとはカナダの消費税制度のひとつで、Harmonized Sales Tax(統一売上税)の略称です。

カナダでは、連邦政府と州政府の両方に消費税が課税されるシステムを採用しており、州によって異なる税率や制度を設定しています。

HSTは、以下のように連邦政府が課す物品・サービス税のGSTと、州政府が課す州消費税であるPSTを合計した単一の消費税制度となっています。

連邦消費税

GST(Goods and Services Tax)
・カナダ全土適用の税率(2025年現在:5%)
・サービスや商品販売に対して課税される
・一部の生活必需品(食品、医療品など)は非課税または税率0%
州売上税

PST(Provincial Sales Tax)
・州ごとに税率や適用範囲は異なる
・消費や使用の目的で購入した有形動産などに対して、州が課税する
統一売上税

HST(Harmonized Sales Tax)
・連邦消費税(GST)と州売上税(PST)を統合

HSTは、日本語では「統一売上税」「統合売上税」「ハーモナイズド消費税」などと呼ばれています。
なお、HSTはカナダの全州で導入されているわけではないため、導入していない州ではGSTとPSTを別々で徴収します。

HSTのメリット

HSTを導入するメリットは、GSTとPSTを別々に管理したり申告したりする手間が減るため、会計処理が簡単になることです。

税務手続きが簡素化するので企業のコスト削減につながり、経済活動も促進されます。

消費者も1つの税率を知っておけば良いので、買い物中の税金計算も楽になります。

HSTを導入している州

カナダでHST(統一売上税)を採用する州と税率は以下の通りです。

州名 HST税率
オンタリオ州 13%
ノバスコシア州 15%
ニューブランズウィック州 15%
ニューファンドランド・ラブラドール州 15%
プリンス・エドワード・アイランド州 15%

上記以外の州では、GSTとPSTを別々に課税します。
渡航先の州のHST採用の有無や税率などを確認しておくと、買い物で焦らずに済みますよ!

カナダの消費税HSTの税率や計算方法

HSTの税率は州や品目によって異なります。以下では、品目ごとのHST税率や計算方法を紹介します。

HSTの対象品目と非対象品目

生活する上で最低限必要な商品やサービスには税金がかかりません。

ぜいたく品には消費税がかかるけれど、生活に欠かせないものは非課税ということです。
以下は、HSTの対象品目・非対象品目の一覧です。

◾️HST課税対象品目

・ほとんどの物品(衣類、家具、家電、書籍、雑貨など)
・ほとんどのサービス(レストランでの食事、美容院、娯楽施設、宿泊施設など)
・ガソリン
・スナック菓子
HST税率0% HSTの非課税品目
・基本的な食料品(生鮮食品、パン、牛乳など)
・穀物
・処方箋医薬品
・医療機器(補聴器、人工歯)
・医療サービス
・教育サービス
・託児サービス(一部)
・金融サービス
・中古住宅
・公共交通機関
・家賃

上記は一般的な一例で、州によって対象品目が異なる場合があるので注意してください。

HSTの計算方法

HSTは簡単に計算できます。

早速以下の例を見ていきましょう。

◾️例1:オンタリオ州で100ドルの商品を購入した場合:HST税率13%

商品の価格:100ドル

HST額:100ドル × 0.13 = 13ドル
合計金額:100ドル + 13ドル = 113ドル

よってオンタリオ州で100ドルの商品を購入した場合に支払う合計金額は、113ドルです。

◾️例2:ノバスコシア州で50ドルの食事をした場合:HST税率15%

食事の価格:50ドル

HST額:50ドル × 0.15 = 7.5ドル
合計金額:50ドル + 7.5ドル = 57.5ドル

よってノバスコシア州で50ドルの食事をした場合に支払う合計金額は、57.5ドルです。

カナダの州ごとの税率一覧表

以下に、カナダの州ごとの税率一覧をまとめました。滞在中にぜひ参考にしてください。

州名 HST GST PST
ブリティッシュ・コロンビア州 - 5% 7%
アルバータ州 - 5% 0%
サスカチュワン州 - 5% 6%
マニトバ州 - 5% 7%
オンタリオ州 13% (5%) (8%)
ニュー・ブランズウィック州 15% (5%) (10%)
ケベック州 QST※

14.975%
(5%) (9.975%)
ニューファンドランド&ラブラドル州 15% (5%) (10%)
ノバスコシア州 14%※※ (5%) (9%)
プリンス・エドワード・アイランド州 15% (5%) (10%)
ユーコン準州 - 5% 0%
ノースウエスト準州 - 5% 0%
ヌナブト準州 - 5% 0%

※QST:ケベック州売上税を意味し、GSTと合算
※※2025年4月1日に従来の15%から14%に変更

参照:Retail Council Of Canada | Sales Tax Rates by Province

HST還付制度のGST/HST Creditとは?

カナダには日本と同様に、税金の還付制度があります。以下では税金の還付制度であるGST/HST Creditの特徴や申請条件について解説します。

収入の少ない方へ還付するGST/HST Credit

GST/HST Creditは、カナダ国民や居住者の中でも特に低・中所得者層を対象とした生活支援給付金制度です。

収入の少ない方の家計支援手当て的な側面が強いので、誰でも還付を受けられるわけではありません。

還付を通じて、人々のGSTやHSTの支払いによる経済的な負担を軽減するのが、GST/HST Creditの目的です。永住者やワーキングホリデー中の方、留学生など、一定の条件を満たすカナダの税法上の居住者が対象で、年間所得に基づいて受給額が計算されます。

HST還付の申請条件

GST/HST Creditは、カナダ国内に居住している19歳以上の方であれば受給資格があります。

前年度の所得が低〜中所得者だと判断されれば、還付の対象者となります。還付対象者になると、年に4回(1月・4月・7月・10月)カナダ政府から還付金が支給されます。

GST/HST Creditの申請方法

GST/HST Creditの申請方法は、初年度と2年目以降で異なります。

以下で、それぞれの申請方法を見ていきましょう。

初年度:申請書の郵送が必要

カナダに新規居住した方がGST/HST Creditを申請するには、専用の申請書をカナダ歳入庁(CRA:Canada Revenue Agency)に郵送しなくてはなりません。

カナダ国籍者など通常の居住者は、次項で解説するタックスリターンをすれば自動的にGST/HST Creditの審査もされますが、新規居住者はCRAに情報がないので登録が必要だからです。

下記のフォームをダウンロードして申請書に記入したら、CRA宛に郵送しましょう。

・新規居住者のためのGST/HST Creditの申請書(RC151 フォーム)

申請から承認まで時間がかかるので、カナダに入国したら早めに手続きを済ませるのがおすすめです。なお、GST/HST Creditの追加申請を代行してくれる会社もあるので、手続きが不安な方はお願いしてみるといいでしょう。

2年目以降:タックスリターン

翌年以降は、タックスリターンをするとGST/HST Creditも自動的に計算されます。

タックスリターンは、日本の確定申告のようなものです。

カナダには日本の年末調整にあたるシステムがないため、自分で確定申告する必要があります。

また、カナダ国民だけでなく、カナダ国内で働いた外国人も対象なので、ワーキングホリデーで収入がある方も当然タックスリターンの申告対象者となります。タックスリターンを通じて、カナダ政府がHST還付に該当するかどうかを判断します。

もし該当する場合は、同年7月から還付金の支給が始まります。ちなみに、タックスリターンは収入がなくても申請できます。

ワーホリや留学中の方で、タックスリターンの申請を自分でする方は多いです。 しかし必要書類が人によって違うため、手続きが難しいと感じる方もいることでしょう。

スムーズにタックスリターンの手続きを行いたいならば、代行会社へお願いするのがおすすめです。日本語対応している会社もありますよ。

カナダの税金が高い理由

最後に、カナダの税金はなぜ高いのか、3つの理由を紹介します。

連邦税と州税が二重に課税されるから

カナダの多くの州では、消費税を国と州のどちらにも支払わなくてはならないため、税率が高くなっています。

連邦税と州税の二重構造になっているため、合計の税率はどうしても15%や13%などとなりがちです。日本人からすると消費税15%は、ギョッとする数字ですよね。

所得税は累進課税だから

カナダでは、所得税の計算において稼いだ金額に応じて税率が変わる累進課税制度を採用しています。

つまり、たくさん稼ぐと税率が高く、稼ぎが少ないと税率が低くなる仕組みです。経済的な公平性を保ちつつ、みんなで社会を支えようということですね。

しかし稼ぎが多い人の中には、税金が高いと感じる人はいることでしょう。

社会保障制度が充実しているから

カナダの税金は確かに高いですが、その分、社会保障が充実している側面もあります。

カナダの税金は社会保障制度を支えるための重要な財源となっています。高い税金を支払うことで、充実した医療・教育・社会福祉サービスなどを利用できるのです。ちなみに、救急医療を除いて、医療費は基本的に無料です。

しかし、歯科治療や眼科治療、処方薬などは多くの場合自己負担となるため、民間の医療保険への加入が一般的となっています。

また、カナダの年金制度の中のOAS(老齢年金)は、雇用履歴に関係なく支給されるため、日本のように就労中に年金を支払ったかどうかは関係ありません。

受給の条件を満たしていれば支給されるため、高齢者が安心して生活を送るための大事な収入源となっています。児童手当も日本よりも高額を受け取れ、国はもちろん州から支給される場合もあるなど、日本より社会保障制度は手厚いと言えます。

まとめ

カナダのHST(統一売上税)の基本情報や、還付の申請方法について解説しました。基本的な食料品などの生活必需品はHSTの対象外品目となるため、留学やワーホリ中の費用を抑えられるのはありがたいものです。

HSTの還付制度も活用することで、少しでも出費を減らしましょう。申請に不安を感じる方は、手続き代行会社を利用すると良いですよ!

本記事が、一人でも多くのカナダに住む方のサポートとなれば嬉しいです!

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