
Windy City (風の街)という愛称でも知られるアメリカ・シカゴ。アメリカ合衆国イリノイ州に位置する活気ある都市です。高層ビルが立ち並ぶ都会的な風景、ディープ・ディッシュ・ピザやホットドッグなど魅力的なグルメ、そして世界的に有名な美術館…。シカゴは、アメリカを代表する都市のひとつとして、多くの旅行者を魅了しています。
しかし、シカゴは良い面だけではありません。地域によって治安に差があったり、観光客を狙った犯罪も発生しています。せっかくの旅行を安心して楽しむためには、事前の綿密な情報収集することが大切です。
本記事では、シカゴ旅行や留学を計画しているあなたへ、シカゴの魅力はもちろん、治安情報やおすすめの観光スポット、交通機関の情報などについて詳しく解説していきます。
アメリカ・シカゴの基本情報
アメリカ合衆国シカゴの基本情報を、以下4つのポイントから解説します。
イリノイ州最大の都市
四季があるシカゴの気候
豊かな歴史と文化
アメリカ国内の名門校が揃う教育都市
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
イリノイ州最大の都市
シカゴはアメリカ合衆国中西部にある、イリノイ州最大の都市です。ミシガン湖の南端に面しており、その湖畔沿いの景観は観光の魅力のひとつ。
人口は約266万人。多様な民族が共存しているため、それぞれの文化が街に深く根付いているのが特徴です。
イリノイ州最大の都市として、シカゴは多彩な文化、豊かな歴史、世界的に有名な観光地を有しています。
なお、シカゴの魅力は観光スポットだけに留まらず、ショッピングや地元グルメも豊富。
特にディープディッシュピザと呼ばれるボリュームたっぷりのピザやホットドッグは旅行中に是非味わいたい名物もたくさんあります。
ちなみに、日本からシカゴへのアクセスは非常に便利で、成田空港や羽田空港から直行便が毎日運航されています。飛行時間は約12~13時間で、シカゴ・オヘア国際空港やシカゴ・ミッドウェイ国際空港を利用して渡航します。
また、シカゴには風の街(Windy City)や庭園の街という愛称があり、自然と都市が調和した美しい街並みも楽しめます。観光客を楽しませるだけでなく、地元の人々の生活スタイルも、他のアメリカの都市とは一味違った個性を持っています。
四季があるシカゴの気候
シカゴは四季がはっきりしているのが、シカゴの気候の特徴です。冬季は気温が氷点下になることも多く、雪が降る日も少なくありません。
一方で、夏季は湿気が比較的少なく、平均気温は約25℃と観光しやすい時期と言えます。観光のベストシーズンは5月から9月頃。多くのイベントが開催される時期で、街全体が活気に溢れます。旅行の際にはその季節ごとの服装準備が必要です。
豊かな歴史と文化
1837年に公式に市として設立されたシカゴは、豊かな歴史と文化を持つ都市です。かつてのシカゴはアメリカの鉄鋼産業や鉄道網の中心地として栄えましたが、現在では金融、文化、教育の拠点としても知られています。
そして、ジャズやブルースの発祥地として有名で、街の多くのライブハウスやイベント会場で生の音楽を楽しめます。
また「庭園の街」を意味する標語である"Urbs in Horto"を掲げるシカゴには、公園や緑地も多数。自然とモダンな建物が調和した素敵な風景も見られます。
アメリカ国内の名門校が揃う教育都市
シカゴは名門大学が複数ある教育都市としても有名で、多くの学生が学びの場として選んでいます。
街全体では大学を中心にした学術的な活気も感じられます。
例えば、シカゴ大学やノースウェスタン大学といった名門校があり、国内外から多くの学生が集まっています。
アメリカ・シカゴの治安
以下では、シカゴで安全に過ごすための治安情報について紹介します。
シカゴは魅力的な観光地が多くありますが、一方で治安について注意が必要な地域もあるので、しっかりと情報収集した上で渡航しましょう。
比較的安全なエリア
観光客が比較的安全に過ごせるエリアとしては、ダウンタウン、ミレニアム・パーク周辺やウィリス・タワー、ネイビーピアといった観光名所近辺が挙げられます。
上記のエリアは観光地として整備されており、警備体制も比較的行き届いています。
注意が必要なエリア
一方、注意が必要なエリアとしては、市内南部や西部にある以下の地域が知られています。
地下鉄Howard(ハワード)駅付近
Washington Park(ワシントンパーク)
Englewood(エングルウッド)
犯罪発生率が高い地区あるので、夜間に近付くことは避けたほうがよいでしょう。観光中はメインの通りや混雑しているエリアを選び、人通りの少ない場所や裏路地に一人で行くことは避けるよう心掛けてください。
地元の治安対策
シカゴでは、治安維持のために主要な観光地や繁華街にて警察が巡回するなど、安全に配慮した対策が取られています。また、大型イベントや観光シーズン中は特に警備が強化されるため、観光客は比較的安心して旅行を楽しめるでしょう。
ちなみに、一部のエリアでは防犯カメラが設置されており、犯罪の抑制に役立てられています。さらに、地元ではコミュニティによる安全対策も進められるなど、住宅地や商業地の治安改善に力を入れています。
観光の際は、地元の最新の治安情報や交通情報を事前に確認した上で、安全に旅をしてくださいね!
アメリカ・シカゴの主な交通手段
アメリカ・シカゴを旅行する際には、効率的な移動手段を知ることが重要です。大都市のシカゴでは、公共交通機関が充実しているため、観光や日常の移動も快適です。以下では、シカゴを移動する主な交通手段について詳しく解説します。
シカゴ交通局(CTA)運行の電車とバス
シカゴ市内の公共交通手段として挙げられるのが、シカゴ交通局(CTA)が運行する電車とバスです。CTAの電車システム「L(エル)」は、シカゴ観光に非常に便利で、市内の主要観光地や大学近辺を繋いでいます。
特に「レッドライン」や「ブルーライン」は、24時間運行しているため、夜間の移動にも安心です。空港から市内へのアクセスも簡単で、オヘア国際空港からはブルーライン、ミッドウェイ空港からはオレンジラインを利用できます。
バスも市内を網羅しており、電車ではアクセスしにくい地域にも行けます。主要な観光スポットを回る際にはCTAのバス路線が役立ちます。旅行者向けには、1日券や3日券などの乗り放題パスもあるので、移動にかかる費用を抑えながら旅行を楽しめます。
タクシーやライドシェア
時間が遅い時や、荷物が多い時には、タクシーやライドシェアアプリも便利です。タクシーは初乗り料金が約4ドルで、追加料金も比較的安価です。最近ではUberやLyftといったライドシェアアプリを利用する方も増えています。
ライドシェアアプリは渡航前に携帯にインストールしておくと、現地でスムーズに利用できますよ!
レンタル自転車サービス
旅行者向けにレンタル自転車サービスも充実しているため、観光をしながらシカゴの雰囲気を満喫することもおすすめです。
ちなみに、シカゴでは自転車やスケートボードを利用する人も少なくありません。シカゴは「庭園の街」という愛称で知られ、市内には自転車レーンや湖畔沿いの美しいサイクリングロードが整備されています。
旅行者向けにレンタル自転車サービスも提供されているため、観光をしながらシカゴ独特の雰囲気を満喫することもおすすめです。
最後にレンタカーについてですが、シカゴ市内は公共交通機関が発達しているため、観光目的の場合はレンタカーを利用する必要性は低いでしょう。
ただし、郊外の観光名所を巡る場合や長距離の移動にはレンタカーがあると便利です。イリノイ州全体の魅力を楽しみたい方にはおすすめの手段です。
アメリカ・シカゴのおすすめ観光スポット7選
以下では、アメリカ・シカゴで観光すべきおすすめのスポットを7箇所紹介します。
Millennium Park(ミレニアム・パーク)
Millennium Park(ミレニアム・パーク)は、世界中の観光客から注目を集めている、シカゴを代表する観光名所のひとつです。アメリカ国内の都市公園の中でも特に美しい公園で、広大な面積の中にアートと自然が調和しているのが特徴です。
注目スポットは、「雲の門(クラウド・ゲート)」で、世界中の観光客が訪れるシカゴの象徴的なスポットです。この大型ステンレス製の彫刻は地元アーティスト、アニッシュ・カプーアによって制作され、シカゴ市内の景色や訪問者自身が映り込むユニークなデザインとなっています。
特にシャイニーデザインが光を反射し、昼夜問わず美しい光景を生み出します。写真や動画の撮影が好きな方には絶好のロケーションです。
この彫刻は写真映えするスポットとして人気で、自分の姿を反射する不思議なデザインが特徴です。また、公園内には野外音楽堂「ジェイ・プリツカー・パビリオン」もあり、様々なイベントやコンサートが楽しめます。
The Art Institute of Chicago(シカゴ美術館)とLogan Square(ローガン広場)
The Art Institute of Chicago(シカゴ美術館)は、アメリカ国内でもトップクラスの規模と展示内容を誇る美術館です。
年間150万人が来館する人気のある美術館で、アメリカ三大美術館のひとつとして多くの人に知られています。収蔵されているアート作品は370万点を超え、印象派や現代アートなど多岐にわたるコレクションも豊富。有名なモネやピカソの作品を見ることができます。
また、美術館周辺のローガン広場はローカルな雰囲気が魅力的なエリアなので、散策しながらカフェやショップを楽しむのもおすすめです。特に芸術に興味がある方には、アートと地元文化を一緒に体感できるスポットとしてピッタリです。
Chicago Cruises(シカゴ川クルーズ)
シカゴ旅行で、Chicago Cruises(シカゴ川クルーズ)は外せないアクティビティの一つです。クルーズに乗ることでシカゴ市内の建築やスカイラインを水上から楽しむことができます。
シカゴ川クルーズは特に建築好きの方におすすめで、歴史的な建築物からモダンな超高層ビルまで、ガイドが建物の背景や設計についての解説を聞きながら景色を見られます。日中はもちろん、夜間のライトアップされた景色も非常に美しいと旅行者に人気のアクティビティです。
Navy Pier(ネイビーピア)
Navy Pier(ネイビーピア)は、シカゴの湖畔エリアで人気の観光スポットです。この施設はショッピングやレストラン、エンターテイメントが楽しめる複合型の観光名所として知られています。
特に観覧車の「シカゴ・フェリスウィール」からは、ミシガン湖やシカゴのスカイラインを一望することができるので、写真撮影に最適です。
また、季節によっては花火大会やパフォーマンスイベントも開催されるので、訪れるタイミングによって特別な体験ができるかもしれません。
Willis Tower(ウィリス・タワー)
シカゴのアイコン的存在であるWillis Tower(ウィリス・タワー)は、高さ442メートルを誇る超高層ビルです。以前は「シアーズ・タワー」として知られていましたが、現在もその名前で親しまれていることが多いです。
特に観光客に人気なのがSkydeck Chicago(スカイデッキ・シカゴ)という展望台です。地上103階に位置しており、ガラス張りの床からシカゴの街を見下ろすスリル満点の体験ができます。この展望台は1年を通じて訪問可能で、特に晴れた日には絶景が楽しめます。
Wrigley Field(リグレー・フィールド)
野球ファンにとって外せないスポットがWrigley Field(リグレー・フィールド)です。
このスタジアムは、メジャーリーグチーム「シカゴ・カブス」の本拠地として1914年から利用されてきた、古き良きアメリカの野球文化の雰囲気を存分に味わうことができる歴史ある場所です。試合日には地元のファンで賑わい、活気溢れる雰囲気も魅力です。
ちなみに、スタジアムツアーでは、通常は立ち入れないエリアも見学できるため、観戦だけでなく建物そのものを楽しみたい人にもおすすめです。
Shedd Aquarium(シェッド水族館)
Shedd Aquarium(シェッド水族館)は、子どもから大人までじっくり楽しめる世界最大級の屋内水族館です。2万5千匹の魚類の他、海生哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類や昆虫など1500種もの生物が展示されています。
施設は地上2階と地下2階の合計4層。地元五大湖をはじめ、アマゾンやカリビアンリーフ、太平洋北西部や北極など、壮大な世界を3〜4時間かけてゆっくりと観察できます。
ミシガン湖に面しているミュージアム・キャンパス内にあり、アドラー・プラネタリウムやフィールド自然博物館などにも近いです。
アメリカ・シカゴで安全に過ごすための注意点
以下では、アメリカ・シカゴで安全に旅行するための注意点を紹介します。
スマートフォンなどを過度に使用しない
スリや盗難のリスクから身を守るために、周囲を警戒せずにスマートフォンやカメラを過度に使用するのは控えましょう。同時に、高額な買い物や所持金を見せびらかす行為も避けてください。
また、不審な人物に話しかけられた場合や勧誘を受けた場合には、安易に応じないことが大切です。
観光地以外の住宅地や人気が少ないエリアを散策するのは避け、主要観光地や繁華街に留まることが安全な観光の鍵です。
夜間に出歩く場合はグループで行動する
シカゴを旅行中に夜間出歩く場合は一人で移動するのは避け、できるだけグループで行動することをおすすめします。
また、交通機関よりもタクシーや配車サービスを利用して移動するほうが安全です。公共交通機関を利用する際は、メインの路線や駅を使うよう心掛けましょう。
さらに、スマートフォンの地図アプリを事前にチェックして目的地までのルートを確認しておくと安心です。貴重品は目立たないカバンや服の内側にしまい、スリや強盗の被害を防ぎましょう。
万が一に備えて緊急連絡先・対処法を把握しておく
シカゴ旅行中に万が一のトラブルが発生した場合、緊急時の連絡先を把握しておくことが重要です。アメリカ全土で共通の緊急番号である911は、警察、救急車、消防への連絡に利用できます。
なお、シカゴには在シカゴ日本総領事館もあるので、事前に連絡先を知っておくと安心です。
| Consulate-General of Japan | |
| 住所 | Olympia Centre, Suite 1100 737 North Michigan Avenue Chicago, IL 60611 |
| 電話・FAX番号 | Tel: (312) 280-0400(24時間対応)※ Fax: (312) 280-9568 |
| メール | ryoji1@cg.mofa.go.jp |
※土曜・日曜・祝祭日、平日の夜間(事件、事故、その他緊急の用件):音声に従って操作すると、閉館時の緊急電話受付に繋がる
また、滞在中の連絡先や宿泊施設の情報を持ち歩き、現地の警察や日本人向けのサポート機関とも連絡を取れるようにしておきましょう。
シカゴの交通機関や治安に関連する公式ウェブサイトも活用して、事故やトラブルを未然に防げるように情報収集を心掛けることが大切です。
まとめ
アメリカでもトップクラスの都市として、人々を魅了するシカゴ。観光地としてだけではなく、学術やビジネス、さらにはスポーツなどの多様な魅力が詰まったシカゴへ訪れることは、新たな発見や感動に満ちたものとなるはずです。
一方で、治安については注意が必要となるエリアもあるため、事前に情報収集をしたり、宿泊場所や旅行プランを慎重に検討したりすることで、安心して旅行を楽しんでください。
ぜひ一度、シカゴの持つユニークな魅力を、安全に堪能できることを願っております!