
純白は、裏切られることを知らない。
降りたての雪が、
世界のざわめきをそっと吸い込むように、
ただ静かにそこにあるだけ。
ねえ、あなたはどうだろう。
ふと立ち止まったとき、
胸の奥でひっそり光るものに
触れたくなったことはあるだろうか。
頬に触れる羽毛のような、
あのやわらかな静けさ。
音のない雪原に立ったとき、
心がふっと軽くなる瞬間を
覚えているだろうか。
純白は、
あなたの揺らぎを責めたりしない。
ただ受けとめ、ただ照らす。
だからこそ、問いかけたくなる。
いま、あなたの中で
そっと息づいている“裏切らないもの”は
どんな色をしているのだろう。