**東の空に、静かに昇る十三夜の月。**

その光は、銀のヴェールとなり、
八重山の島々をやさしく包み込む。
月明かりに照らされたサトウキビ畑は、
夜風にそよぎ、ささやくように揺れる。
遠くから三線の音色が風に乗り、
波のリズムと溶け合いながら、
島の夜に静かな調べを奏でている。
白砂の浜辺に、月の道が静かに伸びる。
青白く輝く海は、珊瑚礁の向こうまでその光を届ける。
潮の香りが鼻腔をくすぐり、
波は静かに息をするように寄せては返す。
十三夜の月は、初夏の果実のように瑞々しく、
夜空にそっと微笑む。
等しくやさしく照らし出す。
夜空に浮かぶその満月は、
島の自然と人々の心を静かに結び、
遠い昔から変わらぬ美しさで、
今宵も八重山の海と大地を見守っている。