
雨上がりの空にふと現れた虹。
その七色の光は、まるであなたが微笑みながら
近づいてくるような錯覚をもたらす。
湿った大地から立ち上る香りと、まだ空気に残
る雨粒の冷たさが、心を優しく包む。
遠くで鳥が翼を広げ、虹の端へと向かう姿は、
まるであなたへの道しるべのようだ。

その瞬間、世界は静寂に包まれる。
虹の淡い輝きが瞳を満たし、胸の奥で小さ な鼓
動が響く。触れられそうで触れられない虹の儚
さに、あなたへの恋心が重なる。
消えゆく虹の行方を追いながら、心は遠い未来
へと旅をする。
※高浜虚子:「虹立ちて 忽ち君の 在る如し」より
私なりの詩の世界を広げてみました