【高齢者受難の2022年-③】
予想以上だった、2023年1月までの「超過死亡」。
2022年11月に前年同月比で減少した、日本人の高齢者人口。
翌月以降の高齢者人口の動きはどうなるか。
「超過死亡」のデータとあわせて、みていきたい。
このデータからは、2022年8月から2023年1月までの半年で
対前年同月比の死亡者数が、約10万人、ふえたようにみえる。
この傾向は、今後はどうなるのだろうか。
まずは、超過死亡のデータを引用することとしましょう。
グラフから。
4月20日に、今年1月までの、週ごとの超過死亡数のデータを、国立感染症研究所が公表しました。
この超過死亡数のサイトによると、週ごと死亡数は、つぎのようになっています。
https://exdeaths-japan.org/graph/weekly

いちばん左が2017年で、いちばん右が2023年1月です。
死亡数がおおきく増加していることは、一目瞭然ですね。
とくに、2022年の2月から3月にかけてに山があり(コロナ第6波)、
その後、2022年7月末からふたたび、超過死亡の多い山ができ(コロナ第7波)、
超過死亡の多さがつづいたまま、
2022年の12月から2023年1月には、過去最大の山ができている(第8波)、
ということが、みてとれます。
●コロナ死者数が最大だった、2023年1月の死者数(他の死因を含む)は、コロナ死者数
の2倍半近かった。
前年同月比で、2万5000人くらい増えたと思われる。
図は、週間の死者数がここまでで最多となった、2023年1月2日~8日の週にカーソルを合わせていますが、死者数は3万8899人でした。
1月2日から29日にかけての死者数は、つぎのとおりです。
1月2日~8日 3万8899人
9日~15日 3万8624人
16日~22日 3万5658人
23日~29日 3万6586人
ですので、この期間の死者数は、14万9767人です。
1月1日の死者数を、同日までの1週間の死者数3万8586人を7で割った5512人と仮定し、
1月30日と31日の死者数を、前週の死者数が3万6586人だったので、約1万人と仮定すると、
1月の死者数は、16万5000人余りとなります。
前年の2022年1月の死者数は、14万0284人なので、約2万5000人、死亡数が多くなっています。
対前年同月比で、2万人台半ばとなり、過去最大の超過数となります。
(超過死亡数は、定義が異なりますので、この人数よりは少なくなります。4週合計では1万9697人でした)。
これは、もちろん、2023年1月のコロナ死者数(公表日ベース)が、1万0825人と、過去最大だったことと、コロナが引き金になった、他の死因に分類されている死亡が少なくなかったことの反映だと思います。
●2022年12月の死者の増加数も、前年同月比で、2万人を超えたとみられる
その前月の2022年12月も、死者数が、対前年比で、顕著に増加しています。
11月28日から、翌年1月1日までの死者数は、つぎのとおりです。
11月28日~12月4日 3万2206人
12月5日~12月11日 3万4076人
12日~ 18日 3万5097人
19日~ 25日 3万8325人
26日~翌年1月1日 3万8586人
ですので、この期間の死者数は、17万8290人
11月28日~30日の死者数を1万3800人、1月1日の死者数を5512人と仮定すると、
12月の死者数は、約15万9000人となります。
前年2021年12月の死者数は、13万5597人なので、2万3000人余り、死亡数が多くなっています。
(超過死亡数は、この人数よりは少なくなります。5週合計では2万0862人でした。月間の超過死亡数も、翌年1月が最多でしょう)。
●2022年11月の死者数
その前月の2022年11月の死者数は、どうだったでしょうか。
10月31日から、11月27日までの死者数は、つぎのとおりです。
10月31日~11月6日 3万1048人
11月 7日~ 13日 3万1340人
14日~ 20日 3万0671人
21日~ 27日 3万1185人
ですので、この間の死者数は、12万4244人
11月28日~30日の死者数を1万3800人、10月31日の死者数を4400人と仮定すると、
11月の死者数は、13万3000人余り。
前年2021年11月の死者数は、12万1849人なので、1万1000人ほど、死亡数が多くなっています。
(超過死亡数は、4週合計で、6881人でした)。
ということは、2022年2月・3月のコロナ第6波で、2か月つづけて、コロナ禍のもとで、はじめて1万人を超える、前年同月比での死亡数の増加となったわけですが(それ以前の死亡数増加月にも、おおいに注目すべきですが)、コロナ第7波の8月にふたたび死亡数の対前年比が1万人超の増加となったあと、第8波の2023年1月まで半年つづけて、死亡数が対前年同月比で、1万人超の増加となったと思われます。
前回のレポートでしめした表を再掲します。

この表のところまでが、人口推計の確定値として出ているものです。
そのあとの3か月について、国立感染症研究所の超過死亡のサイトの、死亡者数データ(超過死亡数データではなく)をつかって、動向をみたのが、ここまでのレポートです。
2022年8月から10月までで、3万9819人、死亡数が前年同月比でふえましたが、11月から2023年1月までで、6万人くらい、死亡数が前年同月比でふえているようであり、この半年だけで、死亡数が、前年同月比で約10万人も、ふえたようなのです。
増加率は、8月:14.8%、9月:9.8%、10月:9.1%の増加。平均で11.3%。
11月から翌年1月までの死亡者数の前年同月比の増加を6万人とすると、この3か月平均で15.1%の死者増加。
ということになります。
ここで、なにが大事なのでしょうか。
こうした、死者数の増加は、なぜ起こっているのか
ということが、もちろん大事です。
そして、このあとのコロナ第9波以降が、どのようなものになるのか
とあわせて、この死者数の増加の傾向が、今後はどうなっていくのか
ということです。
コロナ死者の報告数が多い月の谷間にあたる、2022年10月と11月の死者数が、いずれも前年同月比1万人以上も増加するというのは、どういうわけなのでしょうか。
昨年9月26日から、新型コロナウイルス感染者の全数把握がなされなくなりました。
そのことと、なにか関係はないのかどうか。
さらに、コロナ以外の死因で、コロナ感染と関連して、あるいはコロナ感染がひきがねになって、死亡となっていないのかどうか。
こちらも、それ以上に、気になる。
また、対前年比の死亡者増加が、1万7615人だった、2022年8月や、2万人を超えるとみられる2022年12月や2023年1月には、とりわけ、医療逼迫によってまねかれた死亡が少なくなかった可能性はないだろうか。
それで、今日から、ゴールデンウイークに入ります。
そして、ゴールデンウイークあけに、コロナ5類移行が、即、はじまります。
毎日の感染状況の把握もなくなり、国の新型コロナウイルスアドバイザリーボードも、不定期開催になる。
行政の対応はもとより、コロナを警戒するわたしたちにも、
情報は、これまでのようには与えられず、あとになってから、これまでより不十分なものが与えられることになる。
5月8日は、連休あけで、長期の休みあけに、感染状況が急に進むことは、これまでに何度もあったのに、状況がよくわからない。そうなると、どうなるんだろうか。
そう思いながら、目にした記事を2つ貼って、このレポートを終える。
厚生労働省の新型コロナ専門家会合
“第8波超の「第9波」の可能性も”
新型コロナ 専門家会合有志(4月19日)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/advisory-board/detail/detail_111.html
【#天下の愚策】厚生労働省が5月8日に新型コロナを感染症法5類に格下げすることを正式決定。コロナ対応の医療機関は増えるどころか減る。感染者数も死者数も増える危険性。しかし実態は公表されなくなる。
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/d20b9f0b372f2e06776300455ce3efd1