ほとんどの場合、人間は複数のタスクがあっても結局のところ一つずつタスクに取り組むしかない。眼の前のことを片付けて、次のことをする。それがこれまでのソフトウェア開発の仕事に対する認識だった。
一方でAIコーディングエージェントを使えば複数のタスクを並行して進められる。複数の独立した開発環境で別々のAIコーディングエージェントを働かせたらいい。並行して進められる作業はなるべく並行して進めたほうがより効率的だ。そのためには依存が多いタスクを優先的にこなして、独立した複数のタスクがある状態にするというような工夫が求められる。例えばAPIの設計を固めればフロントエンドとバックエンドの実装を同時に進められる。
最近は一人で作業をしていても、まるでチームでタスクを進めるときのように考えている。「このタスクをAIにやらせている間に、関係ない他のタスクもAIにやらせよう」というように。しかも並行してタスクを進められるAIエージェントの"頭数"は、大したことのないコストでいくらでも増やせる。AIにも当然コストはかかるけど、人を増やすコストと比べるととんでもなく安い。
とはいえ、タスクを割り振ったり、チェックする人間の目は簡単には増やせない。理屈の上ではいくらでも並列で進められるけど、現実的にはタスクを管理する人間がボトルネックになっている。AIに大部分の作業をやらせているにもかかわらず、今のところは暇になるどころか忙しくなっている。
でももしAIがタスクの割り振りや成果物のチェックまでできるようになったら……?