参政党支持者の集会?で旭日旗オジサンが、「生まれたところや皮膚や目の色で、いったいこの僕の何がわかるというのだろう」の歌詞で有名なブルーハーツの「青空」を歌ったことが炎上している。これは非常に重要な事件で、ただ怒って終わらせるべき話ではない。調べるとこの当該者は、イカ天のファンで https://t.co/w7WZdAhwal
— 喪木 (@imitationofpoop) 2025年9月22日
茂木さんのツイートが話題になっている。
ただ僕も、参政党の支持者がブルーハーツの「青空」を歌うということにはあまり矛盾を感じない。参政党員たちは本当に心の底から自分たちが人種差別に反対している党なんだと思っている。たとえば、参政党は近代日本の歴史を語るときに「人種的差別撤廃を国際会議で初めて提案したのは日本だった」という事実を非常に重視している。その結果白人国家に睨まれて「大東亜戦争」に突き進んだという歴史観なのだ。
そして彼らは人種差別への反対と外国人排除が矛盾しているとは思っていない。「差別」といわれていることも"反日左翼"の印象操作だというくらいに思っているのだと思う。
参政党支持者が見るような動画を見ていると、日本に多く来ている外国人の母国の治安の悪さを喧伝するものが目立つ。治安が悪い国から来ている人たちを日本の安全のために排除するのは、"統計的事実"に基づく策であって、それは差別ではない、という論法だろう。
それと、同様によく見るのが、外国人が参政党を応援する動画だ。自分たちの主張が外国人を傷つけているのではないか、という不安が彼らにもあることを証だてしているように僕には思われる。善良な外国人はむしろ我々を応援してくれている。不良外国人には元から出て行ってもらうのだから嫌われるのは構わない。おそらくそういう感じだろう。外国人を傷つけているわけではない、という言い訳を用意することに外国人排除を掲げる人たちは必死だ。
もちろん、歴史を見れば、これもこれまで繰り返されてきた差別のレトリックであるのは明らかだ。"犯罪率"のような客観的な統計データは昔から常に黒人差別を正当化するために動員されてきた。ただ正直、結局最後には、日本に来る外国人に対してどう接したいかという価値観の話になってしまう。排除はいかようにも正当化できるからだ。いかようにも正当化できるからこそ合理的な区別ではなく、差別なのだけど。極論だが、外国人差別と似たような理屈で、老人や病人は働けなくなった時点で殺すとか、特定の条件を満たさなければ子供を産むことを許可しないだとか、そういう制度設計も可能になる。外国人排除は、統計的事実から必然的に導かれる結論なのではなくて、外国人を排除したい人が恣意的に選択しているのだ。
ブルーハーツの「青空」の話に戻ろう。
神様にワイロを贈り 天国へのパスポートを
ねだるなんて正気なのか?誠実さのかけらもなく 笑っている奴がいるよ
隠しているその手を見てみろよ
この部分はものすごく参政党っぽいと思う。
実際に「誠実さのかけらもなく 笑っている奴がいるよ」で検索してみてほしい。それなりに参政党を支持していそうな人が引っかかると思う。
僕もまた、やつらではなく、自分に向けられた言葉だとしか思えない。自分が他人にこの言葉を向ける資格はない。自分は富裕なくせして口先だけ左翼っぽいことを言っているやつらにふさわしい言葉だと思う。もちろん、僕も含めてだ。僕だって、今の社会的地位を捨てる気にはなれないのだ。いつも社会的地位を捨てないことの言い訳ばかりを繰り返している。そういうところを彼らは怒っているのだと思う。
まさに「こんなはずじゃなかっただろ? 歴史が僕を問いつめる」、である。歴史に、問いつめられている。