『true tears』の話をされて、思い出したのは、京都を去る直前のことだった。
シェアハウスのみんなが、『true tears』を観ていた。その時の僕はもうこの時間も残りわずかだと、未来に怯えてばかりで、だからこそこうして今もその時の光景が心に焼き付いているのかもしれなかった。
EDの「セカイノナミダ」を聴く。「リフレクティア」じゃなくてこっちが好きなんだと口に出すヤツの姿が思い浮かぶ。もうその彼もこの四月で、学生ではなくなったそうだ。
叶わない願いごと 持て余して
歩き出すくちびる 歌いながら
残された 気持ちへと
冷たい雨 降りかかる
そうだ。こんなふうに今、会社への道を歩いている。もう、戻れないのだ。
忘れたいと忘れないと
ゆらゆら廻りながら
ふとした瞬間に思い出す。そのたびに胸が締め付けられる。どうしてなんだ。こんなことがあっていいのかよ、と。
訊きたい...
今ここで 何もかも
話したら 変わるのですか?
会社を辞めたい。京都に帰りたい。あの時のみんなもそこにいて、昼まで寝て、みんながゲームしてるのを眺めて、メンツが集まったらボドゲして、ホリィ・センとだらだら夜中まで喋って……。
会社を辞めて、みんなに一緒に京都に帰ろうって言って、それで、全てが元に戻るのだろうか?
訊きたい
今ここで 何もかも
話したら 変わるのですか?