今日も退勤後に図書館に行った。
そういえばホリィ・センがハーマンの『心的外傷と回復』を絶賛してたなと思って読んでみたが、これは確かに名著だった。二章まで読んだが、まあのちのち感想は書きたい。
ところでこの真面目な本が揃っている図書館ですら、コンピュータ関連、プログラミング関連の本が明らかに他の分野の二、三倍ほどの量を占めていてげんなりする。よく指摘されていることだが、かつて世界を変えることを目指した若者は学生運動に熱中したのに対して、今の時代の同じような若者はITで起業して世界を変えようとしているようだ。
社会をよりよくしようだなんて、虐げられている人がよりよく生きられるようにしようだなんて、今の若者はもちろん昔の学生運動に打ち込んだ若者だって考えてなかったのかもしれない。
華青闘告発がターニングポイントだったとはよく言われるが、英雄になりたがる若者たちが、自分の加害性を見つめ直すことを左翼運動が避けられなくなって以降、運動の現場から逃げたのは想像に難くない。何より、僕だって逃げている。貶されるのが怖いからだ。だから、やってる人は尊敬するし、このままじゃいけない、とも思う。
プログラミングができるからって何が偉いんだ。そういう僕ももはやプログラミングができることを誇って自分の支えにするしかなくなりつつあるのだが。この仕事をしている身からいうと、実はちょっとした機能でも作るのは大変である。何より保守が大変だ。結局、コストに見合ってないと思うことも多い。炊き出しに行くといるホームレスのおっちゃんの中にはスマホを持ってる人は少ないだろう。スマホはあんなに高いのに、それがインフラになるということが、どれだけ収入が少ない人の生活に影響しているのかは計り知れない。Webサービスは彼らの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならないと思う。