『シュガーはお年頃』は二宮ひかるに最大最高かつ決定的な影響を受け続けてきた僕にとって、氏の作品の中ではそこまで印象に残っている方ではない(この名作ですら霞むほど二宮ひかるの作品はどれもあまりにもすごすぎるというニュアンス)のだが、ひとつだけ、主人公の女の子の設定だけは心の底から気に入っている。
「娼婦になりたい」
恋愛にコンプレックスがあり他者からの承認に飢えているがゆえの願いなのだが、「娼婦になりたい」という自分の気持ちをひたすら掘り下げていくのが本当に素晴らしい。
娼婦をやらざるを得ない人への罪悪感なんかもしっかりあったりして、日々自らの欲望に罪悪感ばかりを抱いている僕としては共感しきりで、二宮ひかるには足を向けて寝られないと思うばかりである。