村上かつらの『CUE』を読んだ。
子供のころの幸福な記憶を引きずり続ける役者。
その強すぎる念が彼の頭の中の光景を芝居を観る他人の網膜にまで焼き付ける。
なんだ この 景色、
芝居は どこに 行ったんだ。
最近、僕もまた、仕事中に急に京都のシェアハウスの光景が目の前に浮かぶことがある。
休みでみんな暇だったんだろうか。部屋には10人くらいがところ狭しと座ってテレビに視線を向けている。やってるのはホラーゲームだろうか。スマブラかもしれないし、Project DIVAかもしれない。俺は彼らがみんな大好きだった。ひとりひとりが大事な友達で、その輪の中にいることがたまらなく幸せだったんだ。
ふっと現実に引き戻される。
頭が動かない。
身体に力が入らない。
疲れているのかもしれない……。
コーヒーを胃に流し込んで、なんとか指を動かす。
そうしていくうちに頭も動かせるようになる。
そんな瞬間が、日に二、三度ある。
今週も、あと二日だ。