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何故メルカリでは新品限定グッズが原価割れしそうな価格で売られているのか

 先日、マクドナルドで販売された「ちいかわ」「Minecraft(マインクラフト)」のおまけがついたハッピーセットが早期販売終了したということです。これについてはこのおまけがメルカリやヤフオクといったものに出品されているのが確認され、それが転売行為ではないかという批判が広まり話題となっています。

マクドナルド、ハッピーセットの「早期終了」を発表 横行する転売――モラルのない行動に第2弾販売への不安広まる(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース

 またこの例に限らず、限定品が販売されるとそれが出品され、転売行為であると批判される例は最近珍しくありません。
 しかし、一時期のPS5のように、明らかに小売価格と転売価格の差が開いているものはかなり限定されており、実際にメルカリなどを実際に見てみると、売値や手数料から考えたら利益になっているのかと疑問に思うものがかなり見受けられます。
 それなのに、何故メルカリではそのような物が溢れているのか、少し考えてみました。

 

販売価格+手数料、送料を下回るメルカリでの販売価格

 今回のハッピーセットですが、マクドナルドのサイトから概要を見てみると、「ちいかわ」「マインクラフト」の第一弾おまけが各4種類の合計8種類。公式では「おひとりさま4セットまで」の制限表記。そしてメルカリを見てみると、単品もしくは各4種類がセットとして売られているケースが多いようです。
 このハッピーセットの値段、現在は店舗毎に価格差があるのですが、最低価格は510円で、都市部店舗では540円くらいまであるとのこと。そこで単純計算をすると、4個セットの場合は最低2040円がかかることになります。

 しかしながら、現在メルカリで販売されていて、売買成立した価格帯を見ると、4個セットでは2400円前後、単品では人気のグッズにより幅がありますが、高くても1000~1200円程度で、中には600円程度のものもあります。
 さらにメルカリ、ヤフオク共に「手数料」「送料」というものがあります。手数料は時折あるキャンペーンを除けば基本的に売買価格の10%。そして送料はものによりますが、単品でもゆうパケットポストminiの160円、セットですと入りきらないので、おそらくゆうパケットポストの215円か、それ以上になる可能性もあります。

 ここで計算してみると、単品1000円で販売した場合、費用が最低でもハッピーセットの510円+10%手数料の100円+送料160円の770円がかかります。そしてセットを2400円で売った場合、ハッピーセットの510円×4の2040円+10%手数料の204円+送料を215円で合計2,459円と、売却価格を超えます。つまり利益は小銭程度どころか、販売価格が経費を賄い切れていない状態にもなりえるのです。ちなみにここにセロテープやプチプチなどの梱包資材代が加わることになりますので、実際はさらに費用がかかっていることにもなるでしょう。

 ただ、このような例は今回のハッピーセットに限りません。メルカリアプリでは利用者に興味がありそうなものを表示するのでいろいろなものを目にするのですが、これと同じく限定品などで販売価格と手数料、送料を考えると利益は小銭程度、もしくはマイナスになっているのにもかかわらず、その価格で出品されているものを目にすることがかなり多いです。
 原価割れになれば金銭的な面から見れば(人の手に渡った以上原則中古になるということを考慮しなければ)買い手には得で売り手には損になりますが、何故このようなことが頻発しているのでしょうか。

 

予想外の原価割れの可能性

 おそらく多くの人が想像している展開がこれではないでしょうか。すなわち「転売をして利益を得るために購入したけど、予想外の原価割れをした」というパターン。
 世の中の価格は需要と供給の差で決まるというのが大原則です。たとえ限定品であり、大元からの配布、販売数が限定されていたとしても、メルカリでその供給が需要を大きく超えていた場合、当然価格は下がります。そして前述の手数料を含めた価格では買い手がつかず、値段をそこまで下げた、という可能性です。この場合、ネットでは「転売屋ざまあw」と言われがちなヤツです。
 これは外れているとは思えず、実際に利益を得るために転売を試み、そういう結果になった人はもちろん存在するでしょう。
 しかし、状況を考えると、必ずしも見合った利益を得るために転売を意図していた、という人ばかりではない可能性もあるのです。

 

メルカリ売値がセット価格以下でも得をしている可能性

 さて今回のハッピーセットの場合、ちいかわなどのおもちゃだけではなく、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクといった飲食物がついてきます。つまり、ハッピーセットのグッズを購入することで、これらハンバーガーなども当然入手することができます。これらを購入した人の中には、こちらの食事の方をメイン、グッズの方をその付属物として考えていた人も相当数いるのではないでしょうか。
 つまり、その人達の視点で語るとこうなります。食事をしたい意図があり、そこでグッズのついているものを売っている。そこでハッピーセットを購入すると、量は通常のセットより少ないものの食事代をハンバーガーセットで賄いつつ、さらにグッズを入手することになります。
 その状態で、その人にとっては不要品であるグッズをメルカリに売ったとしても、「転売品がたいした利益にならないorマイナスで損をした」のではなく、「食事を食べてついてきたものを売って、食事代が節約できた」と考えられるようにもなってしまうのです。つまり、そのグッズを販売することで割引が生じる券を得てしまった状態となるのです。
 このように、「別にその商品を希望していなかったけど、実質食費の割引になるから買ったというような人が相当数いた可能性があります。

 

付加するもので得をするケース

 このような例は今回のハッピーセットに限りません。メルカリアプリでは利用者に興味がありそうなものを表示するのでいろいろなものを目にするのですが、これと同じく限定品などで販売価格と手数料、送料を考えると利益は小銭程度、もしくはマイナスになっているのにもかかわらず、その価格で出品されているものを目にすることがかなり多いです。もちろん転売を意図した人が読み間違えて低利益、もしくは原価割れを起こしたというケースも考えられますが、それ以外にも直接的な売却益だけではなく、その人にとってプラスになるケースというのがある可能性も高いです。
 有名なのは家電量販店のポイントですね。場合によっては10%以上つくものもありますし、そうするとたとえ買値と大差なくとも利益が生じることになります(まあそのせいか、転売されそうなゲームハードは1%程度しかポイントつかなくなりましたが)。

 

ヤフオクやメルカリの存在が生活に入り込んでしまった

 現在、ヤフオクやメルカリは誰もが簡単に使えるサービスとなっています。それはつまり、自身の経済活動の中にそのシステムを組み込んで考慮している人が相当数いると考えられます。だから「メルペイ」という決済システムも成立しているわけですし。
 そのような状況で、転売を業とするつもりがなくとも、生活金融術としての使われ方が一般化してしまっている、という可能性は状況的にかなりありえてしまうのです。
 このような本人には明確な転売利益の意思はないかもしれないものだけど、事実上の転売行為となってしまっているものが、今の世の中には相当数あるのではないでしょうか。そして結果的に、今まで語り尽くされている欲しい人が手に入らなくなるなどの転売の問題をそのまま、しかもかなり多くの人によって抱えてしまうことになりかねないという状況です。

 

どうすれば防止できるか

 ではこれを防止するためにはどうするか、という話になりますが、転売自体を規制するのは難しいというのはこれまで言われている通りです。しかもこのケースの場合、普通の転売目的ではかけた仕入額と労力的にもとがとれなければ撤退する人が多いので儲からないことを示せばいいのですが、この場合「ついでにする」要素が強いので、継続的に行われてしまいがちです。

 考えられるものとしては「ついでに買って売る」という行為に対してのメリットを全くなくすというものがあります。例えば今回のハッピーセットの場合は、売値を高めにして、食事分を加味しても割に合わない、とするというような経済的な手段があります。ただ元来子供向けで広報的性質もあるものをあまり高くすることはできないのもあり、かなり難しいとは予想されます。

 結局のところ、過去の転売対策と同じように、十分量を用意して転売する価値を無くすというのが効果的なのでしょうが、当然費用がかかり、在庫リスクもあるので簡単ではないでしょう。ただ、前述のように現在においてはもうメルカリは多くの人が簡単に使える状況になってしまっている状態です。そして何も対策しない状態で売れそうなものを流通をさせると、高確率で転売が行われてしまう状況です。そのためによく規制を求める声も聞かれますが、様々な理由で法的に困難とも言われています。しかしこのままだと流通が阻害され、欲している顧客のみならず企業に対して様々な形でダメージを与えかねないため、転売を考慮して、それに則した流通システムの構築が必要になるのでしょう。

 

追記

 今回ためしに文末に有料記事部分をつけてみようと思います。ただ、内容については本文から思いついた雑談やいらないと思ったカット部分についてでそんな長くならないので、本文の追記のために読む必要はないです。
ただ宜しかったら投げ銭的にしていただけると、はてなPRO代やサーバ代が軽減するのと、こっちを書くモチベと割く時間がとれるので助かります。

 

この続きはcodocで購入



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