廃墟マニアの眞上は、20年来の廃墟「イリュジオランド」へ招待された。招待したのは、廃墟愛好家で資産家の十嶋財団の主、十嶋庵。十嶋は廃墟を土地ごと買い取って思うがままに愛でるほどの廃墟愛好家だ。
イリュジオランドに招かれたのは10人。10人で宝探しを行い、見つけたものにイリュジオランドを譲渡するという話をされるのだが……
<ネタバレあり>
面白かった!やっぱり斜線堂好きだわ。
各キャラもそれぞれの設定の中で活き活きと描けているし、読んでいて楽しい。斜線堂有紀の作品は、キャラが「設定の中という限定的な中で最大限活き活きとしている」という感じで描けていて、それって結構すごいことなんじゃないかと思う。
イリュジオランドで20年前に起こった殺人の背景や真実を知ると、読者としても苦しい思いをすることになる。
藍里が十嶋なのはわからなかった。枇杷の話は実は気になっていたんだけど、大したことだと思っていなかった。ミステリよく読む人は気づいたんじゃないかな。
ミステリって読者にヒントを与えつつ、それを上回る物語を展開しなければならず、かなり大変だよなあと思う。トリックとかも考えないとならないし。