2022年10月にイーロン・マスクが twitterを買収したのは記憶に新しい……わけでもないな結構昔だ。とにかく現実の世界でそういうことが起こった。従業員の多くがリストラされるか自らtwitterを去り、サ終(サービス終了)するんじゃないかと界隈に緊張が走った。
この小説集では、青井タイル、足立いまる、乙宮月子、根谷はやね、九科あか、斜線堂有紀の六人の作家が、twitterが本当にサ終する(した)世界の話を書いている。いずれにも共通しているのは、twitterへのそこはかとない愛情である。twitterよかったよなあみたいなことが直接書いてあるわけではないのだけれど、twitterよかったよなあと思わされる、twitter好きだった人は(過去形)。
感想としては、うーん、という感じ。全体的に薄かった。
中では、青井タイルの「オタクどもの聖霊降臨日」と斜線堂有紀の「Twitterが終了したので、ここでしか繋がっていなかった助手との関係が切れた。」が面白かった。
青井タイル「オタクどもの聖霊降臨日」は文体が面白くてよかった。若干柔らかい森見登美彦みたいな感じ。キャラも気持ち悪くて汚いはずの先輩なのにどこか活き活きとしていて。twitterが前面に出てくるわけでは無いのにtwitterの感じもよくでていてよかった。
斜線堂有紀「Twitterが終了したので、ここでしか繋がっていなかった助手との関係が切れた。」は元々ファンなのでファン目線になってしまうが、流れるような主人公視点の地の文がとてもよかったし、やはりこれもtwitterの感じが出ていてよかった。twitterが終了したら(探偵云々はおいておいて)あとの、なんというかその寂しさを先取りして感じられた。そして、この言葉で安直にまとめるのもなんだけど、最後エモい。
その他は、足立いまる「それじゃあまた、Twitterという天国で会おう。」はSFでアイディアはまあ普通って感じ。乙宮月子「近くて遠い二人の距離」はラストの一瞬子ども時代に戻る瞬間のところはよかった。根谷はやね「もう一人のあなたを作る方法」、九品あか「結論から言うと、ツイッターが一番合いました」は、虚無。
というところ。うーん、もうちょっと面白かったらよかったんだけど。
↓Xやってます↓
皇居ランしてみたい。
— mah_ (@mah__ghost) 2024年6月4日