15日(火)いつもの病院に行った。変わりもなく、良くも悪くもない。日頃の健康への注意と努力にかかっている。この歳では良しとすべしというところ。コロナワクチンはしないが、インフルエンザのワクチンの申し込みをした。ここ何年もインフルエンザにかからないのは、そのお蔭だと思っている。
午後からは「おとなの小学校」で「バラのお手入れ」と「水彩画教室」に。バラは秋咲きの前に、貝殻虫の繁殖で枝や葉っぱが枯れていた。暑さにやられたようだ。枯れた葉っぱや枝を丁寧に切り取った。新しい蕾もできていたので、これからは一気に咲き出しそうだ。サラバンドがここにもあるので、よく見ると、やはり我が家の新しいバラと同じだった。
「水彩画教室」では、前回に描いた柘榴に彩色したものを持参し、先生にみていただく。これまで描いてきた方法とは真逆で、先に輪郭をしっかり取ってから、塗っていく。白い部分はほとんど塗らないので、そのバランスが難しい。新しい作品は梅もどきと野葡萄。輪郭を墨の色を薄くして描いてみた。途中までとなったが、出席者6名がすごい集中力で黙々と作業を続けた。細かな部分の観察が大事だが、その表現が難しい。
コートジボワール出身の女性作家ベロニク・タジョの最新作Je Remercie La Nuit(『夜に感謝』)をKindleで購入して読み始めた。フランス語で書く作家で、1992年にグワデループで開催されたアフリカ文学会で私は彼女に初めて出会った。その後も幾度か出会っており、昨年に日本での講演活動で、京都に来られた。彼女はフランス語で書く作家だったので、私は翻訳で作品を読む程度でいた。今年の8月末に新作Je Remercie La Nuitを発表したのを機会に、フランス語で彼女の新作を読むことに挑戦しようと思った。Amazonで書籍版を購入したいと思ったが、手に入るまでかなりの月日がかかるのを知り、すぐに読めるKindle版を購入することにした。コンピュータの画面で読めるのだが、フランス語の辞書も引きながら読むので、結果としてはKindle版を印刷して、読み始めた。日本語であれ、英語であれ、どんな作品も50ページ位までは作品の展開の序章なので、辛抱強く読まなければならない。まず、コートジボワールの首都アビジャンという名前は知っているが、私にとって未知の世界。丁寧に辞書で言葉の意味を調べて読んでいるが、それでもわからないことがたくさんある。作品を読み終えた時に、わかるのかもしれない。二人の大学生の物語で、一人はヨハネスブルグに行くので、その部分がどう描かれているのかが楽しみ。これはタジョ自身の経験でもあるのに違いない。私がヨハネスブルグに住んでいた頃に、一度彼女の家を訪れたことがある。幾度かケープタウンなどで開催されたブックフェアでも出会ったこともある。彼女が南アフリカをどう描いているのだろうか興味がある。もう一つの関心は、アフリカの言語とフランス語との関係を、タジョがどう捉えているのかも知る機会となる。
つい2、3日前にベロニク・タジョはFacebookでフランス語で書くアフリカ人作家に与える文学賞が6年間で終わりになったと投稿していた。彼女はその文学賞の選考員会の委員長を務めていた。若手の作家への大きな刺激となる賞だというが、フランスのスポンサーの大手通信企業が、この賞からの撤退をしたという。作家たちは文学賞を目当てにして創作活動をしているわけではないが、読者と繋がる機会でもある。
今年も、ノーベル文学賞の発表に振り回された。韓国の女性作家ハン・ガンさんが今年のノーベル文学賞を受賞した。書評などから、ハン・ガンさんが『菜食主義者』などを書き、さまざまな文学賞を受賞してきた作家であることを知った。彼女の作品を私は翻訳でしか読めないが、読んでみたいと思った。