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ストリートフェス、人人横丁

脱稿記念のハイな日記だと思うじゃないですか?違います。締切2日前に遊びに行った話です。そんな大事な時になんで遊びに行くんだって思うじゃないですか?事情があるんです。三連休だったんですが、流石に3日間パソコンと向き合ってたら、ベッドでだらだら寝ている彼氏が可哀想じゃないですか。

 

ワンルームという狭い空間を共有しているんですが、私がポチポチとキーボードを打っている間、彼は寝てるかスマホのショート動画を見ています。こっちの気も散りますし、何せ趣味があんまり無い彼は暇です。2日間なら耐えてもらいたいのですが、3日も寝てばかりだと気の毒じゃないですか。

 

彼がたまにこっちを見つめる視線が「お前は好きなことをやってて楽しそうだな、俺と遊ぶより楽しいのか?せっかくの三連休なのに?」と責めているように思えてくれるのです。だんだん私の良心が痛み始めて、1日だけは遊ぼうと思ったのです。

 

色々と書きましたが、単純に彼を理由に原稿から逃げました。すまんね。君がブーニンというピアニストを気に入っていて、今度コンサートがあるから申し込んだ!って言ってたのに、チケットの入金を忘れていたのが悪いんです。私はその日、丸1日遊ぼうと思っていたのだから。元からパソコンから逃げようとしていたのに、予定を崩したあなたが悪いのです。

 

また人のせいにしましたが、とにかくリフレッシュしたかったのです。ちょうど池袋でイベントがやっており、色んなお店が屋台を出すというので出かけました。逃げる先はもちろんアルコールです。夏の暑さも落ち着いたので、空の下で外気を肴に飲みましょう。

 

東口の大通りに、人人横丁という期間限定イベントがありました。飲み屋が集まっているガヤガヤしたものかと思ったら、白熱電球がぶら下がっているオシャレな雰囲気でした。雑貨や手芸が売られていたり、ボタニカルな雰囲気。白熱電球のフィラメントの揺れが木目に陰を作る様子にエモを見出す人間が好む、照らしすぎない余白のある空間だ。

 

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よく行くお店が出店していたので、そこから楽しみましょう。美味しそうなタコス!!Genさんという料理系YouTuber(ケンタッキー再現動画等をアップしている)の方が昔から好きで、その人がタコチューズデーといってタコスの動画を沢山上げている。大きな肉をゆっくり煮るので、時間が無いなと見るだけになってしまっていた。そんな念願のタコス!

 

私は知ってるぜ。このホロホロに煮込まれたお肉はカタルニスって言うんだろ。いや、カタルシスだったかな。調べたらカルターニスでした。肉の旨味とシャキシャキな玉ねぎ、新鮮なパクチー。トルティーヤで一粒もこぼさないようにがっちり巻き込んで、大きく口を開けて頬張る。美味しい。すかさずメキシカンビールを飲む。南国の薄味のビールはこってりした食べ物によく合う。

 

メキシカン煮込みという、辛口のトマトと牛肉の煮込みがとっても美味しかった。お店でも期間限定で出すことがあるとの情報を得たので、次はこの料理のために行こう。タコスを煮物の汁に浸しても美味しい。野外だとビールはカップじゃなくて、飲みきりサイズの瓶に惹かれてしまう。


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屋台にしては本格的な、座布団を4枚ぐらい集めたような平べったく丸い鉄板。大きなヘラで混ぜているのはパエリアだ。ビジュアルの吸引力が暴力的だ。しかも近くではワインも売っている。うーん、優勝。これは満足待ったなし。

 

無印良品のパエリアキットが無くなってから、パエリアの亡霊になっている彼氏が横で浮き足立つ。米の一粒一粒が野菜と海鮮の旨みを吸って、酒が進むおつまみに進化している。エビが大きくて食べごたえがあった。

 

マドリードの生ハム博物館に行った時、安さに引かれて生ハムとパエリアのセットを頼んだら量が多くて大変だった思い出がある。「残してもいいですか?」という意味の英語もスペイン語も分からないので、体調不良を見ないふりをしてフードファイトした。それ以降、パエリアは一人で食べるもんじゃないと思っている。揚げ物以外も油っこいのが海外飯の落とし穴だ。日本でパエリアを食べれる場所が少ない。気軽に食べれる場所があればいいのに。人と行くのに。

 

彼にパエリアが好きということは、炊き込みご飯が好きだったりしますか?と聞いたら、とても好きだという。白米の方が好きだと思っていた。確かに鮭と大葉の炊き込み混ぜご飯は美味しいと嬉しそうに食べていた。でも動物性タンパク質を尊ぶ男子高校生のような味覚の彼は、人参と油揚げの炊き込みご飯の良さは分かるか?そもそも人参嫌いじゃん!旨みの補填に鶏肉入れちゃうか?

 

歩いていると珈琲の屋台がある。キューバサンド美味しそう。遅い時間に来たせいか、人気店は売り切れてしまっている。あとから調べたら好きなパン屋さんも出店していた。逃して悔しい!でも調べないでいくと偶然の出会いがあって面白いからね。


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白いワイシャツを着て腰にエプロンを巻いたしゃんとした人達がBARをやっていた。聞いたら池袋に店舗を構えており、若い方は三代目らしい。「3代続いたBARは池袋と秋田しかないんですよ!これからもっと増えるとは思います!」と明るく教えてくれた。

 

BARってオシャレで気取って、ここでもバーじゃなくてBARで書いてしまうほど敷居が高いイメージだ。でもここはいつも遊びに行く時に通る歩道。チャージ料は無いと言う。「度数が高くて、さっぱりしたロングカクテル」とお願いした。すると乳鉢を取り出して、スパイスを潰す。ふわっと鼻にインド未満の匂いが届く。カルダモンだという。スパイスとレモンリキュールを使用したカクテルを頂いた。爽やかで少し甘くて美味しい!肴が無くても味が完成されている。

 

彼はダイキリが好きだからと、少しアレンジしたダイキリをお願いしていた。シャカシャカとシェイカーが振られる。沢山の酒瓶、柄の長いスプーン、ピカピカ光る銀のコップ。でも背景は街路樹と走るタクシー。非日常だ。ちょっと歩くとアニメイトがあるのに、私は道端で本格的なカクテルを味わっている。いい日だなあ。いつも遊ぶ場所が見違えたようだ。

 

横で肩もみを受けている人が、若い女の子と談笑している。肩甲骨にくい込んでいく指を見ながら、自分も受けてみたいなとソワソワする。でも勇気は無い。まあ酔ってるしな、人の肩もみを見ながら飲むのも面白いな。秋の空気は乾燥していて清々しく、揺れる電球が明るい温度を帯びていて綺麗で、居心地がよかった。


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軽く飲んで帰りましょう!さっきタコス食べましたよーってお店に向かおう。同じように流れてきたお客さんが多かったのか、目玉メニューは全部売り切れていた。温かいものが食べたいので、ナスとミートソースのチーズ焼きを食べる。身も心も温まる。

 

最近ひき肉が好きだ。グラタン、ラザニア、ボロネーゼ。セブンで売っていたデニーズ監修のグラタンがなくなってしまって落ち込んでいたが、金のボロネーゼと出会うことが出来た。肉の旨みとチーズの濃くが、酒と合わさって美味しく作用する。


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ラム肉のメンチカツ!細かいパン粉が肉汁を逃さないので、箸を刺す時は注意が必要だ!嬉しいね!!!これは常温の赤ワインでまろやかにコーティングしてあげましょう。メキシカンだったり洋風だったり、口の中が騒がしい。それが楽しいので食べ物系のイベントに行ってしまう。

 

泥酔する前に退散。お祭りに夕方から言ったからまだ時間が早い。家に帰って風呂に入ったら早い目に寝ることが出来る。素敵な一日だ。気軽に出かけてくれる人がいるのが本当にありがたい。

 

東京は個性的な街が独立して無数に存在している。一駅違うだけで様子が変わる。さらには期間限定イベントが盛りだくさんなので、1日たりとも同じ都市では無い。来週は横浜でふるさとフェアだ、再来週はソラマチでクリスマスマーケットがあるぞって金曜日に家で調べて、明日行きますか?って話すのが楽しい。ずっと東京は楽しそうでいいなあって見ていた事柄が足が届く場所にある。

 

元気がある飽き性は東京に向いている。人も街も常に様変わりするので、私のことを掴んで離さないなんてことは無い。会社だって沢山あるから、嫌になったら違う駅に転職すればいい。

 

居心地がいいなあ。エネルギーがあるうちはここに住んでいたい。でも病や老いで孤独になった時、東京の忙しなさについていけるだろうか。心が疲れてしまっていたら、、反動でもっと田舎の誰もいない場所に引きこもってしまいそうだ。

 

田舎の方が人間関係が密で大変なのにね。一人で生きていくこともできないのに。誰もいない高原の丘にある丸太小屋を思い浮かべる。食料の供給、電気上下水道等のインフラ等の諸問題を全て無視して、静かに蝋燭の火を眺めながら穏やかに過ごす自分を夢想する。

 

しかし老いた自分は想像できない。老いが受け止められないのか、そこまで生きる理由がないからかな。刹那的に生きているツケをいつか払わないといけない不安に怯えている。金銭的余裕、生活習慣病とか。いつか見てこなかった現実が束になって、濁流になって飲み込まれてしまうのかな。

 

 

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