維新の党の顧問の松井一郎大阪府知事は27日午前、山形市長選(9月13日投開票)で野党系候補を応援した柿沢未途幹事長の処遇問題を巡り、党顧問を辞任した上で離党する考えを表明した。大阪府庁で記者団に明らかにした。最高顧問の橋下徹大阪市長も大阪系議員に対し、最高顧問を辞任し離党するとの考えを伝えた。
松井氏は柿沢氏の市長選対応を批判し、幹事長辞任を要求していた。松野頼久代表は27日中にも党所属国会議員に対し、柿沢氏の処遇を発表する方針だが、松井氏は柿沢氏が更迭されないと見て抗議の意思を示した。松井氏は「(党執行部の)永田町病につきあっている場合じゃない。二重行政の解消や大阪府知事選・大阪市長選のダブル選挙があり、大阪・関西に集中する。(柿沢氏の処遇のいかんに関わらず)顧問を辞任し、離党する」と述べた。
松野氏は党分裂を回避するため、橋下氏が求めていた柿沢、松井両氏による討論会を開くことを調整。両氏の話し合いを進めることで、柿沢氏の続投を目指す構えだった。ただ、松井氏が離党を表明したことで柿沢氏の更迭に追い込まれる可能性もある。
関係者によると、橋下氏は大阪系議員に対し、自らは最高顧問を辞任・離党するものの、党分裂を回避するため、国会議員団は同調しないよう求めた。
大阪系議員は同日午前、国会内で対応を協議。当初は党役職の辞任や離党も検討したが、役職辞任と離党は橋下、松井両氏にとどめる方針を確認した。大阪系議員の筆頭格にあたる馬場伸幸国対委員長は記者団に「今組織を割っても何も良いことはない。そうならないよう執行部でよく相談して決断していただきたい」と述べた。
柿沢氏は今月14日、山形市長選で、維新は事実上の自主投票の方針にもかかわらず、民主、共産両党などが支援する無所属新人の立候補予定者を応援。松井氏が「けじめをつける必要がある」などと幹事長辞任を要求したが、柿沢氏は26日、「こんなことで幹事長を辞めるわけにいかない」と拒否。松井氏ら大阪側が反発を強めていた。