「奥の手」と言っていいだろう。楽天は石井一久ゼネラルマネジャー(GM、49)が自ら監督の座に就き、三木肇(43)監督が1年限りで2軍監督に戻る事実上の降格人事を発表した。成績不振の責任をとる形で、編成トップが自ら監督の座に就任するのは異例の人事だ。 GMとしての実質1年目だった昨季は平石洋介監督(現ソフトバンク打撃兼野手総合コーチ)に託したとはいえ、当初から石井GMの本命は「三木監督」だったと言われている。GMが「複数年契約」と明言しているように、本来は三木監督に数年の指揮を任せる方針だった。 ただ、前年の最下位から3位に躍進させた“生え抜き"の平石監督を1年で退任させたことによって、楽天ファンの目は厳しくなった。また、石井GMが昨季の監督交代劇の際、「3位はBクラスと一緒」と発言したことが自縄自縛となり、2年連続での“1年交代"に影響を与えたとも推察できる。 整合性を保つためにも、監督を代えざるをえない状況に陥ったことは明白。後任監督候補は内部昇格の可能性も取り沙汰されたが、新監督が何年も連続するのはチームにとって得策ではない。一貫したチーム強化を継続する意味でも、強大な権限を持つ編成トップとしてチームを見てきた石井GMの監督就任しか選択肢が残っていなかったというのが実情だろう。