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メルクストーリア 国別イベント感想まとめ②

 和の国、エレキの国、妖精の国、恐竜の国、空の国、科学の国、植物の国のイベストの感想をまとめています。

 

 

諸注意:
・大まかに自分が読んだ順に書かれています。
・イベスト名の横の数字は個人的な点数評価です(10点満点)。ですが人によってぜんぜん評価は変わると思うのでそこまで気にしないでください。
・ネタバレあります。基本的には既読者向けにラフに書かれています。
・イベストによってかなり感想の量が異なります。自分が感動したりなにかに引っかかったりしたものは感想が長めです。

 

 

 

 

 

 

和の国

和1st 6.5
 終盤からの追い上げがすごい。あとしぐれ父のダメっぷりがすごい。初期だから許されてるダメさ。

 

和2nd 8
 ユウくんのツッコミの才能に惚れる。ツッコミ役がいなすぎてユウくん過労死しそう。お前らユウくんに感謝せいよ!
 わちゃわちゃして楽しい回。身体形質による差別というテーマを含む話がこれだけコミカルでかっこよくなるメルストの魔法。楽しませながら差別よくないよな、とさせる道徳の教科書。
 妖怪や鬼といった独特な物事の捉え方をする文化のある和の国はメフテルの国の中でも相当なポテンシャルを感じる。この国だけでいくらでもストーリー作れるのでは。

 

和3rd 7
 筋はかなり素直。メインの2人がラブラブすぎてつらい。つらいので終わります。

 

和4th 9
 基本やんちゃな2人が静かに語り合う、スチルのシーンのギャップがすごい。
 これも長い、入り組んだ歴史の組み込まれたストーリーで、メイン2部っぽい味がする。だいぐれんがハルサルヒとかとちょっとダブって見えるよね。渋みがあるので号泣!みたいにはならないが、ずしりとした重みがある。
 はいゆきのキャラが良い。はいゆきのノリが独特なのでそこに乗れるかどうか。

 

 

 

 

 

エレキの国

エレキ1st 5
 パワハラ・やりがい搾取的な、現代からするとブラックな要素でストーリーを展開させている。イベストの中でも(現実世界の)時代の変化を強く感じさせる一編。いやまあ悪気のない、すれ違いの話ではあるんだけどね。

 

エレキ2nd 9
 そもそも退屈/娯楽というテーマが強い。これも「良い意味で」時代(あるいは読み手である自分自身の感性)の変化を感じさせる。エレキの国の文明が進みすぎているので、時間が経って現実世界の文明がエレキの国のそれに近づくほど、読み手が人生経験を積んで娯楽に飽きるようになるほど実感が増して刺さるようになる。だから若者よりは中年以降に刺さるのかも? あとはSFファン。
 作中でも言及されるが、とにかくどれだけ退屈に共感できるかがキモ。それを差し引いてもプロット、構成がよくできている。

 

エレキ3rd 10
 王道のタイムパラドックスもので既視感はあるが、先の展開が分かっていても感動してしまう物語の強さ、完成度の高さがある。完璧。伏線回収に自発的な推測が必要なオキュペがいい味を出している。

 

エレキ4th 9
 洗練の極致。さまざまな影響を危惧するリアリーズが物語に深みを与えている。

 

 

 

 

 

妖精の国

妖精1st 10
 超王道。クラシックなファンタジーの味。
 序盤の悪ガキ感がやがて反転しとんでもないギャップを生む。言葉遣いも高雅なものに成長するのだが、それがまったく滑ってない……背伸び感がなくシチュエーションに嵌っているのが流石。クライマックスを絵だけで見せるのが粋すぎる。

 

妖精2nd 8
 常夏2ndからロードムービー感を減らしよりミステリに集中した形。
 湿度の高い百合。キャラデザがいいね。キーリのユニットイラストは作中屈指の美しさ。
 ミステリなので難しいのだが、雰囲気だけで満足できる。このムード、質感を出せただけで気持ち的には100点。

 

妖精3rd 9
 ファンタジー好きなら知っていそうなチェンジリングが掴みとして強力。設定がとても強く、どう話を転がしてもドラマチックな展開になりそう。泡で呼びかけるところがエモかった。
 世界全体に利する仕組みなので世界レベルでサポートするべき事業。少なくとも村レベルで対応するものではないと思う。あとバービーが良いやつすぎる。

 

妖精4th 7
 個人的に、設定かな?に納得がいっていない。渡り蝶が渡らないと実際に体調を崩してしまうのがキツすぎる。ラピス側が旅についていくしかないじゃん。せめて若いうちは……ある程度満足するまではラピスは一緒に旅させたほうがよくないか。落ち着いたら今現在の形にするみたいな。
 結局構造の問題が解決していない気がする。納得ができなくてあまり楽しめなかった
(外伝5(アミャダ〜)より前に読みました)。

 

 

 

 

 

恐竜の国

恐竜1st 7
 当時は普通にラザがリミムーを背負うシーンで感動したのだが。久々に読み返したら若干パワハラじみたディスコミュニケーションがキツくてそこまで感動せず。代わりにディラの潔癖な精神性に唸らされるという。生存のためには弱い生き物は寄り集まらなければならない、という恐竜の国の過酷な環境が生んだ思想で、かなりハイコンテクストだが味わい深かった。
 ラザ関連は最終話で詳細な動機がはっきりするのだが、これがわからん状態で背負うシーンが先に来たからラザのことがあまり理解できず感動できなかった。と思うので、言ってみれば描写の順序の問題のような気もするのだけど。でも西部1stのガルディ関連のように、後からじわじわ効いてくるタイプの感動がある。

 

恐竜2nd 8
 ジェンダー逆転設定と、異世界転生というか極度にレベルの低い文明に放り出される構造の合わせ技。文明レベルの差によるおれつえー味もなくもないが、それよりも現地人の心情に寄り添った話運びが好感度高い。なんだかんだ一番味がしたのがフロタルとサキュラというカップルの人間関係の微妙な動きで、最終的にラブストーリーとも取れる着地が ね。
 判断の早さによって事態の緊急度合いとサキュラの頭の良さ・格の高さを同時に描いてるのがスマートでかっこいい。設定的に動物1stとはちょっと近いか?

 

恐竜3rd 9
 アティバルが人型でかなり親近感が持てるビジュなのでそこまで違和感がないのだけど。基本的には超常的な異種族(たとえば宇宙人とかね)とのファーストコンタクト&友情もの。…でそこに親子のすれ違い問題が絡んでくる。
 人間のメインキャラと同等以上にウラノカヌスがいい味を出している。
 族長がいい人すぎる。子どもキャラもみんないいキャラだが、恐竜の国の子どもは基本みんな人格ができていて、たぶん環境の厳しさが早熟を促しているのだと思う。

 

恐竜4th 8
 カルデラアルトナの兄弟関係が明らかにメインの筋なのだけど、それ以外にも多くの筋が存在し、それぞれが緩やかに関連している。それぞれの筋のクライマックスは無理にタイミングを合わせたりはせず、物語は自然に流れていく。だから一点集中というよりは全体的に豊かな感じのストーリー。なんとなくメインストーリー1部みたいな味。牧歌的。

 

 

 

 

 

空の国

空1st 10
 読み返すとけっこう終盤の流れが急で、一文一文しっかり読み込んでいかないと話が掴めないのだが。まあ掴めなくても感動させられるだけの劇的さがある。オルトスが空に飛び込み、主人公を助けて翼が生えるシーンの、複数の意味が重なる芸術性と単純な絵の強さ。極めつけは奇跡を目の当たりにした後の、神の存在を確信したミシェリアの一連の述懐。良すぎる。引用するか!

 

 

(罰を、待っていた。
神が、わたしにくださる罰を。
恐れ多くも、神を確かめようと)

 

(ああ、でも。
神は、罰のかわりに祝福の光をお与えになった)

 

(わたしはきっと、
あの2人の向こうに、神を、みているのだ)

 

(神は、天にいらっしゃる。
けれども、ひとしく我らの心にもいらっしゃる)

 

(ひとが、ひとを愛し、救おうとするこころ。
落ちることを恐れながら、
それでもなお誰かのために飛び立とうとするこころ)

 

(そこに神は、静かにたたずんでいらっしゃる。
ひとを救うのは、神ではない)

 

(友を、自らを、敵を救うのは、ひとだ。
己なのだ)

 

(神が、わたしに大きな翼を与えたのは、
わたしのなかにお住まいになっているから)

 

(わたしは盲目だったのだ。
こんなに近くにおられる神のことすら
見ることができなかった)

 

(けれど、今、
神の光に目を洗われたこの時から、わたしには見える。
神が、わたしの中にいらっしゃることを)

 

(もう、私には大きな翼はないけれど、
わたしに救いを求める者を救い、救われよう。
愛を求める者を愛し、愛されることを喜ぼう)

 

(それこそが、神のお側に侍るということ。
初めから翼などいらなかったのだ。
重たかったのは、翼だけではなくて、この肉体だったのだ。)

 

(この心だけが、
天へと上ることのできる唯一のものだったのだ)

 

 文脈を知らずにこのテキストだけを読んでもアレだが。そもそも奇跡(あるいは神罰)によって神の存在を確信するという筋書きが超ロマンチック。奇跡というにわかには存在を信じられない物事を説得力を持って描けてる時点ですごい。
 そして今回の奇跡における偶然のバランスの絶妙さ。今回100%偶然と言えるのはおそらくユウくんの身体を押した神風とウェルネシアの来るタイミングの2つで。それ以外にはユウくんのモンスターを癒したい心(ウェルネシアを呼び込む)と、オルトスのユウくんを助けたい心(フェイエルたちの手を逃れて空に飛び込み夜明けの光に当たる)という人間の意思が働いている。奇跡が偶然100%ではなく、そこに人間の意思が介入した余地があったからこそ、ミシェリアは人間の心の中にも神の存在を感じとるのだ。
 オルトスデレすぎだろ、と思わなくもないが、まあ翼が得られたのが本当に嬉しかったんだろうな。
 14話冒頭で落下していくユウくんの心の叫びのコミカルさとその後の展開の真面目さとのギャップで風邪引く。

 

空2nd 10
 身分違いの恋という、いつの時代もおもしろい定番の物語をメルスト流(コミカル&ファンタジック)に料理した逸品。貴族階級が平民をぎゃふんと言わせるために敢えて身分を隠して近づく(実は貴族だったのさ!とやりたいがため)、が逆に自分が平民に入れ込んでしまうという入り組んだ構造。
 メイン軸でありコミカルな味も強いアーデウスとリースのカップルにももちろん感動したが、それと対置されるようなクラシックな味わいのピッツェルとエードルフのカップルがすごく刺さった。どちらかといえばリースたちよりもシリアスなのに見せ方がずっとさりげなくて。これも粋だよな。
 さりげなすぎて不意打ち気味になってしまい乗り切れない可能性もあるが。それはそれで2周読む楽しみができたと思ってもろて…。

 

空3rd 8
 個人的に一番よかったのがステイニィと仲直りするシーンや、その後のソーダ屋のおばちゃんとの会話シーンで。ゼノン戦でリトニエルが飛び立つシーンには正直あんまり乗れなかったりするのだけど。結局なにが決定打になって飛ぶことができたんだ? 恋心とかの強い感情なら納得できそうだけど。今回は恋は匂わせ程度に留めていたので。
 完璧マンに見えるエヴラースの的確さと献身ぶりの裏には、おそらくリトニエルを過去の自分に重ねて見ていることがある(自分みたいだから放っておけないし、過去に通ったことがあるから的確に助言できる)と思うんだけど。そのことは匂わせ程度にしか触れられないのが。粋よね。

 

空4th 8
 作中でもティオロに言われてるが、アズラキルが回りくどすぎるよ。アズラキルだけじゃなくて全体の構成もだけど。メインストーリー2部よりも1話が長い。試し行動みたいなのもよくないし。まああれは単に甘えてるだけだとは思うけど(改めて考えると空1のミシェリアの行動も神に対する試し行動と言える)。
 登場人物がみんな頭いいからか、全体に難しく入り組んだ話をしている。その上でそもそもストーリー全体の土台となっているアズラキルの夢の話が穴あきでふわふわしているし。かなり掴みにくい話。蓋然性の高いストーリーの解釈はユガラボに載ってるのでそっち参照。
 論理の込み入りっぷりからもメイン2部空の国の前段、というような印象がある(時系列的な意味での前段ではない)。
 おもしろいけど爽快感はない。わかりにくいから。おもろいけどね。考えることが多いから。今までのイベストの中で一番論理をこねくり回してる。
 自分個人について言えば、アズラキルの回りくどさを許容できるだけの忍耐力は……あるかどうか疑わしい。
 

以下クリックして長い愚痴。  特にむかつくのは、自分の正体を知ったときに一瞬でも相手がビビるかどうかみたいな話。おれは、ビビらずにいるには頭の良さや器のデカさ、自信とかが必要だと思う。それはね〜〜〜相手に求めすぎ。
 ビビリにもさ、その人の本質的なものが出るとは思うけどさ。でも、ならその後の対応にだって本質的なものは出るだろ。
 あとこれはさ、誰が誰に対してでも起こる話じゃないの。アズラキルはまったく同じ話をミシェリアに対してもできるの? ガルズドルムがいきなり目の前に召喚されてきたとしてビビらずにいれるのかよ。こちらがビビったとしてもガルズドルムの心は傷つかないかもしれないけど、でも構図としては同じでしょ。
 あるいは、あらゆる程度の偏見も、どんな小さな偏見も許さない、って話? それだと言語以外の情報からなにかを判断することを禁ずるみたいな話にならない? 五感を絶って脳波とかテレパシーだけでコミュニケーションするみたいな。
 そのビビリって一番最初の話じゃん。知った、気づいた瞬間の話でしょ。知った・気づいた瞬間の感動を無視できるのなんて覚者とか聖人くらいじゃないの。全人類に聖人になれって言うのか。…まあたしかにメルストは聖人を目指す話とも取れるかもしれないけども。
 いきなり警察に職質されたとしてビビらずにいれるか? ビビリはせずとも畏まったりはするだろ。でもそれは敬意を払ってるからだぜ。まあ仮面舞踏会みたいな、一線引いた無礼講の場なら、たしかにその振る舞いは逆に不適切な感じもあるが。
 基本、そのビビリは生存本能に基づくものだと思う。

 

 こんだけ長文なのは普通にむかつくから。第三者の立場で聞いてこれなんだから直接言われたティオロがあんな行動に出るのも分かるよ。あんなん喧嘩になるかそのまま絶交になるかの2択だろ。
 細かい、アクロバティックな論理展開がおもしろいストーリーではあるのだけど、あまりに密度が高く解くのが大変なので細かく語ることはしません。
 おもろいけど個人的にアズの性格がうーん、ってのと。あと気になるのはエレキが万能すぎてデウスエクスマキナ感がするところ。

 

 

 

 

 

科学の国

科学1st 7
 半分くらい非現実的というかファンタジーな気がする。
 それはそれとしてモチーフの重ね合わせにロマンがある。ひとつのシーンに複数の意味を持たせたクライマックスが良い。

 

科学2nd 7
 メイン2部科学のテイストの元か類縁だろうか。海外ドラマなノリ。ストーリーは真面目な仕事もの。登場人物がみんな強いからかそこまで刺さらなかった。

 

科学3rd 8
 楽しい回。雪の国含め多数キャラ登場。3番隊が賑やか。
 イベストにしては長めだったが、ナノン―ジャルキィだけでなくリュフト―シャリッシュのラインにも注目すれば問題なく楽しめる。あとはジャルキィのノリについてこれるかどうか。

 

科学4th 8
 職場体験回。構図が分かりやすい。具体的な話が多く、学生時代に読んでたら普通に参考になった気がする。
 科学の国がルミノルで通信してることは知ってたが。モンスターに緊急用の連絡先(病院)を教えてあるのは文明進みすぎすげえと思った。さすがにこの町だけだろうが。ヴェナさん、好き…。

 

 

 

 

 

植物の国

植物1st 8
 ティグのギャグっぽいムーブが雰囲気を壊してるようでもあるけどギャップを生んでもいる。なんにせよラストでグッと上げてくる。最後の半樹とマトリクスのやりとりが良すぎる。

 

植物2nd 7
 背景美術がすごかった回。ストーリー的には詰め込みすぎというか尺が足りてない感じも。展開に感情がついて行かなかった。
 おそらく必要な要素はすべて描かれてると思うが、量が足りてない? 読み込んで意味をしっかり吟味しないと信じられないというか実感がしないというか味がしない。15話構成だったらもう少し分かりやすくかつ共感しやすくできたと思うが、でもそもそもあんま分かりやすくする気がないような……読み手側を試しているような感じすらある。
 森に寄った人たちの感覚によりフォーカスした話でもある。超常のものに近づいた結果さまざまな感覚が薄れていく、というのが全体の大きな設定としてあって、それを土台に話が展開していくのだが、肝心の感覚が薄れる部分について最低限の描写しかされないので。なかなか共感できないというか信じられない。
 ミルトニアもメルもブレイデンも多重人格みたいな振る舞いをしている(これもあって全体に非現実感というか偽物感、被り物感があって、信じにくいし掴みにくい)のだけど、この振る舞いもおそらく感覚の喪失に由来しているはず。読み手側もなかなかどれが本物なのか信じられないのだが、これたぶん本人たちも信じられてない。長い時間の果てに自分自身を忘れつつある。
 忘れてなくなっていく自分自身を繋ぎ止める役割を名前が果たしていて。1stに続いて名前が重要な意味を持つ話だった。
 過去を繋ぎ止めるものでもあるけど……名前というか名付けには新生の意味もあり。構図で言えば1stのシアノと今回のブランは重なるところがある。境遇としてはシアノとはむしろキアンが重なるのだが(もろもろの感覚がなかったが新たに感覚や人間性を獲得していく)。
 1stとはやっぱテーマ的に重なっていると思っていて。超常のものに近づくにつれて失われていく人間性とどう折り合いをつけるか、みたいな話をしている。そして最終的に人間の自分にとって一番大事な物事に向き合うことになる。というかそこに向き合わない限り最終的に人間でいるかどうかの決断を下せない。人間が人間を辞める話だよね。あんまり見ない話でおもしろい。

 

植物3rd 8
 ミステリ仕立ての短編として非常に洗練されている。ある意味では常夏2妖精2に連なるスタイルなのだけど、あれらと違うのは雰囲気よりも論理のおもしろさにスパッと集中している点。この複雑さの話をこの文量で自然に読ませるのはすごい。
 改めて振り返ると植物の国のイベストでは異色な感じだが。文量・時間あたりの満足感はイベスト全体でも上位なのでは。

 

植物4th 6
 そもそもがストーリーがビターというかあまり気持ちよくない話なのだが。それを差し引いても説明が多く、ストーリーに引っ張られる感覚が薄い。話を伝える順序を入れ替えて分かりにくくして無理やりに読み手の気を引いてる感じがする。実際はわからないがとりあえず、構成の複雑さとそれで得られるおもしろさが見合ってない。
 植物2と同様に尺が足りてない感じはある。植物の国自体が設定が複雑でけっこうな量の事前知識が求められる、というのもある(どうしても最低限の説明が要る)。キャラに共感できるだけの積み重ねがない(あったとしたらシュランクスくらいだろう)、というのも植物2同様。
 メイン2部植物を読んだときにも思ったが(と言いつつメイン2部植物の内容ぜんぜん覚えてないんだけど)、やっぱ植物の国は成り立ちからして歪んでるよ。おれはがんばって森や庭園関係のキャラを全員一般人に戻して、原初の森をなくした方がいいと思う。なくすというか、森がメフテルに依存する関係を解消して森を独立させたい(できるかは謎)。一般人に戻すためのアクションを起こしてるという意味では、植物3の方がストーリーとして建設的に思える。
 まあでも植物の国特有の奇妙な味はある。こんな味がするのは植物の国だけ。異物感というか感覚が違う感じが。森・庭園関係者と比べたら同じ異世界ではあっても妖精たちの方がずっと人間っぽいよね。

 

 

 

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