以下の内容はhttps://muimix.hatenablog.com/entry/20241031/1730349125より取得しました。


お気に入り曲まとめ(2024.9~10)

https://jeffvandyck.bandcamp.com/album/unpacking-original-soundtrack

 

 

 できたら曲単位でお気に入りを挙げていきたいシリーズです。10月中旬に次回の文フリ向けの作業を終えたので、そこからしばらくは集中してゲームをプレイしてました(直近のゲーム記事連打がそれ)。この記事仕上げたらまたなんかの作業をする予定。

 

 

 

Ween / Freedom of '76、Roses Are Free、Mister, Would You Please Help My Pony?、What Deaner Was Talkin' About、Don't Shit Where You Eat

 from『Chocolate and Cheese

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 Weenの4作目。8月にデラックス版がリイシュー。前回のまとめで一つ前のアルバム(『Pure Guava』)を取り上げたので、その流れで聴いた感じです。

 『The Pod』~『Pure Guava』は超ローファイだったんですが、今作はスタジオでまともに録音したらしく、音質がグッと良くなっています。その上で楽曲は比較的ポップでのどかな風情のものが揃っています。ということで彼らのディスコグラフィーの中では馴染みやすいアルバムかと。

 なにかのパロディや悪ふざけのような楽曲、そして劣悪な録音に紛れて伝わりにくかった彼らの器用さ・作曲能力の高さがようやく明らかになったアルバム、と言えるかもしれません。今作にもふざけたような楽曲はあるのですが、他のアルバムよりはまだまともに聴けるレベルに納まっている気がします。おかげでアルバム単位で流しておける作品になっています。

 なにかユニークさのある作品というわけではないですが、普通に聴ける、普通に良いアルバムだと思います。一曲挙げるなら#6「Roses Are Free」。めちゃクセになる。バンドPhishがライブで何度もカバーしてる曲らしいです。

 

 

 

 

 

 

 

・虚無音楽のススメ?

James Ferraro『NYC, Hell 3:00AM』

Mr.G『Pearls Don’t Lay On The Shore』

CS+Kreme『Orange』

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 これらの作品を「虚無音楽」なんて謎ワードで一括りにするのは乱暴なのですが、これでなんとなく伝わることもあると思うので…。

 自作ディスクガイドの作業って長時間音楽に触れることになるんですが、まあどうしても作業に飽きることがあります。そんなときにふと思ったのが、自分は音楽というよりは「ムード」自体に飽きてるのかも?ということ。

 ムードのある作品はマジで食傷って感じになるんですが、ムードがない、あるいは抽象的な作品は音楽聴くのに飽きててもずっと流しておけるんです。…ってことを今回の作業で発見しました。

 ということで、今回の期間で聴いた中で比較的ムードの薄い作品をまとめたのがこの項目です。音楽に飽きたときや疲れているときに流していました。積極的なお気に入りという感じではないのですが……でも、具体的なムードに飽きることによって、これからの人生でこういう音楽を聴く割合は少しずつ増えていくのかもしれません。何度も聴いたならそれはお気に入りということになるでしょう。どうなるのかなー。

 同時に思ったのは、ムードに飽きたら人はエクスペリメンタルに向かうのでは?ということ。実際はどうかわからんです。メモとして残しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

Jesse Van Ruller & Maarten Hogenhuis / Wonderwinkel、Ad Astra、Follow the Sound、Ants

 from『Follow the Sound

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 去年の超お気に入りであったVan Ruller / Hogenhuisのタッグが新作を出しました。一聴した感じ、残念ながらメロディーの質は下がっているように思います。まあ前作が良すぎたからというのもあるのですが、それを踏まえても今作はちょっと曲&メロディーの「練り」が足りない感じ。

 いや……正直に書くと、前作を超えてる部分が一つもないように思う。3年ぶりのアルバムなのだけど、思ったよりもずっと前作がハードルとして高かったらしい。頑張れ~。

 前提としてサウンドが好みなので普通に聴けはする。全8曲、30分足らずというスケールで聴きやすくもあるのだけど、メロディーの立ち具合がダンチ(死語)。悪くない作品ですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

The High Llamas『Talahomi Way』(アルバム)

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 なんとなくThe High Llamas的なサウンドが聴きたくなり、ジャケットが一番爽やかな本作を再生したら良かった。だいたいStereolabと『Pet Sounds』の中間です。

 曲単位でお気に入り挙げようとしたけど挙がらなかった(強いて言えば#2か)。でもなんか、そのくらいの距離感で全体がまとめられているのが逆にいいのかも?と思ったり思わなかったり。

 流していてもこの音楽が自分の頭の一番の領域を占めることがない(頭の中がこの音楽だけで占領されることがない)。そういう意味でポップスからは一線引いた位置にいる。ウェルメイドで毒がなく熱中できないのだけど、でもそのことが作品をすごく品良く見せている。おもしろい位置だと思う。

 すごく良いんだけど、個人的な「LOVE」には至らない……んだけどすごく良い作品。マジで全編この距離感を保っていてすごい仕事だ!と感嘆するんだけど、同時にそこまで背景に徹しなくてもいいのに、とも思う。節制がある。良作であることは間違いないです。

 

 

 

 

 

 

 

San Gendel & Sam Wilkes『Music for Saxofone & Bass Guitar』(アルバム)

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 ジャズをあまり聴かない自分でも名前は聞いたことがあるサックス奏者のSam GendelとベーシストのSam Wilkes。デュオのデビュー作で、2021年と2024年にも二人でアルバムを出している。自分が彼らの音源を真面目に聴くのはこれが初。

 

 ジャズオンリーではない。ジャズよりは若者向けな感じのする(偏見ですね)、ヒップホップやアンビエントといったジャンルの要素がかなりブレンドされていて、そこらへんを通っている人には伝統的なジャズよりもずっと馴染みやすいのではないかと思う。

 特にリズムトラックがヒップホップ的で、全体にビートテープのような趣がある カジュアルなリズムと短くて掴みやすい鎮静的なコードのループによって、言ってしまえば「イージー」な聴き心地が出ている。

 それでいて音響の処理や環境音の使い方などに相当凝っている。伝統的なジャズとは音楽のこだわるポイントが違っている感じ。あんまジャズのこと知らないで言ってるんですが、メロディーやフレーズよりも音響やムードなどの総体的な聴き心地に意識を割いている感じがします。もちろんJディラ以降のよれたグルーヴは標準装備。

 

 おしゃれなBGMとして日常使いできるのが好み。それぞれの音楽的な要素が二人のどちらに由来しているのか分からない(普通に両方からかも)けど、たしかに現代的な感性を感じます。現代的というか、若いよね(といってももう5年以上前の作品なんですが…)。

 ちゃんとジャンルも時代に則して姿を変えていくんだなあ、ということを感じさせる内容です。もしかしたら後世でヒップホップにおける『Madvillainy』くらいに評価されたりするんだろうか。自分みたいな門外漢ではなくちゃんとジャズを通ってきた人の感想を読んでみたいですね。エンジニアはレーベル繋がりで?Leaving RecordsのMatthewdavidが担当していて、これもサウンドのおもしろさに繋がっているのかも。

 

 

 

 

 

 

 

Christopher Owens『I Wanna Run Barefoot Through Your Hair』(アルバム)

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 最近ピッチのレビューで取り上げられて、懐かしい名前だと思って聴きました。いまだに壮絶な人生を送っているらしい。すごい。

 端的に言えば『今宵その夜』とかJason Molinaとかの暗いロックの系譜。元Girlsなので根底のところで一定のポップさはあるのですが、アルバム全体の方向性は傷心って感じ。

 スタイルもある程度それらと似通っていて、ラフというかジャム的に楽曲が展開するのが特徴。ループを繰り返しつつ徐々にテンションを上げていく。

 それなりの長さこね回されるループは、しかしちょっとだけ引っかかりが弱いかも。それでも全体によくまとまっていると思います。秋の夜長に酒でも呷りながらひたるのに持ってこいな作品。

 

 

 

 

 

 

 

Jeff van Dyck / Child's Play、Infatuation、Lost and Found、Soulmate、Sunset

 from『Unpacking(Original Game Soundtrack)』

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 この音楽の良さをどう語ろうか。とにかく丁寧な語り口。テンポは遅く、音数は少なく、メロディーははっきりと。まるで親にあやしつけられているかのような語り口が特徴の一つ。

 

 もう一つの特徴は一般的なゲームのBGMと違ってループに頼っていないこと。実際にゲームをプレイするとかなり珍しい音楽の使い方をしていることが分かる。ステージに入るとまあBGMが流れ出すのだけど、1曲分が終わるとしばらく曲が流れない時間があるんです。1分ぐらいなにもない時間を置いて、そこからまた同じBGMが流れ出すんです。

 これにはちゃんと意図があって、実はこのゲームではBGM以外にも環境音が常に流れていて、環境音によってそれぞれのステージを表現しているのですね。都会だと車の音がしたり、自然豊かな環境だと鳥や虫の声がしたり。BGMがない余白の時間を取っている一番の理由はこの環境音を聴かせるためだと思います。

 この「BGMをループさせない」という方針の影響だと思うのですが、サウンドトラックの一曲一曲の完成度がすごいことになっています。ループに頼らないことでよりスケールの大きな作曲ができている。少なくともシームレスなループ前提のゲーム音楽より数段複雑な曲展開を持っています。ポップスでよくある(AメロBメロサビ)×2+α~みたいな形じゃないです。

 

 例えば上に貼った「Lost and Found」という曲は、5分半という尺の中で楽曲として一番盛り上がる部分が4分20秒くらいからという、壮大な構成を持っています。それまでゆっくり時間をかけて滑らかに流れを太くしていくのです。もはやプログレ的と言ってもいいかもしれない。

 最初のステージの曲である「Child's Play」も同様で、全体で約6分の楽曲ですがクライマックスは終盤も終盤、5分あたりとなっています。それまでじ~っくり丁~~~寧に楽曲を展開させていきます。

 この、気持ちの籠められた丁寧な曲構成がユニークな味だと思っています。一曲一曲が一本の映画みたいなストーリーアークを持っている。すげえ~。

 

 最初に述べたような語り口もあって、そんなに難しい印象がないのも良い。壮大な構成がするっと入ってくる。それでいて盛り上がる部分以外も普通に良いという。これはメロディーが常に研ぎ澄まされているからなんですが。まあそりゃそうなんですよ。BGMとしての機能的にはサビとそれ以外でテンションに差がありすぎるのもよくないから(ゲームプレイと音楽が完全に結びついたデザインなら話は変わりますが)。

 ポジティブとネガティブの狭間を繊細に揺れるムードもすばらしい。まさに「Lost and Found」がそうなのですが、聴いていると(そこで下げるんだ)という驚きがあります。

 

 ということで全部良いです。普通に音楽の理想の一つだと思う。ゲームも良いけど音楽単体で見ても最高。丁寧さを突き詰めた作品で、わかりやすい凄さはないのですが、しかし自分はこういう作品を評価していきたい。Pavementで言ったら『Terror Twilight』だし、Sonic Youthで言ったらもちろん『Murray Street』です。超おすすめ。

 

 

 

 

 

 

 

本日休演 / 何もない日、Hey Baby Love

 from『MOOD

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 もう京都にはいないのかな? 日本のバンドの4th。

 元から持っていたいなたい、牧歌的な空気はそのままに、より不安定なグルーヴが追求されている。このリズムのズレの程度は明らかに意識されたもの。いやまあ初期からリズムの完璧さはまったく意識していなかったと思うが。

 グルーヴのおもしろさにフォーカスしたサイケデリック・ロックという意味ではゆら帝の『Sweet Spot』を思い出すなど。

 曲単位のお気に入りはそこまで挙がらなかったけど、アルバム単位で流しておけるのが良いです。#3~#5の穏やかな流れが好き。個人的には前作にあまり馴染めなかった(全体になにか別のガワを被ってるようなアルバムだった)ので、それ以前の作風に回帰した感のある今作はけっこう好きです。このバンドの一番ユニークな点はな~んか昔の日本感のある歌心だと思っているので、それが維持されていればずっとおもしろくあり続けるんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 以上。記事にはまとめなかったけどアークナイツのイベスト「バベル」めちゃ良かったです。味しかしない、さすがに。歴史を辿るという体裁もあるのだけど、話が端的にまとまっていて、個々のキャラクターの葛藤も分かりやすく表現されていて素直にのめり込みました。ケルシーもドクターもすごく素直にコミュニケーションできていて……いやーよかった。。。

 また年明けくらいまで沈黙すると思います。年明けたら月姫プレイする予定。




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