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October

AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanun

とかくインターネット以前の歴史、うーん歴史と言うか些末な情報というか、というものは忘れられがちなものである。

 

私がドラムを叩いていたバンドの初期ライヴ音源(自分でも信じられないぐらい荒っぽいドラミングでちょっと衝撃を受けた)が最近Bandcampで公開されたのだが、

cloverrecords.bandcamp.com

それは1997年の新宿JAMでのライヴ音源で、そうだそうだCatherine WheelのTシャツとか着て叩いてた時だ、とか思い出したので一気に昔の記憶が、ところどころではあるけれども蘇って来て、さてそれではその後にドラムを叩いてたバンドのことは、となるととんとネット上には情報が出てこないわけで、それは失われた歴史、と言っても良いであろう。いや、「歴史に残る」ようなことをやっていたわけではもちろんないのだが、単純に情報としてネット上には何もないに等しい状態なので、それは多分今後掘り起こされることもない歴史、いや情報なのであろう。

 

だからこうやって28年(!)の時を経てネットに情報が上がってくるのはとても幸福なことだな、と思うのだけれども他方、ネット上にあがってこない情報もおそらく世の中膨大にあるはずで、それらは実体験した人々の記憶にしかなくなってしまったり、ということなのであろう。

 

Neverland Diner 二度と行けないあの店で (ケンエレブックス)

  • クラーケン
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このような本もちょっと前に出ていて、なるほどここで語られているなくなったお店の話、というものもそういうネットの世の中で失われてしまった歴史(言うなれば)の一つ、と言えるものである。

 

なんでそんなことを今日は考えているか、と言うと今日、ピエトロのレストランが東北に初上陸、というニュースをネットで見て、いやいやいや、昔仙台にあったでしょ「初」上陸じゃないでしょ、となったからである。なんで私がそれをよく覚えているか、というと私がアルバイトしていたレコード屋さんが入っているビルの1階にオープンして、そして結構広めのお店で、なんなら日曜日のバイトの時にはそこでサラダとかの付いた、それでいてかなりリーズナブルなパスタのセットをよくお昼に食べていたことまでよく覚えていたから、なわけである。

 

私が昼休憩に入るタイミング近くに、よくビッグビートの、というか当時流行していたHCFDMとか呼ばれる、勝手に作り出されたジャンルのレコードを買いに来てくれるカップルがいて、そこの彼氏の方によくMint Royaleとかの12インチを試聴させて買ってもらったあとに一緒にお昼食べに行ったり、なんならバイトじゃないときも友人と食事に行ったりもしていたからよく覚えている。ショートカットの給仕のお姉さんがとても良かったよな、とかそういうしょうもないことも覚えているのだから、確かに存在していたはずである。1999年にはあったのだが、もしかしたら1998年の後半にはオープンしていたのかも知れない。

 

私がそのレコード屋で働いていたのは1996年5月から2000年3月まで、という大学~大学院時代の短期間だったのだけれど、その間にオープンして、そしてクローズしてしまったわけだから本当に短期間しか存在していなかったように記憶している。その後もピエトロのドレッシングだけは普通に流通していたから家で使うたびに、あそこ広くて良かったな、とかあのお姉さん元気かな、とかあのカップルも彼氏の方は確か役場に勤めていたように記憶しているのだけれども元気かな、とか思い出したり、たまにブックオフとかハードオフとかでビッグビート、HCFDMのレコードが二束三文で売られているのを見て、ちょっとしたツンとした痛みと共に20世紀の最後のことを思い出したりしていたので、まあ結構ピエトロの記憶、ってのは私の中でフレッシュだったのだね。

 

だから東北に「初」出店、とか言われちゃうと、嗚呼ネットに情報がない=なかった、ということになっちゃうのかなあ、とちょっと切なくなったりするのである。でもバイトでない時に一緒に食事に行ったりした友人は2人いるのだけれども、1人とは今では離れたところに暮らしているけれども年に1回くらいの勢いで会ったり、もう1人は仙台にいて、なんならネットに情報がない私がドラムを叩いてたバンドのメンバーと一緒にこの間飲んだり、とかして頻繁に会ったりしていたりするので、まああの店確かにあったよね、そして俺ら生きてたよね、とか私たちの存在の証がデジタルの世界にはないかも知れないけれども、もっと柔らかいところにはあるよね、と再確認したくなったりもするのである。

 

Everything Is Recordedも3枚目のアルバムである。

Temporary [輸入盤LP] (XL1490LP)_2029 [Analog]

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XLレーベルの総裁Richard Russellが様々なゲストミュージシャンと作り上げるユニット、いわば4AD総裁IvoのユニットだったThis Mortal Coil(カヴァーはないのだけれども)の21世紀版、みたいなものである(乱暴なまとめ)。ファースト

EVERYTHING IS RECORDED BY RICHARD RUSSELL [スペシャル・プライス盤 / ボーナストラック3曲追加収録 / 解説書・歌詞対訳付 / 国内盤CD] (XL883CDJPZ)

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もセカンド

Friday Forever [解説・歌詞対訳 / 国内盤CD] (XL1016CDJP)

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も、メロウ、と言えばメロウなソウル~R&B的な世界が大変魅力的で愛聴していたものであるけれども、今回も同じ路線ながらよりこなれていて完成度も高く、なんなら曲もめちゃくちゃ粒ぞろいなので最高傑作な気がしている。参加メンバーが意外、かつ豪華なところも相変わらずでSampha(最近好きなレコードによくいるので気になっている)、Alabaster Deplume(たゆたうサックスが)、とんでもないベースが聞こえる、と思ったらJah Wobble、その他Kamasi Washington、Florence WelchにRichard Russellとと一緒にアルバム作ってたSamantha Mortonに、そして一番びっくりしたのが低音ヴォイスでSmogのBill Callahan、とかとにかくヴァラエティ豊かで面白い。それでいてそんなばらばらな皆さんが一丸となって胸熱でソウルフルなアルバムを作り出している、というところにやはり絶好調XLレーベルを束ねるRichard Russellの手腕が光っているのであった。ここ最近一番の愛聴盤である。




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