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REDWING COLUMN NO.124 プリント羽タグ

REDWING COLUMN NO.124 プリント羽タグ 

2月10日はレッドウィング社設立の日ということで、誰得系のレッドウィングネタ記事にしてみた。

今回取り上げているプリント羽タグは、レッドウィングの汎用的なモデルに使われていたタグで

表記やフォントなどを微妙に変更しながら、一部例外を除いて1996年途中までに使われていた。

アメリカの関税法では製造から30年以上経つと、ヴィンテージという扱いになるとのことなので

いよいよこのプリント羽タグの最終仕様も、単純に一昔前とは言えなくなったのかもしれない。

ちなみにウィングは「翼」や「羽」という意味になり、二文字の「羽根」とは異なるのでご注意を。

プリント羽タグは1996年途中に終了し、一般的に刺繍羽タグと呼ばれる右の織りネームに切り替わる。

タグの切り替えはモデルによって若干の違いがあり、画像の8165の場合は2月には始まっていて

頂いたコメントによると8179は1月には確認されているらしく、基本的には刷新された刺繍タグが

それ以降は使われるものの、例外モデルとは別に新旧のタグが混在するケースは充分考えられる。

※1994年以降も製造年だけでなく1月や2月みたいに、各月も判別出来るので詳しくは↓の記事で。

自分が所有しているレッドウィングのコレクションでは、この様にプリント羽タグは5+4の計9足。

エンジニアブーツの羽タグは厳密に言えば別ジャンルではあるけど、「ANSI Z41 PT~」という

文言入りのタグも同様にプリントから刺繍に切り替わる為、ひっくるめて考えるようにしている。

今回はそのプリント羽タグ縛りとして、これらのモデルを個人的視点でかなりざっくりと見てみる。

 

プリント羽タグ編目次

 

プリント羽タグモデル

先ずはシンプルな羽タグの方をということで、定番から廃番を含むこの5足のモデルから。

所有していてポイントだと思う部分や、見て貰いたいディテールなどに改めて注目してみた。

 

トップバッターは2025年見事に復活を果たした、ブラッククロームプレーントゥ8165。

ちょっとカサつきが目立ったので、撮影前にモゥブレィのデリケートクリームで保湿してみた。

ここ最近あまりデリケートクリームはブログに登場していないけど、日常的には使っていて

光沢を控えながらしっとり仕上げる感じは、やはり素晴らしいので欠かせないアイテムの一つ。

  • M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)

初っ端から見た目とかに関してではなくて、別記事にある通りにこの二つは製造年月が全く同じ。

冒頭から2枚目画像を振り返って貰うと分かるように、その月内でプリントタグから刺繍タグへと

切り替わるという、ほんの少しの違いで分かれてしまった兄弟のような感じが気に入っている。

普段は右の刺繍タグの方を着用していて、プリントタグの方は観賞目的という感じに近いかも。

後継モデルが出来たことによって、今後の再展開は難しそうなラフアウトレザーモックトゥ8173。

汚れの目立つ安価な中古個体を入手し、丸洗いをしたら驚くほど綺麗になったのがこの8173で

その丸洗いをした当時なんかは少しうやむやにしていたけど、正にこの旧8173や8167にぴったりな

レザーエイジングスプレーという、万能なメンテナンスアイテムを使うことで状態は益々良好。

  • M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)

着用すると足首が若干ごわっとするんだけど、表使いのこの分厚いベロは気に入っているポイント。

サイズの7 1/2の左に少し間隔を空けて小さく「J」と見えると思うけど、以前「J6」と見えた?から

96年4月としたんだけど、今は数字が全く判別出来ないので、「J5」だった可能性があるのかもと

ネットで色々と調べたところ、前月の「H6」96年3月までは8173プリントタグを確認出来ている。

 

こちらも同じくラフアウトレザーを使用した、ペコスブーツの伝統的なモデル1188。

ソールにはニトリルコルクソールという、合成ゴムにコルク片を混ぜた往年のワーカー仕様で

8168の陰に隠れるような存在もあってか激安で入手し、丸洗いをしたらかなり綺麗に仕上がった。

外側の定期メンテナンスは8168と同じく、モゥブレィのレザーエイジングスプレーを使用中。

ニトリルコルクソールはコルク片を肉眼で確認出来て、93年製の1188は右の2000年の別モデルよりも

明らかにヒールのコルク量が多く、こういうところからもヴィンテージ仕様を見られるのが面白い。

あまり意識したことはなかったけど、アウトソールとヒールパーツの馴染みが微妙なのも味がある。

自分が所有している中でも最も重厚なレザーを使用した、ソフトトゥ仕様のロガー699。

ロガーブーツも往年のリアルワーカー向けモデルで、分厚いアウトソールやRを付けたヒールに

サイドからヒールカウンターを包む補強パーツなど、他では見られない特徴的な仕様を多く備える。

このロガー699に関しては、分かりやすく出ている茶芯がやはり決め手となるポイント。

直射日光を当てると塗膜が剥げて露出しているというよりも、芯が透けて見えるような感じで

茶芯の個体を履いている時で晴れていたりすると、ついつい自分の足元ばかりを見てしまう。

羽タグのラストはかつての郵便局員などに支給されていた、101ポストマン・オックスフォード。

ポストマンは様々なメーカーが作っていて、その内の一社をレッドウィングが担ったということで

90年代以降は郵便局の指定靴が、スニーカーに変更されたことから生産が一時期中止したとのこと。

元々強い光沢感のガラスレザーだったものの、近年はよりカジュアル向けなマットな質感に変更。

インソールにはとても見づらいんだけど、上から「SWEAT RESISTANT INSOLES」、靴の幅を表す

アルファベットの「D」が大きめに入り、その下に「7」更に「_」アンダーバーはハーフの意味。

インソールにも表記されていたのは90年代初め頃までらしく、所有している中ではこの101だけで

自分の得意な90年代半ば~後半では見られない仕様だけに、この刻印は貴重な存在になっている。

 

プリントPTタグモデル

プリント羽タグ編後半は、エンジニアブーツのプリントPTタグが付けられた四つのモデル。

PTとは「Protective Toe」の略で、つま先の強度が安全靴としての規格を満たしているという証になり

1983年の規格ならPT83、1991年の規格ならPT91と刷新され、タグにそれらが表記されている。

PTタグが始まる前は「ANSI~」はブーツ内部に刻印され、その時期はシンプルな羽タグが付き

1990年頃から文言入りのPT83タグが始まり、規格の表記も兼ねた羽タグの派生版というところ。

シンプル羽タグと同様にPT91タグは96年頃に、プリントから刺繍タグ(未所有)へと変更される。

 

自分が所有する中で今現在一番古い個体となる、ラフアウトエンジニアブーツ8268PT83タグ。

PT83とPT91のタグの切り替えは1992年途中となる為、PT83タグは実質2年半程度と思われる。

この8268は初期~2002年頃までは、ベルト位置が他モデルよりも低く付けられているのが最大の特徴で

更に著名人に愛用者が多いことでも知られ、年代的な希少性とは別の付加価値があったりもする。

ベルト位置が最大の特徴と言っておきながら、PT83で気になるポイントはアウトソールの紐。

上がPT91期で下がPT83となっていて、エンジニアブーツにはネオプレーンコードソールという

ゴム素材にナイロン紐を混ぜた物が使われ、PT83はそのナイロン紐の量がかなり多くなっている。

最初は何でゴミだらけなのかと驚いた記憶があって、コルクソールもだけど昔の物は何かと量多め。

 

次も同じくラフアウトエンジニアブーツ8268で、こちらはPT91期のプリントタグ仕様。

かつてのラフアウトレザーは毛足の長さがバラバラなのが特徴でもあるけど、このPT91期は色味が

その前後よりもやや濃いめの個体が見られ、オロラセットと同様にマイナーチェンジがある様子。

そして右の8268PT91はPT83から、ベルト位置が更に低くなるように調整され、ストラップの長さや

バックルの場所などを修正し、ボトムの裾からより見えやすくなるように改良されている。

単純にPT83の方が古いので高額な傾向にあるけど、見せやすさという意味ではPT91以降がおすすめ。

上画像左側のブラッククロームレザーのエンジニアブーツ、1994年製2268PT91プリントタグ。

これはシャフトに製造年月が入らなくなった直後になり、マニアの間ではPT91の中期とされていて

製造年月刻印アリがPT91前期、96年途中から刺繍タグに変更された頃をPT91後期と呼んでいる。

自分にとって2268はドラマ「若者のすべて」で、そのほぼ同時期に製造されたと思われる個体。

所有する2268の見せたいポイントは、クリッピングまたはクリンピングの加工跡。

これはアッパーを立体的に成型した時に出来る跡で、長靴やローファーみたいな紐の無い靴では

かつて割と普通に使われていた製法らしく、レッドウィングではこの年代以降は見られなくなる。

現在は手作業の靴職人やメーカーの方が、こだわりの製法として取り入れる場合もあるとのこと。

実際に見てるかのように撮影するのが意外と難しくて、100枚近く撮影して良い感じのを採用。

エンジニアブーツのラストは、オロラセットレザーを使用した8271PT91プリントタグ。

この8271はレッドウィング90周年記念モデルの一つで、忘れた頃に復刻される純々定番的な存在。

レッドウィングのエンジニアブーツの代表的なモデルは、2005年頃までシャフトが細いのが特徴で

スマートに合わせられる半面で着脱の難易度高めという、見た目と実用性を相反したような仕様。

この8271のオロラセットは茶色い要素はどこに行ったという、ほぼ赤に近い色味をしている。

オロラセットをイメージした時の色味は世代で違ったり、所有モデルの印象が強くあると思うけど

自分にとっては90年代の中でも、この赤味MAX期1995年~96年辺りの色がそれに当たる。

プリント羽タグ例外モデル

そしてプリント羽タグを例外的に使用していたのが、犬刻印廃止直後の97年後半製造モデル(未所有)。

オロラセットの色味の見直しは、90年代レッドウィングを語る上では欠かせないエピソードで

赤くなり過ぎた色味を本来のようなオレンジっぽい色に戻し、同時に仕様や品番などを整理した。

一つ上のエンジニアブーツの色味は、そう考えると確かに異質な存在なのかもしれないんだけど

人気絶頂時のオロラセットの認識を覆すことは難しく、色味の見直しは当時評価されなかった。

犬刻印の廃止でペコスも犬タグが使用されなくなり、汎用的な羽タグモデルの一つとなってしまう(未所有)。

犬タグ=アイリッシュセッターは、レッドウィング社のアイコンの一つで重要な存在なはずなのに

いくら暫定的と言っても、一年半近く前に廃止した旧タグを使うとは、何とも中途半端な扱い方。

今になって振り返ればそれはそれで面白かったり、価値を見出すことは出来るのかもしれないけど

やはり90年代後半のオロイジナルに関しては、色んな意味で扱いが難しかったように思える。

終わりに

置いてあるだけではイマイチぱっとしない印象なんだけど、こうやって実際に着用した画像だと

やたらとカッコ良く見えたりして、レッドウィングコレクションとして今後も大切にしたいと思う。

毎年2月のレッドウィングの日を迎えると、ブーツシーズンも後半に入ったということを実感して

冬の間に履いておきたいブーツや、何かやり残したスタイリングとかを考えるきっかけにもなる。

そんな訳で自分の今の気分で履いておきたいブーツの一つは、今回の中の1188プリント羽タグ。

 




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