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山本暎一 監督「千夜一夜物語」3975本目

朝ドラ「あんぱん」に、手塚治虫がやないたかし(やなせたかし)にこの映画のキャラクターデザインを依頼する話が出てきて、見てみたくなりました。期間限定で手塚治虫オフィシャルサイトで公開されてるけど、アマプラならいつでも見られるみたい。

1969年公開にして、今日の時点でのKINENOTEレビュー数8、平均評点65.3点という低調な作品です… ジャンポール・ベルモント似のアルディンというバグダッド(今のイラクの首都か)の才気あふれる若者の、砂漠の大冒険という体裁になっていて、オリジナルにいる”侍女の寝物語”のような語り部はいません。アルディンが恋をするのは奴隷のミリアム。その娘ジャリスは羊飼いのアスラーンと巡り合います。…という間に、アルディンが投獄されて逃げ出したり、蛇が人間の女に化けた島にたどりついたり、鬼と巨大な鳥が戦ったり、いろんな物語が繰り広げられますが、せっかく作った物語の「軸」、アルディンとの関わりが、わかりにくい。よく見てるつもりでも、今どこ?とすぐ混乱してしまって、何度も何度も見失っては巻き戻し、を繰り返してしまいます。キャラクターは美しいしアニメーションもきれいだけど、場面のつなぎが粗いしつなぎに工夫がないので、「アルディンを軸としたさまざまな物語を見ている」っていう納得感が得られません。これもしかして、「トワイライトゾーン/ヒッチコック劇場/世にも奇妙な物語 方式」(語り部が各ストーリーを紹介する)とか、「イントレランス方式」(つなぎはただ少女がゆりかごを揺らしているだけ)みたいに区切りがあったほうがわかりやすかったかも。時間制限があって、無理やり短くした感はありますね。…「尺」問題で良さが激減してしまった作品って、ちょくちょく見るけど、かなしいですね。のちに「完全版」を出したくなる監督の気持ちもわかるような気がします。

最後の、シンドバッドがスタジアムでさまざまな出し物を見せられ、王様に試される場面は、いろんなエピソードがあっても理解しやすいです。

テーマはいいと思うんです。医師でもある手塚治虫にとって、性を含む人間の生理は長年の関心領域だったと思うし、このあと「火の鳥」とかにも続いていきそうな人間の業を描いているとも思います。

(これに続いて、初期の実験的なアニメーションも見てるけど、きれいで楽しい)

  • 青島幸男

 




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