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ヴェリコ・ヴィダク監督「キノ・ライカ 小さな町の映画館」」3962本目

カウリスマキ監督がフィンランドのカルッキラという鉄鋼町に、町で初めての映画館を作ったらしい。場所を調べたら南北に長いフィンランドのかなり南のほう(だけど海辺ではない)。彼の映画のなかの、南へ旅に出ようとする人たちがちょうど住んでいそうな場所です。

淡々としたドキュメンタリーで、登場する関係者たちも、あえて感情なんかないみたいに話します。たまに、もしかしてこれギャグ?と思うことがあっても誰も笑わない。監督は別の人だけど、とてもカウリスマキ的。

冒頭から何度も流れる日本の歌は、エンドロールで流れるフィンランド語?の歌とトーンが似てるな。日本のたとえば雪国とフィンランドには、なにか共通の情緒があるんだろうか?50年間もこの町に住んで歌を歌ったりしている日本人がいて(篠原敏武というらしい)、歌声がカウリスマキ的な感情たっぷりなのも、なんともいえない驚きです。

チェスをしている姿は、頭がまっしろなのでぱっと見、どこの人かわからなくて、もうほとんどフィンランド人になっているんだろうな、と思ったりします。(ドイツに50年くらいずっと住んでる私のイトコが、日本語を思い出すのに苦労してたのを思い出す)

町の小さい映画館って、旅行先で見つけるとよく入ってみるのですが、別府ブルーバード劇場なんていつ行っても観客が3人とか5人とかで、収支というものを考えたらありえないわけです。建物の維持費、電気代、人件費も含めて、映画を見た人の入場料の分しかコストが発生しないようなありえない?仕組みを発明するしかないのかもしれません。

私は若干閉所恐怖症っぽい上に腰が悪くて、席でもぞもぞ体勢を変えたくなったりするので、映画館はわりと苦手です。映画館を愛する人たちが映画ファンの大多数だということはわかってるけど、映画そのものが今もこんなに広く愛されて楽しまれていることをまず喜びたいし、暗いところに閉じ込められずに大勢でいっしょに映画を楽しめる仕掛けができたらもっとうれしいなと思っています。

  • アキ・カウリスマキ

 

 




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