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前田和男 監督「破戒」3892本目

終末に小諸に行ったら、島崎藤村の足跡があちこちにあったんだけど、そういえば小説を読んだ覚えがない…。宿に持ち込んだPCでU-NEXTに入ってる「破戒」を見ようとしたけど、wifiが遅くてぶつぶつ切れるので、帰宅してから改めて見てみました。

破戒といえば市川雷蔵版が有名で、なぜまだ見てないんだろう、むしろ見た気になってたのですが、最近も映画化されていたんですね。こちらをさっそく見てみました。

間宮祥太郎、いいですね。とにかく隠し通さなければならないことがある。死守しろといういましめを受けている。でもね、言うほうは楽なんですよ。やましいことがあるわけでもないのに、隠さなければならないことがあると、普通の生活の中でぼろが出そうになる。隠すことには無理がある。それを、オープンな世界でいじめを受けてきた人は知らない。父は自分の辛さを受け継がせたくないから隠せと言うけど、隠し通すのはそもそも無理だったのです。

この映画を今作るのが大事だということは、わかる気がするなぁ。世界はどんどん分断してしまって、差別やいじめのネタには事欠かない。昔からそうだったんだけど、たぶん、差別を目撃したり、あるいはもしかしたら差別の対象になってきた人たちが、別の差別の対象を見つけたときに、結託して新しい標的を攻撃するのかもしれない。みんな大好き、「共通の敵」。差別の対象はなんだかんだ理由をつけて、攻撃して良いものとされる。差別する側は、自分の身の安全を確保し、危険(差別対象となるもの)を排除しているだけの純粋な存在。…日本って潔癖な国だから、この排除の感情も強くて、もしかしたらけっこう差別の強い国にもなりうる、なっているかもしれない、と思うと怖い。

もっと若い頃は、さまざまな病気や特徴をもつ人々への差別に怒り、世界をよりよくしていこうと真剣に思ったけど、世界中の映画をたくさん見ることは、「歴史は古今東西、どこでも同じことを繰り返している」ことを教えられなくても学ぶことだった。だから人間は集団になると、その中から異質なものを見つけて攻撃する生き物だとわかってしまった。これ、どうしたらいいと思う?私ずっと、ホームレスとか難民とかを支援するボランティアとかやってるけど、彼らへの差別が減っていくと感じられたことがない。なにか解決方法はあるんだろうか、というか、差別感情はなくならないなら、どうすればなんとか安全に暮らせるのか。分断が戦争にまでつながってしまったら、もっと一人ひとりが自分の命だけを守るため、排除対象がどんどん広がってしまうのかな。

あんまりまじめに考えてると辛くなってしまうので、人間の美しい部分をあじわう時間、美術とか音楽とか建築とか…そういうのも確保しなきゃなぁ。

ちっとも映画について書けなくてスミマセン。

  • 間宮祥太朗

 




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