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ベルナルド・ベルトルッチ監督「暗殺のオペラ」2963本目

<映画も原作もネタバレ>

思うところあって見終わったあとすぐに原作のボルヘス「伝奇集」を借りて読んでみた。びっくり。原作はわずか5ページの「裏切り者と英雄のテーマ」という短編。しかもボルヘスが「こんな物語を思いついた」と書いたところでもう最初のページは終わりで、内容は実質4ページだけ。KINENOTEに書いてあるあらすじ並みに短い。舞台はなんとアイルランドで主役の名前はライアン・キルバトリック、劇場で暗殺された彼の祖父の名はファーガス。(ボルヘスは小さい頃から英語とスペイン語で読書三昧だったらしい)その中で、ユリウス・カエサルも死の予告を受けていた、なんて話が出てくるあたり、これはボルヘスじゃなくて同じ南米といってもコロンビアのガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」のあらすじみたいだ。

祖父ファーガス自身の裏切りがあからさまになったが、そのまま処刑すると英雄の堕落が知られることで人民の士気が下がるので、暗殺に見せかけることにした、ということだけが共通の経緯。

暗殺の経緯はシェークスピアの「マクベス」や「ジュリアス・シーザー」から剽窃した、という。祖父の暗殺の経緯を明かす孫ライアンもまた、自分は物語の中にいると思う。…という4ページの「あらすじ」。

イタリアのベルトリッチ監督が、アルゼンチン人で”マジック・リアリズム”の大家ボルヘスが書いた、アイルランドが舞台のシェークスピアをモチーフにした短編を、イタリアを舞台に映画化した、ってことでした。…なんで?

ベルトリッチだし、どっしりと実在感のあるアリダ・ヴァリが出てるので、ふわふわしたマジック・リアリズムが重たい歴史ドラマの色合いを帯びてくる。だから結末で急にけむに巻かれて「あれ?」という気持ちになる。ベルトリッチ監督は多分すごくロマンチストなので、最後は風の中、みたいな物語にロマンを感じたんだと思うけど、かなりの翻案になったなぁ。

  • 発売日: 2020/01/07
  • メディア: Prime Video
 
 

 




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