入れ代わり立ち代わり、様々なゲストが登場して、トークショーや議論を繰り広げるのを少しずつ見せるドキュメンタリーです。完全「ノーナレ」、BGMや効果音もないしテロップすらない。誰がしゃべっているか、知らない人ばかりで、いよいよ混乱しますが、トークがどの人も魅力的なんですよね。軽妙洒脱で都会的。みんなウディ・アレンの映画に出てきそうな感じ。誰にでも現代と過去の知性に触れることができる場を作り、保持し、どんどん時代に合わせてアップデートすることが公共図書館の役割だと、関係者がみんな信じていて共通の熱い思いを持ってるのが、すごい。こんなトークショーなんて、しゃれた書店ならやってるけど、実際の区の図書館でやってるところは少ない。演奏会までやらないのは、区の他の部署が他の施設でやれてるからかな。
それから、どのスピーカーも観察眼がフラットで冷静なので、発見が新鮮で、話を聞いていると心が広がっていくような気がしてくる。どういう意図でこれを映画化したのか、何も語られない、監督は沈黙してる。でもこれを見た人のかなり多数が「いいなぁうちの近所にもこんな図書館があったらな」って思うに違いない。
エルヴィス・コステロはロンドン・パンクの人だしブリティッシュアクセントだけど、ニューヨークの図書館のゲストにふさわしい。パティ・スミスはまさにニューヨークの女王。(彼女の回想録について話してたけど、読んでないので図書館で予約した)
エミリオ・エステベス監督の「パブリック」とこれを両方見る人も多いんだろうな。どっちも良いです。なんとなく、目指すものは実は共通してる気がする。いつかニューヨークに行ったら図書館にも行ってみよう。(フィルム・フォーラムという施設に行って「要心無用」を見たことはある。そのときもいい経験をしました!)
- 発売日: 2020/08/19
- メディア: Prime Video