今回は日本のシリアルキラーについて統計を調べたので私なりにまとめてみました。個々の記事はあれど、全体を見たものは少なく、シリアルキラーの実態に迫れていないと思ったので私が調べられた限りで集計しました。前々から思っていたのですが、海外はシリアルキラーついてよく研究され、実態像が掴めているのですが、日本は個々の時間に注目して、全体像がぼやけているような感じでした。そこで微力ですが、私なりに傾向を調べたので公表したいと思います。
※個人で調べているため、全ては網羅できてません。裁判記録等、公的なものがあり、確実性のある物だけを挙げています。シリアルキラーは虚言癖のある人物も多く、殺害数、動機は側から見て非常に判断しづらい物もある事をご了承下さい。ちなみにこのデータは戦後の物をまとめています。戦前は戦争の混乱期もあり、データが曖昧です。確実なものを載せるよう、心掛けました。
シリアルキラーの定義
日本ではある程度の期間つまり、数日から数ヶ月、数年をかけて2人以上を殺害したものとあります。ここは欧米でも評価が割れており、3人以上だったり、一度の犯行で2人以上殺害すれば、その後一人ずつ殺害しても大量殺人(マス・マーダラー)としており、専門家でも定義に苦慮している事が分かります。私のまとめるものは公的機関から連続殺人と断定されたものです。私の知識不足から漏れているものもあると思います。又、犯行を疑われても無罪となったものは除きます。本当にややこしいのです...
総数
男性 37名 約88%
女性 5名 約12%
男性が圧倒的です。海外では男性シリアルキラーが9割と言われているので日本でも当てはまることが分かりました。日本でも男性が起こした事件が圧倒的で女性は他を含めても数件しか増えないでしょう。それくらい男性の方が多いです。米国ではシリアルキラー専門の研究機関があり、そこでありとあらゆる統計がまとめられてます。英語を読める方は是非。
https://maamodt.asp.radford.edu/Serial%20Killer%20Information%20Center/Project%20Description.htm
殺害人数
総数
男性によるもの 129名
女性によるもの 13名
男性&女性による犯行もある為、重複していますが、数はいうまでもなく、男性は桁違いです。男性は疑惑も含めれば個人で10名〜11名、女性は6名です。裁判で立証されず、本人の発言が怪しいものも含めれば更に膨れ上がると思います。酷い例だと本人すら何人殺害したか分からないものもあります。なので+数名になるでしょう。海外のように+数十名は国土的にあり得ないと思います。あくまで裁判で確定、これは絶対にやっているだろという人数です。日本はシリアルキラーが少ないと言われていますが(同じくらいの人口のロシアはかのアンドレイ・チカチーロなど数十名は殺害しているシリアルキラーがゴロゴロいます)それでもかなりの数です。
動機
男性 強盗 約51%
強姦 約18%
強盗&強姦 約10%
快楽 約8%
激情に駆られて 約5.4%
口封じ 約5%
特殊な思想 約2.7%
保険金目当て 約2.7%
介護疲れ 約2.7%
殺人への興味 約2%
不明 約2%
女性 強盗 約60%
保険金目当て 約20%
口封じ 約20%
シリアルキラーは犯行形態上、凶悪な物が多く、動機が複数重なっていることが多々あります。強盗ついでに強姦、口封じも兼ねて金も取ろう、保険金貰って邪魔な相手に消えてもらおう、何も語らない、生い立ちへの不遇や貧困からの厭世観、人格障害や精神疾患などが複雑に絡み合っています。1人の人物で1件目は激情に駆られて、カッとなった、2件目は最初の犯行が発覚しなかった事を味を占めて金目当てなどの人物もいます。シリアルキラーも人なので全て統計で当てはめようとするのは難しいというか、無理があります。本人が語らないだけで実は...という事もあると思います。
ただ男性と違い、女性は金銭目的が80%を占めています。男性では性的目的、殺人への興味や快楽など本能的な物が多いですが、日本は調べた限り、女性に限ってはありませんでした。海外では女性による性的、快楽な物もありましたが、あちらでも異例の扱いでした。多少の差はあれど、傾向は変わらないようです。
日本は強盗型が多く、金銭面に困り、犯行に及ぶケースが多いです。通常は発展途上国に見られるタイプですが、日本はだいたいの目的が金目当てだと思って良いでしょう。
初犯行時の平均年齢
男性 40歳
女性 38歳
でした。海外では男性、女性共に27歳、28歳なので日本は遅咲きのシリアルキラーが多数です。ちなみに最年少は男性で14歳、最高齢59歳で女性は最年少は33歳、最高齢50歳でした。日本では若い頃は軽微な犯罪を繰り返し、次第に犯罪傾向が悪化するより、いきなり犯行を開始する例も見られます。もちろん前科者もいます。それをデータに出します。振れ幅が大きいので一概にどうとは言えない結果が出ました。
前科率
男性 約43%
女性 0%
これを多く見るかは個人の判断になると思います。海外では前科率がほぼ全てを埋め尽くしていたのでシリアルキラーへ歩み出す兆候が見出しやすい気がしました。日本はただの社会不適合者が犯罪スレスレの事をして、警察沙汰にならなかっただけ、自分の内にフラストレーションを溜めて、ある日何かをきっかけに爆発するという事例が多いように感じました。戦後の混乱期では、発覚前からすでに殺人を犯している例もありましたが、近代ではあまりないです。上手いこと犯行を隠しているような例はあまり見られませんでした。
本人が言わないだけで他にも大なり小なりの犯行はあると思いますが、海外に比べてインパクトが弱いと思いました。反社会勢力、所謂ヤクザに属しているシリアルキラーもいることはいますが、9割は一般人でした。せいぜい酒癖が悪い、手癖が悪い、嘘が多いみたいな近所に1人はいるであろう、変人の類いが多い印象でした。
殺害方法
男性 絞殺 約45%
刺殺 約13%
射殺 約8.7%
毒殺 約5.4%
撲殺 約2.7%
女性 毒殺 約40%
事故死に見せかける 約40%
撲殺 約20%
男性が力がある分、絞殺や刺殺を選ぶ傾向が見られました。海外でも同じです。ただ銃社会なので海外では銃が候補にあがります。女性も海外と同じく、毒殺が多い結果になりました。日本では銃刀法の規制がある為、銃はあまり使われない印象ですが、過去の男性シリアルキラー達は銃による、犯罪が見られます。現在ではほぼないです。時代の流れによるだと思われます。過去の事件も盗難品の銃等、非合法な手段で手に入れた件が多数でした。
平均寿命は男性で40代、女性は60代以上でした。日本は死刑がある為、それに左右される感じです。破滅的な生き方かつ法的機関により、生を断たれる為、一般人よりも短いです。シリアルキラーは犯行が発覚する事で認定されるので、穏やかな生き方は出来ないです。死刑にならなくても獄中死が多いです。日本のシリアルキラーで存命なのは未解決事件を除けば、ほとんどが執行されず、獄中にいるケースが殆どです。
平均殺害人数
※女性はあまりデータがなく、余罪も考えると信ぴょう性が低くなるので載せませんでした。
男性 5人以上 約29.7%
4人 約24.3%
3人 約16.3%
2人 約29.7%
こう見るとどれも平均的で変わらないように見えますね。5人以上殺害の事例は戦後が最も多いので、1980年以降で絞ると若干下がると思います。それでも10年〜20年単位で5人以上殺害の事件は発生してます。近年は防犯カメラや捜査技術が進歩した為、減少傾向ですが、座間の例もあるので、油断はならない状態だと思います。本当にサイクルでもあるかのように大物が一定数現れるので、私はかなり注目しています。
連続殺人の成果?は国や警察の実力や運で決まってくると思われます。治安の悪い国や警察が腐敗している国、国土が広い国は被害が甚大になる事が多いです。
シリアルキラーのIQについて
日本はすべての犯罪者に精神鑑定を行わなかったり、情報が出ない事から、平均値を測るのは、私個人の情報収集では無理でした。ただおそらく最も高いIQを持ち合わせていたのは自殺サイト殺人事件の前上博元死刑囚の125と思われます。
この事件は座間の事件に隠れがちで、世間では影が薄い印象です。殺害数は3人ですが、犯行形態の残虐さ、陰惨さ、何より座間の事件の先駆けとも言える手口で私的には座間よりも数段ヤバいと思いました。被害が拡大していてもおかしくはなかったと思いました。
あまりにも残酷な為、文献を読んでいて頭を抱えそうになりました。拷問の方法や被害者の命乞いや死ぬ間際の声が入った録音テープの内容など、生々しくてゾッとしました...
まとめ
海外に比べてデータが少ないので、データ不足感が否めないですが、それでも傾向は掴めたと思いました。シリアルキラーの犯行形態は国柄もあって、アメリカは売春婦を狙った殺人、ロシアでは食人が多く、中国は強盗、韓国は強姦、中東、南米では少年、少女を狙う犯行が多いといった感じで、国によってかなり特色がありました。日本は前々から思っていた通り、強盗が多かったです。言い方は変ですが、海外よりもマイルドな感じがしました。
初犯行時の平均年齢が遅いのは驚きました。前科率も低く、日本独自の傾向が出ているように思われました。
日本のシリアルキラーは強盗が主で性的、快楽は少なく、異常行動(拷問、死体損壊、死姦、食人等)がほとんどない、生きた被害者に興味を示す、中高年によるものが多いというのが、日本型シリアルキラーの人物像だと思って良いでしょう。
長くなりましたが、これで以上です。