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【しばらくぶりの ブックセンタークエスト小倉本店】

先日、社会勉強に旅立つ次男を小倉駅まで見送りに行った。

【次男、「社会勉強」という名の旅に出る】 - 農家の嫁が働きながらこっそりつぶやく独り言


次男をホームで見送った後、すぐに飯塚には戻らず小倉の街をぶらぶらした。

生まれも育ちも北九州の私は、中学生になると小倉の街へよく繰り出していた。
高校を卒業してから北九州を離れたのだけれど、帰省するたびに小倉をぶらつくように。
車を停める場所は大抵同じ、駅の北口の駐車場で、向かう先もだいたい同じ。
駅から目的の場所まで、横町に入ったり商店街のはずれを歩いたりしながら、道筋を変えても必ず行く場所、それが「ブックセンタークエスト」だった。

久しぶりの小倉。
駅を出た私の足は、無意識に商店街へ。
行先はやっぱりクエストだ。

モノレール

小倉名物、駅から飛び出るモノレールの写真を撮りたかったけれど、恥ずかしくて、歩きながらぱしゃり。
商店街の中の店舗も変わったり変わっていなかったり。
なにより、パチンコ屋さんが綺麗になっていることに驚き。
昔は前を通るだけで、じゃらじゃら騒音がすごかったし、たばこのにおいも強烈だった。
今では、洗練された面構えだし、騒音も漏れてこない。
変わらず喫煙所は店の前だけれど、排煙効果なのか、においも流れてこない。
それから、あちこちに点在していたゲームセンターが全くなくなってしまっている。
いろんな人が出入りして、ストリートファイターの掛け声があちこちから漏れて来ていた。これは時代の流れだな。

懐かしいお店もたくさんあったし、角にあったいつも学生で一杯だったマクドナルドがカラオケ店になっていたことに驚かされたり、右左きょろきょろしながら商店街を歩く。
それから、もう一つ昔と違っていたのは、マンホール。

車掌さん

星野鉄郎

メーテルと鉄郎

キャプテンハーロックさんも

これらの写真も、恥ずかしいから集団の一番後ろを歩きながら、ぱしゃり。
なんで恥ずかしいのだろう。
一人だからかな。
恥ずかしがることなんてないよ。
って自分を励ましながら撮ってきた(笑)。

途中、ふと思う。
エストがなくなっていたらどうしよう。
私が最後にクエストを訪れたのはいつだっただろう。
もう、思い出せないくらい何年も前だ。
商店街の終わり、旦過市場入り口の信号に出たところで、右前側をのぞく。
そこには、まったく変わらない姿のままのクエストの建物が立っていた。

エスト外観(ホームページより)


エストは、本当によく通った。
学生の頃は、地下の文房具や雑貨売り場をうろうろしていたし、就職してからは、2階の専門書売り場にお世話になった。
といいながらも、ここで「本を買った」という記憶はあまりない。
専門書はよく購入していたけれど、いわゆる単行本や文庫本を購入したかというと、あまり記憶にない(笑)。
「本を買いに来る」というより、「情報を求めに来ていた」のだと思う。
文房具を見て、雑貨を見て、その多様性に心をときめかせていたのだと思う。
次々と発表される新刊を見て、知的好奇心を満たしていたのだと思う。
それなのに、北九州を離れて、結婚して、同居して、、、。
野良仕事をして子育てをしているうちに、すっかり本との距離が開いてしまった。

入り口入ってすぐ、クエストの推しの棚を見る。
教養と哲学をテーマにしているようだ。
外山滋比古さんの本も平積みしてある。
数冊パラパラとめくる。
それから2階へ。
昔と変わらず専門書が分野ごとにきれいに並べられている。
1階に比べ静かで重厚な雰囲気。

フロアをぐるりと回り、のぼりのエスカレーターから一番遠い場所にある棚の前に立つ。
今はもうすっかり昔のこととなり、自分がそうであったことさえ忘れていたけれど、かつての私は、この棚の前で分厚い専門書をめくり、長い時間を過ごしていた。
専門分野で働いていたころの私は、答えを本の中に探し求めることに必死だった。

専門書の中に、答えは、ない。

人に自慢できるほど変わった体験をしたわけではないけれど、あれから20年以上経った今だから、そんなふうに思える。
だからといって、あの、棚の前にいた時間がムダだったのかというと、けっしてそうではないとも言い切れる。

さて、1階に降りて、単行本から文庫本まで、ゆっくりとみてまわる。
これは、あの人がブログで紹介していた本だ。
この作者は、あの人のブログで初めて知ったんだよね。
などなど、ブログのおかげで、昔クエストに来ていた頃に比べると、本当に本や作家の情報は厚みを増したと思う。

ブログで紹介された作家さんや本を思い出しながら、棚に並べられている本の背表紙を眺め、平積みされている装丁に見入る。

ずいぶんと長い時間を過ごしたようで、ふと気が付いて時間を確認した時はすでに夕方6時になる頃だった。
すっかり遅くなってしまった。帰らなければ。

物価高とすねかじりの長男と次男の高い社会勉強代金に苦しむ私は、
「気になる本は図書館で借りて、面白かったら買ったらいい」
というふうに言い聞かせてクエストに来たけれど、気が付いたときは手に数冊の本を抱えていた。
結局、悩んでいる暇もなく、その数冊をカードで購入した。

予定の時間よりもすっかり遅くなって、急いで来た道を駅まで戻り、家まで車を走らせる。
予定外のお金も時間も使ったけれど、車を運転する私は、すごく清々しい気持ちだった。

それから買った本に目を通している。
早朝覚醒した今朝なんかは、クエストで購入した読みかけの本に手を伸ばす。
そして、普段なら起きていなければならない時間を通り越して夢中になって読んでしまった。

「本が人生を豊かに楽しくしてくれる」

今、そのことをあらためて実感している。

 




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