【大邱(テグ)の夜、ソウルの夜】

友人が「mosgreenさんの本」だと送ってくれた。
グラフィックノベルというジャンル。
作者はソン・アラム。韓国ソウル生まれの人。
ソウルでイラストの仕事をしているホンヨン。
大邱から憧れのソウルに出て文章で生計を立てようとするコンジュ。
ブログを通じて知り合った二人の女性の物語。
働くことと生活することの憧れと現実。
夫の田舎の実家に色濃く残る家父長制。
母と娘の確執。
女だからという理由で課される役割。
男だからという理由で与えられる自由。
隣の国の話なのに、私の足元や私の周りに散らばっているエピソードとそっくりで、びっくりする。
作者のあとがきには、
『私が本当にしたかった話は、自分の話ではなく、友人の話でもなかった。二人の女の話ではなく、一人の女の話だった。家族と社会と絶え間なく葛藤し、器用に折り合えない女の話。』
とある。
そして、訳者のあとがきには、
『金を稼ぐことがイコール人間の価値だとは思わないが、(中略)自分が家庭に入ったこと、仕事をセーブしていたことは自分の決断だと思っていたが、さて、本当に自分の決断だったのか?(中略)扶養をちょっとでも外れると健康保険と年金の負担が発生するから働き損、だったらもう少し仕事をセーブしようと考えさせる、社会の仕組みはフェアだろうか。』
とある。
わたしは、社会の女性の生きづらさに加え、兼業農家の嫁、同居という足枷をかけて今日まで来た。
生活する中での家事に対する考え方の違いに苛立ち、子育てに関する母親像の押し付けに反発し、農作業と女の役割に振り回された結果、皮肉にも数々の足枷のおかげで「フェアじゃない」ということへの気づきを得ることができた。
このアンフェアな社会が少しでもフェアになるよう、まずは私が私を解放していけたらいいなと思っている。
私が私を生きる。
この本は、そんな気づきが得られた私への、友人からのプレゼントだと思っている。
自分のやりたいことを少しでも形にする。
少し前からそんな想いを抱いていて、最近ちゃんと行動に移すことができているものがある。
その一つが、畑仕事。
義母のやり方を卒業して、私のやり方で私が育てたい野菜を作る場所を確保している。
今日も、畑へ向かい、作業をしてきた。

一畝作って、反省と後悔がたくさんできた。
次は、それらをふまえて畝づくりからスタートしよう。
自分を真ん中に生きる時間は、最高に楽しい。
そんな時間を増やしたい。