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【つくしを卵とじにして食べる】

にょきにょき

土手のつくしが気になって気になってしかたなかった。
ほなみウォーーーク!!!が終わって、片づけもして、くたくたに疲れていたけれど、吸い寄せられるように土手へ。

にょきにょきのつくしを見て、思わずにんまりしてしまう。
喜びを隠しきれずに、土手にへばりつきながら、しばしの間つくし採りに没頭する。
ときおり吹き付ける強風にコートを翻しながら、30分ほどで小さな袋いっぱいになった。

家に帰りついて、とりあえずおはぎに食らいつく。
今年のおはぎづくりは免除。
嫁いできて初めてのこと。
あんこ練りは、帰省中の長男がしてくれた。
おはぎは義母が一人で丸めたらしい。

それから、一休みしたいのを我慢して、指先を真っ黒にしながら、小一時間かけてつくしのはかま取り。

手間暇かけられて湯がいたつくしを、ケチケチ使う。
半分は立派な夕食の一品、つくしの卵とじに。
残り半分は、とりあえず冷凍保存。
「近いうちに、実家の母に届けてあげよう」と思う。

子どもが小さかった頃は、
「あれを食べさせてあげよう」
「これを作ってあげよう」
と、よく思ったものだ。
子どもたちがすっかり大きくなった今、あれこれしてあげたいと気にかける相手は、子どもたちから実家の母へと変わった。

車を手放した母にとって、土手に行くことも、つくし採りに夢中になることも、どちらも難しいこととなった。
そういう意味では、季節のものを、その土地の食文化で味わうことができるのは、とても贅沢なことなのだと思う。

つくしが出て、タケノコが頭を出し、フキが伸びていく。
これから先、我が家の食卓は、春のえぐみで彩られていく。
今年はどれくらい「旬のもの」を口にすることができるかな。




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