先日、長男がふらっと帰省した。
大学は、春休みに入ったらしい。
ラインに「夜中に帰る」と連絡がある。
「なんで夜中なんだよ!
いますぐ帰っておいでよ!」
って返したら、
「サークルから帰ってきたら、疲れて寝てしまってた。
今起きたから、今から片づけて準備してから出発する」
とのこと。
結局、夜中の3時くらいに帰ってきたらしい。
ぜんぜん気付かなかったけど。
長男が帰ってくると、次男が嬉しそう。
子犬みたいに二人で寝転んで、スマホ見ながらきゃっきゃ言って楽しんでいる。
それを見ている私も、嬉しい。
しばらく家にいるみたいで、義父が喜んでいる。
今日、仕事で本庁へ。
要件を済まして車でセンターへ戻る途中の信号停車で、ベビーカーに乗った赤ちゃんを見かける。
まだ6か月くらいの赤ちゃんが、足をびょんびょん動かして、なんだか嬉しそうだった。
それを見て、気持ちが和む。
そうしたら、急に、長男が6か月の頃のことを思い出した。
その頃は、山口県の萩市に住んでいて、育休中だった。
長男は、あまり眠らない子だったので、お昼寝を兼ねて長男をベビーカーに乗せて、よく、近所の河川敷まで散歩に行った。
ベビーカーの揺れが心地よいみたいで、公園のベンチに着くころは、長男はいつも夢の中だった。
家に帰って布団に寝かせると、決まって起きてしまうので、ベビーカーに乗せたまま、ベンチで編み物をすることが多かった。
編み物をして、時々寝ている長男を眺める。
目を覚ました長男をあやしておしゃべりをし、にっこりと見つめ合う。
あの頃の私は、本当に穏やかだった。
こころも時間の流れ方も、人との触れ合いも。
もう、あんな穏やかだった自分に戻ることはできないのだろうな。
ふと、そんな気持ちになって、泣きそうになった。
毎日、しなければならないことばかりで頭の中がいっぱい。
時間に追われ、お金の心配ばかりして、誰かが散らかした場所を片づけて、ささくれた気分のまま食事の準備をする。
あの穏やかだった過去の日々から、もうすぐ20年が経とうとしている。
ゆったりと、何もない時間を楽しむことなんて、この先あるのだろうか。
のんびりと、喜んで誰かのために時間を使うことはできるのだろうか。
そういう生き方をしたいと思いながら、「今はしかたないよ」と自分を誤魔化しながら、お金と現実にしがみついている。
こんなふうになってしまったのは、私だけだろうか。
それとも、みんなそうなのだろうか。
明日はお茶のお稽古日。
いつもは午後から仕事だけれど、明日は1日休みを取って、自分のための時間を大切にしてみることにしよう。