自分用メモ。前回までと同様に、民俗学者キャラクターで一年を振り返るという毎度のよくわからない趣旨の記事だ。
前回の記事↓
【メモ】民俗学者キャラクターまとめで一年を振り返る2024 - 猫は太陽の夢を見るか:番外地
というわけで、2025年に発表されたマンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、小説等のうち、民俗学者キャラクターが出ている作品を時系列順に以下に一覧化した。この場合の「民俗学者キャラクター」とは、フィクションに登場する民俗学者や民俗学の学生、あるいは作品の中で「民俗学に詳しい」と思われる描写のある「民俗学者っぽい」キャラクターのことを指す。この辺の定義の範囲や個々の記述の仕方は現状便宜的な面があり、後年少しずつズレが生じる可能性が捨てきれないことを、ここで申し添えておきたい。
民俗学者キャラクター登場作品一覧2025
1月
1日 [小説]中村椿『お祖母ちゃんと一緒』(文芸社)
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 17』(集英社)、[小説]有栖川有栖『砂男』(文春文庫)
5日 [マンガ]逆木ルミヲ 漫画, 芦花公園 原作「極楽に至る忌門」第1話『B’s-LOG COMIC』Vol.144(KADOKAWA)
24日 [小説]有栖川有栖『濱地健三郎の呪える事件簿』(角川文庫)
30日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 5』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 本当は残酷な昔話』(小学館)
31日 [ゲーム](R18)『廃村少女 外伝 ~嬌絡夢現~』(エスクード)
2月
4日 [ボイスドラマ]「ボイスドラマ「潮風のロッキングチェア」前編/後編」(服部家具センター)
5日 [マンガ]コノシマルカ「写らナイんです」第41話『週刊少年サンデー』2025年12号/2025年2月19日号(小学館)
7日 [マンガ]町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 2』(新潮社)、まりお 作画, 蔵人幸明 原作『神への餌は彼女達 1』(KADOKAWA)
13日 [ゲーム]『都市伝説解体センター』(集英社ゲームズ)
15日 [小説]蔵中幸『泡となって消えるまで』(文芸社)
19日 [マンガ]稲山覚也「轟大丸の奇怪体験談」第1話「語り継がれてきた物語」『チャンピオンRED』2025年4月号(秋田書店)
21日 [マンガ]杉崎ゆきる『純喫茶ねこ 12』(幻冬舎コミックス)、(R18)松本痙「奇祭の山」『コミックマショウ』2025年4月号(三和出版)
25日 [小説]芦花公園『無限の回廊』(角川ホラー文庫)、甲田学人『断章のグリム 完全版1 灰かぶり/ヘンゼルとグレーテル』(メディアワークス文庫)
26日 [マンガ]かんさび 著,及川祥平 監修『アルマ骨董堂のふしぎ夜噺』(KADOKAWA)
28日 [マンガ]三ノ輪ブン子 漫画,飯倉義之 原案「ただのうわさです」第18話(最終話)『comicタント』Vol.63(ぶんか社)
3月
4日 [カードゲーム][ボードゲーム]『遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」』(Tales & Tokens)
6日 [小説]芦花公園『楽園〈パライソ〉のどん底』(幻冬舎文庫)
7日 [マンガ]井上淳哉 漫画,白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 18』(新潮社)
11日 [小説]村山早紀『桜風堂夢ものがたり』(PHP文芸文庫)
12日 [小説]朝井まかて『ボタニカ』(祥伝社文庫)
21日 [マンガ]新川権兵衛 作画,真島文吉 原作,かかし朝浩 ネーム構成「右園死児報告」報告二十四号(第24話)『カドコミ』(KADOKAWA)
22日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察EX3』(角川文庫)、滝川さり『あかずめの匣』(角川ホラー文庫)
24日 [小説]甲田学人『断章のグリム 完全版2 人魚姫』(メディアワークス文庫)
26日 [マンガ]カメントツ「こわいやさん」第1話『少年ジャンプ+』(集英社)、[小説]一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎文庫)
27日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 11 怪物を生み出す王に勝利せよ!』(PHPジュニアノベル)
31日 [マンガ]会田小路ちょこぷでぃんぐ『泡沫のムジナ 1』(一迅社)、[小説]砂村かいり「きみは湖」:砂村かいり,朝倉宏景, 君嶋彼方,松崎有理,額賀澪,鳥山まこと『駅と旅』(創元文芸文庫)
4月
2日 [マンガ]ミツナナエ「久世さんとふしぎなカミサマ事情」第21話(最終回)(CLLENN)
4日 [小説]睦月影郎『美人あやかし教室』(実業之日本社文庫)
11日 [映画]『A LEGEND/伝説』(原題:传说、配給:ツイン、製作:中国、2024年)
16日 [小説]恩田陸『珈琲怪談』(幻冬舎)
17日 [マンガ]室たた「一色教授の自由研究」第8話(最終回)『プチコミック増刊』2025年6月号(小学館)
18日 [マンガ]水ポテト『モグランド 3』(コアミックス)、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 6』(eBookJapan Plus)
23日 [小説]東曜太郎『カトリと夜の底の主』(講談社)
25日 [マンガ]町田とし子 漫画, 鉈手璃彩子 原作「鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 」第17話(最終話)(新潮社、コミックシーモア先行配信)、三ノ輪ブン子 漫画, 飯倉義之 原案『ただのうわさです 2』(ぶんか社)、[小説]藤木稟『バチカン奇跡調査官 精霊に捧げられた大地』(角川ホラー文庫)、姉崎あきか『夏空と永遠の先で、君と恋の続きを』(メディアワークス文庫)、甲田学人『断章のグリム 完全版3 赤ずきん』(メディアワークス文庫)、しば犬部隊『凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ 5』(オーバーラップ文庫)、[ゲーム]『チェインクロニクル』(セガ):第5部「―未来への導標―」「賢愚の未来 中篇」期間限定イベント「賢愚の未来フェス」開催期間:2025年4月25日~5月13日
5月
15日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り 20』(芳文社)、[ドラマ]『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(読売テレビ、日本テレビ):第7話「1対1の関係」
19日 [小説]椎葉伊作『怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話』(MPエンタテイメント)
20日 [小説]夢枕獏『キマイラ聖獣変』(ソノラマノベルス)
21日 [マンガ]あまー「よーじょらいふ!」第73-12話(最終話)『まんがライフWIN』(竹書房)
22日 [マンガ]『文藝別冊 総特集 星野之宣 大増補新版 デビュー50周年記念 想像と創造の彼方へ』(河出書房新社)
23日 [小説]木古おうみ『領怪神犯 拾異』(角川文庫)、三津田信三『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』(角川ホラー文庫)
30日 [マンガ]逆木ルミヲ 漫画,芦花公園 原作『極楽に至る忌門 1』(KADOKAWA)、[小説]爪隠し『現代陰陽師は転生リードで無双する 伍』(ファミ通文庫)
31日 [ドラマ]『土曜プレミアム・世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』(フジテレビ)
6月
9日 [マンガ]井上淳哉 漫画,白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 19』(新潮社)
11日 [小説]はやみねかおる『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』(講談社青い鳥文庫)
12日 [小説]大島清昭「蘆野家の怪談」:『紙魚の手帖』Vol.23(東京創元社)、砂村かいり『へびつかい座の見えない夜』(東京創元社)
13日 [小説]真楠ヨウ『美食学者 朝倉の崇高なる推論』(富士見L文庫)、[映画]『きさらぎ駅 Re:』(イオンエンターテイメント)
16日 [小説]睦月影郎『夜這い島の淫習』(竹書房文庫)
17日 [マンガ]あまー『よーじょらいふ! 6』(竹書房)、[小説]大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(角川ホラー文庫)
22日 [マンガ]ナガイザワモトキ 著,羽鳥舞雪 原作,FTops 制作「人喰い村~ケガレノマツリ~」第1話~第3話、ナガイザワモトキ 著,羽鳥舞雪 原作,FTops 制作『人喰い村~ケガレノマツリ~ 1』(双葉社、コミックシーモア先行配信)
25日 [マンガ]リゼ倉田「この同居は訳アリです!」第1話「呪いと不運体質」『GANMA!』(コミックスマート)、[小説]瀧羽麻子『妻はりんごを食べない』(幻冬舎)
26日 [小説]三津田信三『寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理』(KADOKAWA)
30日 [小説]水見はがね『朝からブルマンの男』(東京創元社)、斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』(創元推理文庫)
7月
1日 [マンガ]松田舞「放課後帰宅びより」第42話「空き家を調査しよう」『漫画アクション』No.14/2025年7月15日号(双葉社)
2日 [小説]大塚英志『八雲百怪異聞』(講談社)
3日 [マンガ]蒔々 漫画, 丸木文華 原作, Ciel キャラクター原案『鬼の戀 1』(イースト・プレス)、[小説]塔山郁『705号室に、泊まらないでください』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
4日 [マンガ]ぬじま「怪異と乙女と神隠し」第九十四怪「変若人⑰」『やわらかスピリッツ』(小学館)、モクモクれん『光が死んだ夏 7』(KADOKAWA)、[小説]額賀澪 著, モクモクれん 原作・イラスト『光が死んだ夏 2』(KADOKAWA)、[DVD]『ほんとにあった!呪いのビデオ 111』(ブロードウェイ):「黙示録 前編」「黙示録 後編」
5日 [マンガ]室たた『一色教授の自由研究 2』(小学館)
7日 [マンガ]新川権兵衛 作画, かかし朝浩 ネーム構成, 真島文吉 原作『右園死児報告 1』(KADOKAWA)
8日 [小説]門井慶喜『文豪、社長になる』(文春文庫)、[アニメ]『ネクロノミ子のコズミックホラーショウ』(Studio五組):第2話「【正気度】弱ライバーで集まってみた【旧支配者】」
17日 [小説]波之間之泡「オクガミサマ」(集英社オレンジ文庫 第234回 短編小説新人賞 佳作)
18日 [マンガ]稲山覚也『轟大丸の奇怪体験談 1』(秋田書店)、[小説]真島文吉『右園死児報告 久』(KADOKAWA)、斉砂波人『堕ちた儀式の記録』(KADOKAWA)、海藤文字『ある映画の異変について目撃情報を募ります』(スターツ出版)
23日 [小説]三津田信三「霧屍疸村の悪魔」:三津田信三 編『怪異十三』(中公文庫)
25日 [小説]澤村伊智「しゃぐらどりの娘」:澤村伊智,内藤了,梨,伴名練,藤ダリオ『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』(角川文庫)、[ゲーム](R18)『廃村少女[弐] ~陰り誘う秘姫の匣~』(エスクード)
26日 [マンガ]碓井ツカサ 漫画, 背筋 原作『近畿地方のある場所について 2』(KADOKAWA)
30日 [マンガ]吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事 3』(少年画報社)、星野之宣『宗像教授世界篇 6』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 隠された神話』(小学館)
8月
1日 [マンガ]露久ふみ『こまどりは今際の目醒め 上』(新書館)
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 18』(集英社)、カメントツ『こわいやさん 1』(集英社)
5日 [小説]久真瀬敏也「猫又の子」:『このミステリーがすごい!』編集部 編『猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
6日 [小説]大石大『死神を祀る』(双葉文庫)、[DVD]『ほんとにあった!呪いのビデオ 112』(ブロードウェイ):「続・黙示録 -前編-」
7日 [マンガ]町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 3』(新潮社)
8日 [マンガ]三山高,ハチフン 漫画,梨 原作・監修「SCPって何ですか?」第12話(「12. Fantasy」)『一迅プラス』(一迅社)、[小説]八陣はち『若き竜王に求愛されて番の花嫁になりました ゼジニアの白い揺籠』(アンダルシュノベルズ)
12日 [マンガ]露久ふみ「こまどりは今際の目醒め」最終回『Dear+』2025年9月号(新書館)
15日 [小説]ながいやん『如月堂夢譚』(文芸社)
18日 [マンガ]コノシマルカ『写らナイんです 5』(小学館)
19日 [ゲーム]『Fate/Grand Order』(アニプレックス):期間限定イベント「カルデア・U-サマーアイランド ~大統領は夏の夢を見るか?~」メインクエスト第十九節~第二十四節/イベント開催期間:2025年8月13日~9月3日/第十九節~第二十四節開放期間:2025年8月19日~9月3日
20日 [マンガ]水ポテト『モグランド 4』(コアミックス)
24日 [アニメ]『光が死んだ夏』(CygamesPictures):第8話(Episode 8「接触」)
25日 [小説]夢見里龍『その不動産、条件憑き』(角川文庫)、[アニメ]『出禁のモグラ』(ブレインズ・ベース):第8話(第8怪「人魚様」)
27日 [小説]杉井光『羊殺しの巫女たち』(KADOKAWA)
28日 [小説]櫛木理宇『悲鳴』(新潮文庫)、[ゲーム]『連呪』(日本一ソフトウェア)
29日 [小説]阿久津 著, スペースおにぎりゲーム合同会社 原著・監修『Shadow Corridor 影の回廊』(KADOKAWA)、嗣人『霧の出る森』(竹書房)、[ゲーム](R18)『顔のない月-待宵の双椿-』(ROOT)
9月
5日 [マンガ]竹添裕史 作画,仁藤砂雨 原作「ケガレタチ」第1話「隠奥島」『ゴラクうぇぶ!』(日本文芸社)、[DVD]『ほんとにあった!呪いのビデオ 113』(ブロードウェイ):「終・黙示録 -前編-」
9日 [マンガ]まりお 作画,蔵人幸明 原作『神への餌は彼女達 2』(KADOKAWA)
12日 [小説]高原英理『夕凪姉妹と怨霊お祓い記』(講談社文庫)、[VTuber]福井けいりん公式VTuber「時風リン」(福井県福井市、glow)
14日 [アニメ]『光が死んだ夏』(CygamesPictures):第10話(Episode 10「真相」)
19日 [小説]内山純『ぬくもり荘のまかないさんは』(創元推理文庫)
25日 [マンガ]河内遙「涙雨とセレナーデ」第71話『Kiss』2025年11月号(講談社)、[ゲーム]『サイレントヒルf』(コナミデジタルエンタテインメント)
30日 [マンガ]ナガイザワモトキ 著,羽鳥舞雪 原作,FTops 制作『人喰い村~ケガレノマツリ~ 2』(双葉社)
10月
1日 [マンガ]頼則 漫画,廃屋丹 原作「棲ミタイ街」16話目「青鷲ノ儀式」『コミックDAYS』(講談社)
10日 [マンガ]みかんばこ 漫画, 谷尾銀 原作,しらび キャラクター原案「ゆるコワ! 無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる」第12話-2『WEBコミックガンマぷらす』(竹書房)
16日 [マンガ]三山高,ハチフン 漫画, 梨 原作・監修『SCPって何ですか? 3』(一迅社)
20日 [マンガ]遠野景彪「妖鉄甲のクロ」『週刊少年ジャンプ』2025年47号/2025年11月3日号(集英社)
23日 [マンガ]松田舞『放課後帰宅びより 5』(双葉社)
24日 [小説]雨宮酔『夢詣』(角川ホラー文庫)、澤村伊智『ばくうどの悪夢』(角川ホラー文庫)
27日 [マンガ]澤村御影 原作・監修,鈴木次郎 キャラクター原案,鈴木次郎,惠上,おの秋人,雅鳳みゃと,虫之砂肝 イラスト, 相尾灯自,糸島,大野誠,伊戸川チェル,螢,戸浦,なしのき,はしこ,東大路ムツキ,藤間ハチ,ゆとと,YUNOKI 漫画『准教授・高槻彰良の推察 公式アンソロジーコミック』(KADOKAWA)
29日 [小説]高田崇史『猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義』(新潮文庫)
11月
6日 [マンガ](R18)黄猿『熟女村 だらしなボディで子孫繁栄村おこし』(クロエ出版)、[小説]三上幸四郎『遥かなる秋のエイティーン』(講談社)
19日 [小説]氏家仮名子 著,『都市伝説解体センター』(墓場文庫)原作,集英社ゲームズ 協力「【奇譚】都市伝説解体センター」第4回(#4 【7年前の亡霊・前編】)『集英社オレンジ文庫』公式サイト(集英社)
20日 [マンガ]稲山覚也『轟大丸の奇怪体験談 2』(秋田書店)
26日 [小説]高田大介『エディシオン・クリティーク』(文藝春秋)
28日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 7』(小学館)
12月
1日 [マンガ]露久ふみ『こまどりは今際の目醒め 下』(新書館)、リゼ倉田『この同居は訳アリです! 1』(GANMA!)
4日 [マンガ]山崎峰水 漫画, 大塚英志 原作「黒鷺死体宅配便」シーズン0高校生編26『ヤングエース』2026年1月号(KADOKAWA)、カメントツ『こわいやさん 2』(集英社)
9日 [マンガ]井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 21』(新潮社)、[小説]白川紺子『京都くれなゐ荘奇譚 六 恋は呪いに咲き誇る』(PHP文芸文庫)
10日 [小説]五条紀夫『流血マルチバース』(双葉文庫)
12日 [マンガ]ぬじま『怪異と乙女と神隠し 10』(小学館)
19日 [マンガ]水ポテト『モグランド 5』(コアミックス)
23日 [マンガ]樹生ナト「耳塞ぎ~わらし堂考察~」「眠らぬ夜~庚申の村考察~」(アカツキ論文シリーズ):『妖 -魔境の事件簿-』(実業之日本社)、[小説]新川帆立『離婚弁護士 松岡紬』(新潮文庫)
25日 [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察12 破られた約束』(角川文庫)、青柳碧人『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』(角川文庫)、甲田学人『断章のグリム 完全版4 金の卵をうむめんどり』(メディアワークス文庫)
とりあえず、現在把握しているところは上記の通り。毎年一定数の見落としや間違いがあるが、気づいた時点で、その都度、追記・修正していきたい。
マンガではまず、逆木ルミヲ 漫画, 芦花公園 原作『極楽に至る忌門』第1話(『B’s-LOG COMIC』Vol.144)では、民俗学者の斎藤教授とそのゼミ生の学生が導入部分に登場。
コノシマルカ『写らナイんです』第41話(『週刊少年サンデー』2025年2月19日号)では、「鬼亡島編」がスタートし、自称民俗学者・萩尾溢が登場。萩尾は、サングラスにアロハシャツの軽薄そうな男で、第43話冒頭では、その手記の内容が引用された。萩尾は、死んだ女性をよみがえらせるために悪霊を利用しようとするが失敗し、最後は女性の霊とともに死出の旅に出ることになった。本当に民俗学者だったのかどうかは不明 *1 。
稲山覚也『轟大丸の奇怪体験談』(連載:『チャンピオンRED』2025年4月号〜)の主人公・轟大丸は、中央山洋大学人文学部民族学科(※第2話以降は「民俗学科」に訂正)准教授。轟は、昔話や伝説・民話等の研究をしている、口ひげにオールバックの中年の男性で、性にまつわる神話や昔話・民話を探し求めフィールドワークで全国を旅している性豪。
三ノ輪ブン子 漫画, 飯倉義之 原案『ただのうわさです』は、第18話(『comicタント』Vol.63)で最終話を迎えた。
新川権兵衛 作画, 真島文吉 原作, かかし朝浩 ネーム構成『右園死児報告』報告二十四号(『カドコミ』2025年3月21日更新分)では、原作通り、民俗学者・明石松吉の「錯乱者の手記」を報告するという展開。
カメントツ『こわいやさん』(連載:『少年ジャンプ+』2025年3月26日〜)では、作中で語られる怪談の中の登場人物として、米倉右代という民俗学者が登場(※フルネームは第12話で判明)。米倉は、白衣でジト目の若い女性で、民俗学・怪談伝播論研究者とされる。幽霊や妖怪の民族伝承について研究しており、研究テーマはタクシー怪談。幽霊が座って濡れたというシートに吸着した液体を回収し、その成分分析を試みたことを起点に、以降はレギュラーキャラクターとなっていく。
ミツナナエ『久世さんとふしぎなカミサマ事情』(CLLENN)は、第21話で最終回を迎え、クライマックスでは、スピンオフ元の作品の主人公である民俗学者の活躍も描かれた。
また、室たた『一色教授の自由研究』は、第8話(『プチコミック増刊』2025年6月号)で、町田とし子 漫画, 鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~ 』(新潮社)は、第17話で、それぞれ最終話を迎えた。
あまー『よーじょらいふ!』は、第73-12話(『まんがライフWIN』2025年5月21日更新分)で、最終話を迎え、熊谷教授(民俗学・伝承学)は、幼女化した状態を経て成長した主人公の保護者役に収まるという結末となった。
ナガイザワモトキ 著, 羽鳥舞雪 原作, FTops 制作『人喰い村~ケガレノマツリ~』(双葉社)では、主人公のアルバイト先の同僚の女性・三城夕空が、大学で民俗学研究室に所属していたことから、主人公が持っていた石の家紋(祖母の形見)に着目し、主人公が研究室のフィールドワークに参加するきっかけを作る。研究室の教授や助教、院生、他の学生も登場し、全員で村へ赴くという展開。
リゼ倉田『この同居は訳アリです!』(連載:『GANMA!』2025年6月25日更新分〜)では、主人公が通う大学の博士課程二年で、民俗学者の卵だというオカルトマニアのイケメン・今鹿倉淳が登場。呪い体質を解消したいと相談された教授が主人公に紹介した相手であり、呪いの研究に人生を捧げていると語り、主人公をシェアハウスに引き入れ、共同生活を始める。
松田舞『放課後帰宅びより』第42話「空き家を調査しよう」(『漫画アクション』2025年7月15日号)では、「大学で民俗学を研究していた」という老人が登場。空き家の家主の父親で「ナントカ族の楽器やら「呪いの儀式で使われてた」って人形やら」を自宅で大量に保管していた。ひよこ柄の帽子とアロハシャツ、サングラス、長い髭を生やした「派手な」風貌。現在は「ピヨじい」の名前でネットラジオを配信しておりオカルト界隈では有名な人物となっている模様。
蒔々 漫画, 丸木文華 原作, Ciel キャラクター原案『鬼の戀』(イースト・プレス)に登場する石野康一は、書生風の青年民俗学者。鬼の村と呼ばれる黒頭村のことを知りたいと主人公に語り、里帰り先の家の当主への面会を手引きしてくれるように頼む。
竹添裕史 作画, 仁藤砂雨 原作『ケガレタチ』(連載:『ゴラクうぇぶ!』2025年9月5日更新分〜)では、とある孤島の持ち主の子孫である島津という男が、島をビジネスとして活用しようと画策し、その下調べとして、民俗学者の文瀬教授に、「近所のよしみ」で島の調査を依頼したことがきっかけで、民俗学研究室のメンバーが、絶海の孤島・隠奥島へ視察に訪れるという展開。主人公は、この民俗学研究室に所属する男子大学生。隠奥島は火山の噴火が原因で無人島と化して以降、長い間誰も踏み入れなかった島で、島津はビジネスチャンスを狙い、島に面白い伝説がないか調査して欲しいと依頼した。
頼則 漫画, 廃屋丹 原作『棲ミタイ街』では、16話目「青鷲ノ儀式」(『コミックDAYS』2025年10月1日更新分)から、引退した歴史民俗学者・柳下二郎が登場。柳下は、主人公刑事の元夫・健吉(文化人類学者)の学生時代のゼミの担当教員。柳下は、主人公の女性刑事が殺人事件を捜査する過程で、捜査の協力者として登場し、物語の舞台である郊外都市「おおわしの丘」が、以前は「あおわし」と呼ばれる場所だったと語り、かつて人間の顔面を切り取り神に捧げる儀式が行われていた可能性を指摘。主人公たちは、その儀式が殺人事件にかかわりがあるのではないかと推測する。
遠野景彪「妖鉄甲のクロ」(『週刊少年ジャンプ』2025年11月3日号)は、妖怪退治が主題の読切作品で、和装の女性民俗学者・音無凪が登場。音無は、現代の妖怪についてフィールドワークで権威ある人物で、著書『現代における民間伝承と妖怪民俗学』はベストセラーとなっている。また、音無は、主人公の幼馴染で、年上の彼女ではないかと噂されている。主人公たちの学校がある地域は「民俗学者ゆかりの」何かがあるらしいことが背景の描き込みからうかがえるが、詳細不明。ちなみに、『週刊少年ジャンプ』に民俗学者キャラクターが登場するのは、2011年に榊健滋『ənígmə【エニグマ】』第54話の回想シーンで主人公の友人・忌束キリヲの父親(忌束ギドウ)が非常勤講師の傍らに大学で民俗学の研究をしていた過去が明かされたエピソード(「ep.54 アイランド」『週刊少年ジャンプ』2011年11月7日号)以来なので、ほぼ14年ぶりのことになる。
山崎峰水 漫画, 大塚英志 原作『黒鷺死体宅配便』シーズン0高校生編の第26回(『ヤングエース』2026年1月号)では、明治時代が舞台の過去編で柳田國男が登場し、徳川家達とのやり取りや「フルアーマー柳田國男」 *2 のネタなどが描かれた。大塚英志関連では、小説の『八雲百怪異聞』(講談社)でも、柳田國男(松岡國男)の暗躍が描かれる。
BLマンガでは、露久ふみ『こまどりは今際の目醒め』が、全11話で最終回(『Dear+』2025年9月号)を迎えた。
男性向けの成人マンガでは、松本痙「奇祭の山」(『コミックマショウ』2025年4月号)は、時代設定不明だが、「山奥の村に民俗学の研究にきた学者は「カミサマ」への捧げものの儀式に遭遇する。それは手足の自由を奪われ、拘束さるぐつわをされた少女がカミサマの一族に処女を捧げる儀式だった!」という民俗学者が主人公の読み切り *3 *4 。黄猿「熟女村」は、大学で民俗学を専攻する男子大学生の主人公・神山が女性だけが住み独自の信仰を持つ村を訪れる伝奇連載で、第5話で最終話(『COMIC真激』2025年8月号)を迎えた。
完結済みの作品については、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん』(eBookJapan Plus)は全6巻で、山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り』(芳文社)は全20巻で、それぞれ最終巻が刊行され、シリーズが完結した。
そのほかに、ぬじま『怪異と乙女と神隠し』第九十四怪「変若人⑰」(『やわらかスピリッツ』2025年7月4日更新分)では、民俗学者キャラクターは登場しないが「時空のおっさん」が自分たちの正体について説明する際に柳田國男「石神問答」を例に語り、背景に柳田國男の肖像イラストなどが描かれた。
河内遙『涙雨とセレナーデ』第71話(『Kiss』2025年11月号)では、クライマックスの未来世界で、「武虎様が 古い時代の民俗学や植物学に長けた 山城先生のお弟子さんでいらしたのには 此の街の 滅びゆくご事情と 切れないご関係が お有りでしたのかしら」という雛子の問いに対し、武虎が「まあ ソレも身を寄せる先の理由の一つではありましたね」「山城先生の付き人となれば 当時の帝国大学にある研究室への出入りもし易かったですし」と応答し、タイムトラベラーの武虎が明治時代において民俗学者(山城)の書生の立場にあった理由が明かされた。
みかんばこ 漫画,谷尾銀 原作,しらび キャラクター原案『ゆるコワ! 無敵のJKが心霊スポットに凸しまくる』第12話-2(『WEBコミックガンマぷらす』2025年10月10日更新分)では、原作の描写通り、主人公たちが高校の「民俗学研究会」を装い、寺の住職から地元の話を聞くという展開が描かれた。
ほかに、近藤憲一『ダークギャザリング』(集英社)、星野之宣『宗像教授世界篇』(小学館)、まりお 作画, 蔵人幸明 原作『神への餌は彼女達』(KADOKAWA)、杉崎ゆきる『純喫茶ねこ』(幻冬舎コミックス)、井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊』(新潮社)、水ポテト『モグランド』(コアミックス)、吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事』(少年画報社)……などの作品が単行本刊行および連載継続中。
ほかに新規以外の作品では、樹生ナト「耳塞ぎ~わらし堂考察~」「眠らぬ夜~庚申の村考察~」が、『妖 -魔境の事件簿-』(実業之日本社)に掲載されたが、これらはそれぞれ『恐怖ファイルDX』2016年7月増刊号・11月増刊号(実業之日本社)を初出とする「アカツキ論文シリーズ」作品の再録となっている。
上記の作品以外に民俗学者っぽいキャラクターを探すと、三山高,ハチフン 漫画,梨 原作・監修『SCPって何ですか?』「12. Fantasy」(『一迅プラス』2025年8月8日更新分)において、作中で言及されている、過去に座敷童を見物に来た「多くの学者」とは、明言はされていないが、おそらく民俗学者などを想定して描写されていると思われる。また、R18作品だが、黒糖ニッケ 漫画,白崎カル 原作「快談都市伝説 深夜の駅でパパ活メスガキに無理やりパパにされちゃう話!」(『月刊COMIC夢幻転生』2025年12月号)では、エピローグ部分で、主人公の妻が学生時代に「怪異」や「都市伝説」を研究していたと描写されるが(「学生時代にそういった物を研究していた」「都市伝説に遭遇できるなんて羨ましい」)、詳細不明。
補足的に民俗学者キャラクター以外について記述すると、しぐまメムメム 漫画, 星浩紀 原作『冥途大学幻象ゼミナール』(viviON)では「人類文化学部」のゼミが物語の舞台。西島大介 著,大塚英志 原作『くもはち。』(講談社) の第7話「妖怪小戦争」では、小説家にしてアマチュア考古学者、そして正体は妖怪むじなであるという設定の、江見水蔭が登場(初出:『エース特濃』Vol.9/少年エース2004年8月号増刊)。海埜ミルク 作画,守靖ヒロヤ 原作『笑死村 -ワライジニムラ-』(ぶんか社)では、大学のお笑いサークルのメンバーの一人が人文学科で比較文化を専攻をしているという設定。にことがめ 作画,くるむあくむ 原作『N』第15話「O」(『電撃コミックレグルス』2025年11月21日更新分)では、オカルト雑誌の若手男性ライターらしき人物がテレビ番組で「宗教学者」の肩書きでコメントをしている様子を見て、語り手のライターの男が「…何が宗教学者だ」とつぶやく場面がある。
ほかに、かんさび 著,及川祥平 監修『アルマ骨董堂のふしぎ夜噺』(KADOKAWA)は、PixivやSNSで発表された作品の書籍化で、民俗学者の及川祥平が監修・解説を担当しているが、実際の民俗学者が、妖怪や都市伝説を題材にした創作作品の原案や監修を担当するという例は、近年のひとつの傾向であると言える。
小説では、まず、2月以降、甲田学人「断章のグリム」シリーズが「完全版」としてメディアワークス文庫からの復刊が続いていることが挙げられる。また、6月には、斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』(創元推理文庫)が、改稿・書き下ろしを加えて新装復刊。7月には、塔山郁『705号室に、泊まらないでください』(宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)が、『悪霊の棲む部屋』(宝島社文庫、2011年)から改題復刊。9月には、高原英理『夕凪姉妹と怨霊お祓い記』(講談社文庫)が、『神野悪五郎只今退散仕る』(毎日新聞出版、2007年)を大幅改稿・改題し、文庫版で刊行(この作品では、民俗学科に在籍する大学生の従兄が、主人公姉妹の助言役として登場する)。
小説作品の文庫化では、順番に並べてみると、1月に、有栖川有栖『濱地健三郎の呪える事件簿』(角川文庫)、3月に、芦花公園『楽園〈パライソ〉のどん底』(幻冬舎文庫)、村山早紀『桜風堂夢ものがたり』(PHP文芸文庫)*5 、朝井まかて『ボタニカ』(祥伝社文庫)、一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎文庫)、5月に、三津田信三『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』(角川ホラー文庫)、6月に、大島清昭『最恐の幽霊屋敷』(角川ホラー文庫)、7月に、門井慶喜『文豪、社長になる』(文春文庫)、三津田信三 編『怪異十三』(中公文庫)、8月に、大石大『死神を祀る』(双葉文庫)、10月に、澤村伊智『ばくうどの悪夢』(角川ホラー文庫)、高田崇史『猿田彦の怨霊 小余綾俊輔の封印講義』(新潮文庫)、12月に、新川帆立『離婚弁護士 松岡紬』(新潮文庫)*6 、青柳碧人『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』(角川文庫)……という以上の作品が、それぞれ文庫化した。
民俗学者キャラクターが登場する小説のシリーズ作品では、2月に、芦花公園の「佐々木事務所」シリーズ(角川ホラー文庫)は最新第4巻『無限の回廊』が刊行。澤村御影の「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ(角川文庫)は、3月に『准教授・高槻彰良の推察EX3』、12月に『准教授・高槻彰良の推察12 破られた約束』が刊行されたほか、コミカライズも継続しており、11月には、『准教授・高槻彰良の推察 公式アンソロジーコミック』が刊行された。5月には、木古おうみの「領怪神犯」シリーズ(角川文庫)の完結後日譚『領怪神犯 拾異』が刊行。6月には、大島清昭の「呻木叫子」シリーズ最新短編「蘆野家の怪談」が『紙魚の手帖』vol.23に掲載。また、三津田信三の「怪民研」シリーズ最新第2巻『寿ぐ嫁首 怪民研に於ける記録と推理』が刊行。白川紺子の「京都くれなゐ荘奇譚」シリーズ(PHP文芸文庫)は、12月に最終巻『京都くれなゐ荘奇譚 六 恋は呪いに咲き誇る』が刊行され、完結した。
上記のようなシリーズの一部の、ライト文芸のジャンルを中心とした、民俗学の学者や学生が活躍するライトミステリー系のシリーズ作品は、2024年以前と比べると、やや減少傾向にある。
2025年において民俗学者キャラクターの活躍が目立ったのは、ホラー作品である。滝川さり『あかずめの匣』(角川ホラー文庫)、椎葉伊作『怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話』(MPエンタテイメント)、遠坂八重『廃集落のY家』(角川春樹事務所)、波之間之泡「オクガミサマ」(集英社オレンジ文庫 第234回 短編小説新人賞 佳作) *7 、真島文吉『右園死児報告 久』(KADOKAWA)、斉砂波人『堕ちた儀式の記録』(KADOKAWA)、海藤文字『ある映画の異変について目撃情報を募ります』(スターツ出版)、澤村伊智「しゃぐらどりの娘」(『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』角川文庫)、夢見里龍『その不動産、条件憑き』(角川文庫)、阿久津 著, スペースおにぎりゲーム合同会社 原著・監修『Shadow Corridor 影の回廊』(KADOKAWA)、嗣人『霧の出る森』(竹書房)、雨宮酔『夢詣』(角川ホラー文庫)など、多数あるが、民俗学者キャラクターの登場の仕方に着目すると、一定の傾向が見て取れる。
たとえば、民俗学の教授(遠坂八重『廃集落のY家』)、講師(海藤文字『ある映画の異変について目撃情報を募ります』)、大学院生や学生(波之間之泡「オクガミサマ」、斉砂波人『堕ちた儀式の記録』、澤村伊智「しゃぐらどりの娘」、阿久津『Shadow Corridor 影の回廊』、嗣人『霧の出る森』)、大学の民俗学サークル(滝川さり『あかずめの匣』)、在野の自称民俗学者(夢見里龍『その不動産、条件憑き』)、残された手記(真島文吉『右園死児報告 久』)、主人公が大学の民俗学研究室を訪問する(雨宮酔『夢詣』)など、直接的であったり、あるいは間接的であったりと、登場の仕方はさまざまだが、これらのパターンの分類については、今後、検討していきたいところ。
もちろん、民俗学者キャラクターが登場する小説は、ホラー作品だけではない。
瀧羽麻子『妻はりんごを食べない』(幻冬舎)では、失踪した妻を追う主人公が、妻の弟で、私大の社会学部に勤務する民俗学研究者と行動を共にする *8 。
内山純『ぬくもり荘のまかないさんは』(創元推理文庫)では、失踪した民俗学者の父親が、物語後半のキーパーソンとなる。
五条紀夫『流血マルチバース』(双葉文庫)では、主人公の父親は、十年前に殺害された民俗学者であり、孤島に隠された旧日本軍の財宝の在処を知っている人物であるとされる。
また、直接に民俗学者キャラクターが登場するわけではないが、登場人物たちが調査の過程で、民俗学者や民俗学に詳しいという人物にコンタクトを取る、あるいは民俗学に詳しい人物に話を聞いたなどと語る、というパターンがある(姉崎あきか『夏空と永遠の先で、君と恋の続きを』(メディアワークス文庫)、杉井光『羊殺しの巫女たち』(KADOKAWA)、櫛木理宇『悲鳴』(新潮文庫)、三上幸四郎『遥かなる秋のエイティーン』(講談社)など)。高田大介『エディシオン・クリティーク』(文藝春秋)では、民俗学者の残した手稿がキーアイテムとなる。真楠ヨウ『美食学者 朝倉の崇高なる推論』(富士見L文庫)では、民俗学者キャラクターとはニアミスだった。
ほかに、定番の描写のひとつでは、大学の民俗学の講義が、物語が始まるきっかけや登場人物の行動のヒントになることがある。水見はがね『朝からブルマンの男』(東京創元社)では、郷土料理研究会のエピソードの導入部分で主要登場人物とゲストキャラクターが「民俗学の授業で知り合ったという」と語られる場面がある。復刊された斜線堂有紀『死体埋め部の悔恨と青春』(創元推理文庫)では、大学生の主人公が「民俗学入門」の講義を受ける場面があり、「教授が古代の神職と西洋の神職とを比較して興味深い考察を話している」という描写がされる。久真瀬敏也「猫又の子」(『猫に蹂躙されたい人に贈る25のショートホラー』宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)では、語り手が「そういえば、学生時代の民俗学の講義で、こんな話を聞いたのを思い出した」と、回想する場面がある。
また、作品の中で、それが民俗学かどうかが曖昧に描写されている場合もあり、砂村かいり「きみは湖」(『駅と旅』創元文芸文庫)では、学生時代に文化人類学を専攻していた人物のことを指して、「民俗学だかなんだかのフィールドワークでラオスに行きたいって前から言ってたから、満を持して決行したんじゃない?」と言う台詞がある。また、恩田陸『珈琲怪談』(幻冬舎)では、「歴史学か民俗学」の「先生」だったという、死んだ父親にまつわる怪談が語られる。有栖川有栖『砂男』(文春文庫)でも、都市伝説研究の社会学者を民俗学者と並べて扱っている描写が見られた。
ライトノベルでは、しば犬部隊『凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ 5』(オーバーラップ文庫)において「ヒロシマ大学民俗学教授」を名乗る人物が登場。爪隠し『現代陰陽師は転生リードで無双する 伍』(ファミ通文庫)では、「民俗学からオカルト分野に転向」した研究者が登場。BLでは、八陣はち『若き竜王に求愛されて番の花嫁になりました ゼジニアの白い揺籠』(アンダルシュノベルズ)において、主人公(考古学者)と師弟関係であり昔馴染みだという民俗学者が登場した。
官能小説では、睦月影郎の作品(『美人あやかし教室』実業之日本社文庫、『夜這い島の淫習』竹書房文庫)以外には、民俗学者キャラクターがメインで登場する作品は確認できていない。
児童文学では、波摘 著, noprops,黒田研二 原作「青鬼 調査クラブ」シリーズ(PHPジュニアノベル)が、『青鬼 調査クラブ 11 怪物を生み出す王に勝利せよ!』をもって、第1シーズンが完結。東曜太郎『カトリと夜の底の主』(講談社)では、直接に民俗学者キャラクターが登場するわけではないが、登場人物の台詞により主人公たちの職場の同僚に民俗学の研究者がいることが示唆されている。はやみねかおる『怪盗クイーン 陽炎村クロニクル』(講談社青い鳥文庫)では、「地元の民俗学者が書き取った原稿」を元にした書籍の記述という設定の描写がある。
上記のように並べると、ホラーやミステリーには民俗学者ばかりが登場しているように見えてくるが、当然そんなことはなく、たとえば、福澤徹三『オカ研はきょうも不謹慎!』(PHP文芸文庫)では文芸創作の教授、和田はつ子『禁忌』(ハルキ文庫) では文化人類学者、沼堂幼太郎『四ツ谷一族の家系図』(スターツ出版) では社会史が専門の歴史学研究者、雨穴『変な地図』(双葉社)では大学で歴史学の研究室を持つ郷土史家などが、それぞれ登場している。また、主要登場人物の多くが文化人類学の学生・研究者というミステリー『切断島の殺戮理論』の続編、森晶麿『消失村の殺戮理論』(星海社FICTIONS)では、私立大学の人文学部文化人類学科の准教授が引き続き登場。京極夏彦『猿』(KADOKAWA)では、郷土史家や民俗学者の研究対象「ではない」集落が舞台となると作中で明言される。
アニメでは、『ネクロノミ子のコズミックホラーショウ』(Studio五組)において、第2話「【正気度】弱ライバーで集まってみた【旧支配者】」で、鷹城ヒロシ(声:夏目響平)というサブキャラクターが登場し、「オカルト系ライバー」「准教授・民俗学者。オカルトに造詣が深く、書籍や講演会などでいんちきオカルトを暴く活動をしている」 *9 という設定だった。
同名マンガが原作の『光が死んだ夏』(CygamesPictures)では、第8話(Episode 8「接触」)において田中(声:小林親弘)が主人公に接触する際に「民俗学者」を自称し、第10話(Episode 10「真相」)において民俗学の学生である巻の兄が間接的に登場。こちらも同名マンガが原作の『出禁のモグラ』(ブレインズ・ベース)では、第8怪「人魚様」(第8話)において、民俗学のレポートの題材を探して登場人物たちが、「人魚を鎮めるお祭り」の調査へ向かう。
ゲームでは、2月発売の『都市伝説解体センター』(集英社ゲームズ)では、冒頭に柳田国男や折口信夫などの著名な民俗学者の名前が言及されるほかに、オカルト研究家の如月努が重要人物として登場 *10 。如月努の設定については、のちに、ノベライズ版において、「かつて犬神大学の社会学部に所属して民俗学を研究し、オカルト関連の著作を多数著した男」という描写がなされた(氏家仮名子 著,『都市伝説解体センター』(墓場文庫)原作,集英社ゲームズ 協力「【奇譚】都市伝説解体センター」第4回(#4 【7年前の亡霊・前編】))。
8月発売のホラーゲーム『連呪』(日本一ソフトウェア)では、新田信一郎という民俗学に明るい後輩編集部員が登場し、「民俗学の工藤教授」への取材に興味を示す台詞がある *11 。9月発売の『サイレントヒルf』(コナミデジタルエンタテインメント)では、「そういえば、東京から民俗学者さんが来て、この戎ヶ丘に伝わる「霊刀の伝説」を調べてたって話を、近所のおじいさん達から聞いたことがある……」という描写があるが、ここで描かれる「民俗学者」の後ろ姿のビジュアルは、シナリオライターの竜騎士07をモデルにしているという *12 。
スマートフォン向けゲームでは、『チェインクロニクル』(セガ)の期間限定イベント「賢愚の未来フェス」(開催期間:2025年4月25日~5月13日)では、新SSRキャラクター「《Y.G.506》頼れる歴史教員 ミシディア」が獲得可能。ここでは、「約500年後の賢者の塔にやってきたミシディア。民俗学研究のかたわら、学生たちにこの世界の歴史を教えている……という体で潜入中。教師など柄ではないと思ってはいるが、義勇軍の歴史には比較的詳しいので、誰よりも様になっている。」という設定で登場した *13 。『Fate/Grand Order』(アニプレックス)の期間限定イベント「カルデア・U-サマーアイランド ~大統領は夏の夢を見るか?~」メインクエスト第十九節~第二十四節(開催期間:2025年8月13日~9月3日、第十九節~第二十四節開放期間:2025年8月19日~9月3日)では、「諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕」が民俗学の先生として登場した(第二十二節「鏡の中のアクトレス」より) *14 。
成人向けのアダルトゲームでは、エスクードの「廃村少女」シリーズの続編として、1月に『廃村少女 外伝 ~嬌絡夢現~』、7月に『廃村少女[弐] ~陰り誘う秘姫の匣~』が、それぞれ発売した。『廃村少女[弐]』では、主人公は都会の大学に通う大学生で、ヒロインとともに民俗学ゼミに所属しているという設定。また、8月には、2000年発売の『顔のない月』のフルリメイク版『顔のない月-待宵の双椿-』(ROOT)が発売された。
また、3月発売の『遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」』(Tales & Tokens)は、『遠野物語』を題材としたボードゲームで *15 、カードの中には柳田國男や佐々木喜善も登場している *16 (『Game of the Lotus 遠野大正伝』(2023年)の続編企画)。
映画では、4月公開の中国映画『A LEGEND/伝説』(原題:传说、配給:ツイン、製作:中国、2024年)で、巫術専門のシャーマン兼民俗学者・ハーバート(演:アーリフ・リー/李治廷)が登場。物語中盤から「友人に民俗学者がいるんですが」「匈奴の歴史やシャーマニズムに詳しい」というゲーム開発者の紹介で、白いフードを目深に被った姿で登場したが、前世の古代世界では、匈奴の武将フドゥナだったことがのちに判明。野望を果たすために、ジャッキー・チェン演じる考古学者とそのチームに、古代遺跡を探索させるように仕向けた。
6月公開のホラー映画『きさらぎ駅 Re:』(イオンエンターテイメント)では、前作に引き続き、民俗学の学生・堤春奈(演:恒松祐里)が登場。前作で卒論執筆の取材のために自ら率先してきさらぎ駅に向かったが、それ以来ループする異世界に取り残されていた。
映画では、ほかに、民俗学者キャラクターではないが、イタリア・フランス合作の映画『パルテノペ ナポリの宝石』(原題:Parthenope、配給:ギャガ、日本公開日:2025年8月22日)は、人類学者が主人公の映画で、主人公の女性パルテノペ(演:セレステ・ダラ・ポルタ、ステファニア・サンドレッリ)が大学で人類学を修め、やがて研究者となっていく過程を描く。主人公は兄の死を契機に卒論で自殺論を書くと訴えるが、主人公の指導教授(演:シルヴィオ・オルランド)はそれを退け、代わりに「奇跡」を主題に書くように勧める。1970年代のイタリア(ナポリ)の大学での人類学の描写としてこの作品の描写の仕方がどのくらい妥当なのかはよくわからないが、作品内では具体的な調査・研究の様子よりも抽象的な会話劇が優先されており、特に指導教授が、人類学は見ることだ、と語る場面に、この作品のテーマが集約されているように思われる。また、YouTubeの朗読怪談(『怖い話 怪談 朗読』)が原作のファンタジーホラー映画『男神』(平成プロジェクト、2025年9月19日公開)では、民俗学者ではなく考古学者(アーサー考古学教授/演:チャールズ・グラバー)が登場した。
ドラマでは、一木けいの同名小説が原作のテレビドラマ『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(読売テレビ、日本テレビ)の第7話「1対1の関係」(5月15日放送)において、元大学教授の民俗学者で小説家・直江無記(演:渋川清彦)が登場 *17 。直江は、パーマで丸メガネ、あごと口元にヒゲを生やして、シャツにサスペンダーというビジュアルで、さらに、ドラマ中のポスターの描写によれば、成鏡大学で特別公開講義「民俗学から学ぶ現代社会との適合」を開講している。1970年小豆島生まれ、1992年大学在学中に作家デビュー、2000年に成鏡大学教授に着任、著作多数という経歴を持つと設定されていた。第8話(5月22日放送)では、主人公の伊麻(演:栗山千明)及び氷雨(演:伊藤健太郎)の相談役として再登場した(人物紹介には「元」大学教授とあるが、ドラマの劇中の描写では、現在も大学に研究室を持っているようだった)。研究室では爬虫類を飼育し、ジェームズ・アンソール《陰謀》や民芸品のような置き物が飾られている。伊麻との関係に悩む氷雨に対して、穏やかに語りかけ、「彼女は私が持っていた民俗学の講義の生徒だったんです。講義の中で世界には男女が一対一の関係だけでなく、いろんな愛し方や愛の形があるという話をしたら、とても熱心に聞いてくれて……。講義の後、彼女自身の恋愛観について相談しに来てくれました」と語った。第10話(最終話、6月6日放送)では、氷雨が再び直江の研究室を訪れ、伊麻との婚約を報告する。その際、直江はアンソール《陰謀》について解説する。「仮面は絵を描いている人や見ている人の内面を映す装置だと思っています」と語り、婚約を祝福する。伊麻に対しては「誰かの正しさはあなたの悲しみです。唯一の正解なんてこの世にはないんです」という言葉を贈る。原作小説とは台詞や状況の描写がやや変更されているが、ドラマでは作品全体のテーマの代弁者という役回りだった。
『ほんとにあった!呪いのビデオ』(ブロードウェイ)では、第111巻〜第113巻の「黙示録」シリーズにおいて、民俗文化研究所の及川明久氏が登場し、怪異の解説、郷土資料の提示、古文書の解読、呪いから逃れる方法を提案と、およそホラーの民俗学者キャラクターに求められる役割をすべてひとりでこなしている。及川明久氏は、2023年の『劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100』にも登場した作品の準レギュラーキャラクターであり、その軽妙な語り口も相まって、独特の地位を獲得している。
2月には、愛知県名古屋市の家具・インテリア会社の服部家具センターが提供するボイスドラマ「潮風のロッキングチェア 前編/後編」がYouTubeで公開、亡くなる直前までビーチハウスで25年間一人で暮らしてきたという民俗学者の祖父(CV:日比野正裕)が登場 *18 。
またほかに民俗学者キャラクターが登場したわけではないが、5月放送の『土曜プレミアム・世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』(フジテレビ)では、ドラマ本編終了後のタモリのナレーションで折口信夫の言葉が参照され(「「物」という字は、鬼や心霊など~」)、折口信夫の写真も引用された。
ほかには、9月には、福井けいりん公式VTuber「時風リン」(福井県福井市、glow)が「第41回共同通信社杯競輪(GII)」の開催に合わせてデビューし、「民俗学を学ぶ20歳の女子大生。かつて福井支部に所属していたトップ競輪選手の父を持つ」という設定 *19。公式サイト及びYouTube公式チャンネルではショート動画形式のモーションコミックを掲載 *20 。
また、こちらは民俗学者キャラクターではないが、2025年8月16日に開始した地域活性プロジェクト『音戯探偵ひなビタ♫』では、メインキャラクターのひとりである霜月凛(声:水原薫)が「郷土史、伝奇、民俗学を中心に量子力学や物理学といった科学にも精通」と設定されており *21、地域振興の企画に「民俗学」に詳しいという設定のキャラクターを登場させる例はしばしば見られる。
ほかのメディアについて書いてみると、演劇について、目についたものをいくらか挙げると、
・オペラシアターこんにゃく座の旅公演・オペラ『遠野物語』(2025年1月16日~31日/長野県伊那市~静岡県伊豆の国市、2025年4月3日~24日/北海道釧路市~神奈川県鎌倉市) *22
・FOURTEEN PLUS 14+の第19回公演「鉄柵」(2025年3月1日~2日/福岡市美術館ミュージアムホール/福岡県福岡市、2025年3月9日/熊本市民会館シアーズホーム夢ホール/熊本県熊本市) *23
・灯台とスプーンの第7回公演「狐の鏡/透明な縄」(2025年3月29日~30日/福岡女学院大学ハウイ記念館学生ホール/福岡県福岡市) *24
・風天魚の「ドン底ヴァルキュリア」(とよたコント大会vol.2/2025年4月26日~27日/豊田市民文化会館多目的ホール/愛知県豊田市)
・「揺れるはざまのトラベラーズ」(「揺れるはざまのトラベラーズ」製作委員会/2025年6月4日~8日/COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール/大阪府大阪市、2025年6⽉11⽇~17⽇/ヒューリックホール東京/東京都千代田区) *25
・演劇ユニットHORIZONの第21回公演「±Conclusion」(2025年7月5日~6日/LIVE ROXY SHIZUOKA/静岡県静岡市) *26
・DAZZLEのイマーシブエクスペリエンス「百物語 - 月下美人 - 」(2025年8月4日~31日/Anemoia Tokyo/東京都千代田区)、「百物語 - 齢草 - 」(2025年11月15日~30日/Anemoia Tokyo/東京都千代田区) *27
・レティクル座の〝ゾ劇〟「ニュー御釜怪奇譚」(2025年10月1日~5日/萬劇場/東京都豊島区) *28
・演劇集団よろずやの第三十六回本公演「あやし草紙」(2025年10月31日・11月1日~3日/布施PEベース/大阪府東大阪市) *29
・演劇企画「昼町夜村の一撃!」 の「ウェポン⇆マン」(2025年11月22日~23日/新潟市万代市民会館6階ホール/新潟県新潟市) *30
……と、上記の作品で、民俗学者キャラクターが登場した。
2026年の作品で現時点でわかっているところでは、小説では、甲田学人『断章のグリム 完全版5 なでしこ』『断章のグリム 完全版6 いばら姫』が、それぞれメディアワークス文庫の1月・2月の新刊予定のほか、夜馬裕 著, 寺内康太郎, 福井鶴 原作『飯沼一家に謝罪します』(KADOKAWA、2026年1月刊行予定)、恒川光太郎『幽民奇聞』(KADOKAWA、2026年1月刊行予定)、大島清昭『冷蔵庫婆の怪談』(東京創元社、2026年1月刊行予定)、氏家仮名子 小説,『都市伝説解体センター』(墓場文庫) 原作, 集英社ゲームズ 協力, リック 扉絵『【奇譚】 都市伝説解体センター』(集英社オレンジ文庫、2026年2月刊行予定)など、ドラマやゲームのノベライズ企画を中心に情報が出ている。
アニメでは、『ダークギャザリング』第2期 *31 、『地獄先生ぬ~べ~』分割2クール *32 、『恐怖コレクター』(佐東みどり 著, 鶴田法男 監修, 角川つばさ文庫)のアニメ化 *33 などの情報が確認できる。
現時点でまとめられる情報は以上のような感じ。今回も、もし記事中に訂正や追記すべき箇所が見つかれば随時更新・修正していくつもりですので、何卒ご容赦いただければ。では、今回はそんなところで。
*1: 蛇足的備忘メモ。この胡散臭いサングラスアロハ男というのは、民俗学者キャラクターを考える上で、結構重要な類型のひとつなのではないかと思う(アロハではないが『光が死んだ夏』の田中もこの類型に含めてもよいかもしれない)。何かを知っているような雰囲気で主人公たちの前に現れ、そのくせ問題の核心を語ろうとしない、しかし明らかに何か知っているような素振りを見せる。そういうパターンである。この「明らかに何か知っている」という部分、そして、サングラスが示すアウトローっぽさなどが、フィクションのなかの「民俗学っぽい」描写と重なり合う部分なのではないか思われるが、どうだろうか。参考:““祠おじさん”、SNSで突然の流行 「好きしかない」「良すぎ」とイラスト投稿続々、人気声優も乗っかる事態に(1/2) | IT・科学 ねとらぼ” https://nlab.itmedia.co.jp/cont/articles/3387262/#google_vignette
*2: https://x.com/magonia00/status/1183188599757389824 、”フルアーマー姿の柳田國男がなんだか楽しそう「おすまししてるけどテンションMAXでしょ」 - Togetter” https://togetter.com/li/2583157
*3: “コミックマショウ 2025年4月号 - 三和出版 - FANZAブックス” https://book.dmm.co.jp/product/11917/b182asnw02019/
*4: ちなみに、同号ではほかに、鈴岡千歳「海女笛」(「ネットで「出会い系の超穴場」と紹介される島に来た主人公は手漕ぎ船の人妻海女と知り合う。家に泊めてもらうことになり、風呂に入っていると「お湯が冷めるから一緒に入るわね」と言い出し、禁漁日に海女がまぐわう伝説を聞かされて!?」)、天竺浪人「夢の街」(「10年振りに故郷に帰った主人公は散歩中、ふと見知らぬ景色に迷い込む。謎の音に引き込まれ、神社で行われている異形の「性の儀式」に遭遇。繰り広げられる大乱交に魅入られている」)などの同系統の作品が複数掲載された。
*5: ’22年単行本の文庫化。民俗学者キャラクターは登場しないが「柳田」という名の語り手が登場し、過去エピソードの中で語り手のいとこが「名字が同じ」という理由で『遠野物語』を手にし、それがきっかけで語り手自身も民俗学の本を読むようになったと語られる。
*6: 『縁切り上等!』(新潮社、2023年)改題
*7: “【佳作】オクガミサマ(著:波之間之泡) | オレンジ文庫” https://orangebunko.shueisha.co.jp/online/tanpen234_okugamisama
*8: この描写については、作者が次のように言及している。「最初は仲が悪くて、でもちょっとずつ心を許していく、という過程を書きたかったんです。主人公が腰が重めなので、他に動きのある人がいないと話が進まないし、相棒がいることで収集できる情報も増えますし」( “書店員さんの熱狂が止まらない新作。これまでガラリと違う作風に挑んだのは、なぜ?|妻はりんごを食べない|瀧羽麻子 - 幻冬舎plus” https://www.gentosha.jp/article/27609/?srsltid=AfmBOopxK6gfJXN5uj5iMy8EG429VVkf5GanDSKBAa-6HsXmL96VTSwK 2025年7月10日付記事(幻冬舎) )
*9: “CHARACTER | TVアニメ「ネクロノミ子のコズミックホラーショウ」公式サイト” https://anime-necronomico.help/character/detail/?id=6
*10: “『都市伝説解体センター』キャラクター人気投票を開催。あざみ、ジャスミン、廻屋に迫る人気キャラは誰……!?【ネタバレキャラなし】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com” https://www.famitsu.com/article/202503/36374 2025年3月27日付記事
*11: “連呪(れんず) | 日本一ソフトウェア” https://nippon1.jp/consumer/lens/enter.html
*12: “【サイレントヒルf】修には修の地獄があり、別のサイレントヒルで戦っていた? 竜騎士07インタビューで謎多き咲子を考察するヒントも(ネタバレあり) - 電撃オンライン” https://dengekionline.com/article/202512/57880 2025年12月10日付記事
*13: “『チェインクロニクル第5部 ―未来への導標(しるべ)―』「賢愚の未来 中篇」配信開始!「ミシディア(CV:内田真礼)」と「キャピテト(CV:皆口裕子)」が登場する“賢愚の未来フェス”開催! | 株式会社セガのプレスリリース” https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006466.000005397.html 2025年4月25日付記事、”「チェンクロ」,賢愚の未来 中篇を配信開始。ミシディアとキャピテトが登場するフェスも開催” https://www.4gamer.net/games/223/G022384/20250425083/ 2025年4月25日付記事
*14: “【Fate/Grand Order】カルデア・U-サマーアイランド ~大統領は夏の夢を見るか?~ 第二十二節 - YouTube”(投稿者:FGOくりあ - @fgo101) https://youtu.be/PHb2P3mko-I?si=0WBXlNyZQ6PEJMOQ
*15: “遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」 - 岩手県遠野市|ふるさとチョイス - ふるさと納税サイト” https://www.furusato-tax.jp/product/detail/03208/6666464?srsltid=AfmBOortscOrmd3wxfPLv5ebHNDfRMHANttMlooVbOge3EyuHtaH76nz
*16: “遠野物語カードゲーム「花泥棒に気をつけて」 | 道の駅 遠野 風の丘 オンラインショップ” https://ec.tonofurusato.jp/item-detail/1847514
*17: "相関図|彼女がそれも愛と呼ぶなら|読売テレビ" https://www.ytv.co.jp/kanosore/chart/
*18: “ボイスドラマ「潮風のロッキングチェア」前編 - YouTube” https://www.youtube.com/watch?v=S1e8WAqFRVQ&t=325s
*19: “福井けいりん公式VTuber『時風リン』 2025年9月12日(金)デビュー!|福井けいりん” https://www.f-keirin.jp/article.php?num=177
*20: “福井けいりん×株式会社glow新規VTuberプロジェクト” https://vtuber.f-keirin-glow.com/ 、”時風リン - 福井けいりん公式VTuber - - YouTube” https://www.youtube.com/@fukuikeirin_VTuber/shorts
*21: “【ひなビタ♪×KAGENAZO】音楽×謎解き×地域活性の新プロジェクト『音戯探偵ひなビタ♫』が2025年8月16日(土)よりスタート! | FUN SPIRITS株式会社のプレスリリース” https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000135527.html
*22: “オペラ『遠野物語』 – こんにゃく座” https://www.konnyakuza.com/repertory/tono/ 、“過去の旅公演 – こんにゃく座” https://www.konnyakuza.com/past/2025/ 、“座日記: オペラ『遠野物語』メンバー紹介(2025年1月ツアー)” https://konnyakuza.blogspot.com/2025/01/20251.html 、“座日記: オペラ『遠野物語』メンバー紹介(2025年4月ツアー)” https://konnyakuza.blogspot.com/2025/04/20254.html
*23: ”第19回公演「鉄柵」 - 福岡拠点の劇団 14+ <フォーティーンプラス>” https://www.fourteen-plus.com/%E6%AC%A1%E5%9B%9E%E5%85%AC%E6%BC%94/ 、”“境界線”について考える、FOURTEEN PLUS 14+「鉄柵」が福岡・熊本で(コメントあり) - ステージナタリー” https://natalie.mu/stage/news/605126
*24: “灯台とスプーン第7回公演「狐の鏡/透明な縄」 | 灯台とスプーン” https://www.toudaitospoon.com/2025/01/26/kitsune-3/
*25: “揺れるはざまのトラベラーズ” https://yhtls.jp/ 、”【公演レポート】異空間を舞台に、人との絆の温かさを描く見事な舞台『揺れるはざまのトラベラーズ』 │ シアターウェブマガジン[カンフェティ]” https://magazine.confetti-web.com/news/report/75006/
*26: “『±Conclusion』特設サイト - STORY&CAST” https://sites.google.com/view/conclusion-horizon/storycast 、“静岡の女流劇団 演劇ユニットHORIZON第21回公演『±Conclusion』上演決定&ビジュアル公開 観客の投票で結末が分岐するマルチエンディング演劇 │ シアターウェブマガジン[カンフェティ]” https://magazine.confetti-web.com/news/press/70889/
*27: “DAZZLE百物語” https://a100stories.com/page4
*28: 「ニュー御釜怪奇譚」(にゅーおかまかいきたん) | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!” https://stage.corich.jp/stage/392898 、“夢麻呂 ゆめまろ(ドリーム番長)” @yume1964 : 「【物語の鍵を握る主人公①‼️】 民俗学者 介護士 河童① 河童② 何か秘密がある奴ら🫣 彼らの目的は? 彼らの正体は? 哀しい物語がそこにある🥹 レティクル座の〝ゾ劇〟 『ニュー御釜怪奇譚”』出演 10/1(水)~5(日) 大塚 萬劇場 夢麻呂応援チケット予約 https://t.co/rJwFhp1koB #レティクル座 #ゾ劇 https://t.co/UvU392oasA」 https://x.com/yume1964/status/1972631329654395349 、“余談すぎる余談 ゾンビリーダーの“理屈”|野水伊織” https://note.com/nomizuiori/n/n628e6f83b1b5
*29: “vol.36『あやし草紙』 - 演劇集団よろずや” https://yorozuya1996.com/vol-36
*30: “【演劇企画「昼町夜村の一撃!」 『ウェポン⇆マン』】越後を舞台にしたアクションエンタメ演劇が見参! - 日刊にいがたwebタウン情報|新潟のグルメ・イベント・おでかけ・街ネタを毎日更新” https://tjniigata.jp/event/202511_hirumachiyoruson/ https://www.instagram.com/p/DQZZB_Rk5Yu/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=NTc4MTIwNjQ2YQ==
*31: “「ダークギャザリング」第2期制作決定、舞台は京都へ「どうか心して待っていて」(コメントあり) - コミックナタリー” https://natalie.mu/comic/news/645994
*32: “アニメ「地獄先生ぬ~べ~」分割2クール放送、初回は2話連続 ジャンプ+で新連載も - コミックナタリー” https://natalie.mu/comic/news/622208
*33: “アニメ「恐怖コレクター」総合テレビ 2026年秋 放送決定! - NHK” https://www.nhk.jp/g/blog/l83bvu7i_qo/ 2025年12月5日記事