自分用メモ。前回までと同様に、民俗学者キャラクターで一年を振り返るという毎度のよくわからない趣旨の記事だ。
前回の記事↓
というわけで、2024年に発表されたマンガ、アニメ、映画、ドラマ、ゲーム、小説等のうち、民俗学者キャラクターが出ている作品を時系列順に以下に一覧化した。この場合の「民俗学者キャラクター」とは、フィクションに登場する民俗学者や民俗学の学生、あるいは作品の中で「民俗学に詳しい」と思われる描写のある「民俗学者っぽい」キャラクターのことを指す。この辺の定義の範囲や個々の記述の仕方は目下模索中。もっといい感じにしていきたい。
民俗学者キャラクター登場作品一覧2024
1月
2日 [マンガ]モクモクれん「光が死んだ夏」第23話-3『ヤングエースUP』(KADOKAWA)
4日 [マンガ]ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん 2』(ジーオーティー)
11日 [小説]方丈貴恵『孤島の来訪者』(創元推理文庫)
14日 [アニメ]『俺だけレベルアップな件』(A-1 Pictures)第2話「02 If I Had One More Chance」
16日 [小説]木古おうみ 著, 游 イラスト, x0o0x_ 原案『きさらぎ異聞 NoVelize~猿夢・くねくね~』(HOWLノベルス)
18日 [マンガ]永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ 7』(集英社)
20日 [マンガ](R18)モゲラーノ「姉妹とのまぐわい-祠に隠された秘密-」第1話「アシオナNEXT」(渋谷六花舎)
22日 [CM]「遠野物語remix/遠野物語拾遺retold 京極夏彦30周年記念PV祭り(36)」(声の出演:寺田農)『京極夏彦30thAnniversary』
23日 [マンガ]吉元ますめ『くまみこ 20』(KADOKAWA)、一宮幽 漫画,あかほりさとる 原作「DOOOOM‐ドゥーム‐」第13話「電脳民俗学者はねむるの夢を見るか 前編①」『ヤンジャン!』『となりのヤングジャンプ』(集英社)
28日 [マンガ]永椎晃平「スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ」第68話(最終話)『ヤンマガWeb』(集英社)
2月
1日 [マンガ]ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん 3』(ジーオーティー)
7日 [小説]柏木伸介『革命の血』(小学館)、一ノ瀬三葉『時間割男子 13 さよなら、思い出サマーキャンプ』(角川つばさ文庫)、野泉マヤ『休み時間で完結 パステルショートストーリー 第2期 Light Brown ぼくの町の妖怪』(国土社)
8日 [小説]石川宏千花『化け之島初恋さがし三つ巴 3』(講談社)
13日 [マンガ]村山慶『セントールの悩み 25』(徳間書店)
15日 [小説]道草家守『龍に恋う 六 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
19日 [小説]ツカサ『お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか? 2 ~とぐろを巻く虹~』(ガガガ文庫)、中西鼎『たかが従姉妹との恋。 3』(ガガガ文庫)、祇光瞭咲「浅ましき化け物」(第228回短編小説新人賞入選作品、集英社オレンジ文庫文庫公式HP、集英社オレンジ文庫2024年2月刊挟み込みチラシ)
20日 [マンガ]山崎虔十「無敵の女」(第2回アクション漫画大賞その他部門大賞受賞作品)『漫画アクション』2024年3月5日号/No.5(双葉社)
21日 [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 9 人形屋敷から脱出せよ!』(PHPジュニアノベル)
23日 [マンガ]水ポテト「モグランド」第1話「リゾートバイト」/第2話「花火」『ゼノン編集部』(コアミックス)
28日 [小説]長江俊和『出版禁止 ろろるの村滞在記』(新潮文庫)
3月
7日 [小説]夏目夕子『ロンドン奇跡の恋物語~遥かなる遠い君との約束~』(ミーティアノベルス)
8日 [マンガ]景山五月 漫画, 梨 原作『コワい話は≠くだけで。 3』(KADOKAWA)
14日 [小説]岡崎隼人『だから殺し屋は小説を書けない。』(講談社)
15日 [マンガ]すぎちよ「それはまるで運命みたいな」第5話(最終話)『Chillche』Vol.10(双葉社)
21日 [マンガ](R18)沙神よしつね「北乃三姉妹の危ない宝探し~私達一獲千キンを狙います!~」最終話『アクションピザッツ』2024年5月号(双葉社) / [小説]一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎)
22日 [マンガ]杉崎ゆきる「純喫茶ねこ」91杯目(第91話)『comicブースト』(幻冬舎コミックス) / [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 10 帰る家は何処に』(角川文庫)、芦花公園『極楽に至る忌門』(角川ホラー文庫) / [ドラマ]『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』(Amazon Prime Video)
24日 [小説]クラウディア・グレイ 著, 稲村広香 訳『スター・ウォーズ ハイ・リパブリック イントゥ・ザ・ダーク 上/下』(Gakken)
25日 [マンガ]みなぎ得一『妖精学者の夏時間』(大洋図書)
28日 [小説]青柳碧人『怪談刑事』(実業之日本社)
4月
5日 [マンガ]今市子『百鬼夜行抄 31』(朝日新聞出版) / [小説]姜南周 著, 森脇錦穂 訳『草墳 姜南周短編小説集』(花乱社)
15日 [小説]楢山幕府『断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す 6』(TOブックス) / [ゲーム]『あんさんぶるスターズ!!』(Happy Elements)イベント「Answer★星と惹かれ合うマトリックス」(開催期間:2024年4月15日~4月23日)
18日 [マンガ]永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ 8』(講談社)
19日 [マンガ]すぎちよ『それはまるで運命みたいな』(双葉社)
22日 [小説]天野純希,西條奈加,澤田瞳子,蝉谷めぐ実,矢野隆『歴屍物語集成 畏怖』(中央公論新社)
24日 [マンガ]渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」:『まんがでイッキ読み!浅見光彦 名探偵のピンチSP』(ぶんか社)
25日 [小説]北森鴻『凶笑面 蓮丈那智フィールドファイルI』(角川文庫)、北森鴻『触身仏 蓮丈那智フィールドファイルII』(角川文庫)
30日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 3』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 源氏物語と平安文学』(小学館)、吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事 1』(少年画報社)
5月
1日 [アニメ]『怪異と乙女と神隠し』(ゼロジー)第4怪「お風呂と掃除とサプライズ」
2日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 15』(集英社)
4日 [アニメ]『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』(オクルトノボル)第5話「ふたりの放課後、ふたつの放課後」
7日 [小説]久真瀬敏也『陰陽師の呪い 桜咲准教授の災害伝承講義』(宝島社文庫『このミス』大賞シリーズ)
15日 [小説]岩井圭也『われは熊楠』(文藝春秋)
16日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り 19』(芳文社)
17日 [マンガ]井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力「怪獣自衛隊」第50話「大寒波②」『コミックバンチKai』(新潮社) / [ゲーム]『Echocalypse -緋紅の神約-』(YOOZOO Inc.)イベント「万象森羅」(開催期間:2024年5月17日~5月31日)
20日 [小説]北田龍一『コドクな彼女』(GCN文庫)
22日 [小説]空木春宵「罪喰の巫女」:阿津川辰海,井上真偽,空木春宵,織守きょうや,斜線堂有紀『ミステリー小説集 脱出』中央公論新社
23日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~ 2』(ぶんか社)
24日 [小説]北森鴻『写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルIII』(角川文庫)
25日 [マンガ]町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作「鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~」第6話(※先行配信)「バンチコミックス」『コミックシーモア』(新潮社,NTTソルマーレ、→『くらげバンチ』2024年9月24日配信、新潮社)
31日 [マンガ]Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 4』(eBookJapan Plus) / [小説]大島清昭『赤虫村の怪談』(創元推理文庫)、櫻田智也『六色の蛹』(東京創元社) / [ゲーム](R18)『奈落ノ胤 ~堕淫調教SLG~』(MAYHEM)
6月
4日 [マンガ]モクモクれん『光が死んだ夏 5』(KADOKAWA)
5日 [小説]ほしおさなえ『祓い師笹目とウツログサ』(文春文庫)
11日 [小説]三津田信三「屍の誘い」:井上雅彦 監修・著『屍者の凱旋 異形コレクションLVII』(光文社文庫)
12日 [マンガ]羽生生純 漫画,白石晃士・ニューセレクト 原案「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】」第3話「取材」『月刊コミックビーム』2024年7月号(KADOKAWA)
15日 [小説]西崎憲「『魔女の科学』訳者あとがき」:エヴンソン+柴田元幸 共同編集『MONKEY』vol. 33(スイッチ・パブリッシング)
17日 [マンガ]あまー『よーじょらいふ! 5』(竹書房)、(R18)沙神よしつね『北乃三姉妹の危ない宝探し~私たち一獲千キン狙います!~』(エンジェル出版)
28日 [マンガ]TABIKO 作画, 猪熊しのぶ 原作『7代祟りますので早く結婚してください! 1』(小学館)/ [小説]ジョン・コナリー 著, 田内志文 訳『失われたものたちの国』(東京創元社)
7月
4日 [ドラマ]『七夕の国』(Disney+)
5日 [小説]増山実『今夜、喫茶マチカネで』(集英社) / [映画]『Shirley シャーリイ』(原題:Shirley、サンリスフィルム)
6日 [マンガ](R18)モゲラーノ「姉妹とのまぐわい-祠に隠された秘密-」第6話(最終話)「アシオナNEXT」(渋谷六花舎)
8日 [マンガ]室たた『一色教授の自由研究 1』(小学館)
18日 [小説]相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ ずっと一緒』(集英社オレンジ文庫)
20日 [マンガ]水ポテト『モグランド 1』(コアミックス)
24日 [小説]幸田真音『万、已むを得ず』(PHP研究所)
27日 [小説]大島清昭『バラバラ屋敷の怪談』(東京創元社)
29日 [小説]高田崇史『采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義』(新潮文庫)
31日 [マンガ]深井結己「座敷童子」『恐怖夜話 ~魔夏の戦慄~』2024年9月号(メディアックス)
8月
6日 [小説]兎太郎「クリムゾンの糸」:愉怪屋 編『因果』(幻冬舎)
7日 [マンガ]ルノアール兄弟『少女聖典 ベスケ・デス・ケベス 12』(秋田書店) / [小説]一ノ瀬三葉『時間割男子 14 つかめ! かなえたい未来』(角川つばさ文庫)
9日 [小説]美雨音ハル『聖女様に婚約者を奪われたので、魔法史博物館に引きこもります。2』(GAノベル)
16日 [マンガ]三ノ輪ブン子 漫画, 飯倉義之 原案『ただのうわさです 1』(ぶんか社) / [小説]阿部登龍「狼を装う」:『紙魚の手帖』Vol.18(東京創元社)
23日 [小説]北森鴻,浅野里沙子『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイルIV』(角川文庫)、望月麻衣『京都下鴨 神様のいそうろう』(角川文庫)、静月遠火『何かの家』(メディアワークス文庫)
29日 [ゲーム]『聖剣伝説 VISIONS of MANA』(スクウェア・エニックス)
30日 [マンガ]星野之宣『宗像教授世界篇 4』(小学館)、星野之宣『宗像教授セレクション 暗い村の伝承』(小学館)
9月
3日 [小説]真島文吉『右園死児報告』(KADOKAWA)
4日 [マンガ]近藤憲一『ダークギャザリング 16』(集英社)
9日 [マンガ]井上淳哉 著, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 16』(新潮社)
10日 [マンガ]トジツキハジメ『俺と彼女と先生の話 現代怪奇譚 1』(海王社)
12日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作「ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~」第18話(最終話)『comic killa』vol.18(ぶんか社)
13日 [マンガ]戸川四餡『黒巫鏡談 1』(KADOKAWA)、露久ふみ「こまどりは今際の目醒め」第1話『Dear+』2024年10月号(新書館)
19日 [マンガ]童夢梨乃 漫画,立原しのぶ 原案「鬼に呪われた一族~凌辱された母娘の怨念が血の惨劇を呼ぶ~」『魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1』(ユサブル)、一宮幽 漫画,あかほりさとる 原作『DOOOOM‐ドゥーム‐ 4』(集英社)
20日 [マンガ]鯨庭 漫画, 柳田国男 原作, 石井正己 監修・解説『遠野物語』(KADOKAWA)、渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク 1/2』(Jパブリッシング)
25日 [マンガ]Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 5』(eBookJapan Plus) / [小説]波摘 著, noprops,黒田研二 原作『青鬼 調査クラブ 10 怪物ホテルの幻を打ち破れ!』(PHPジュニアノベル)
27日 [ゲーム](R18)『蛟の巫女』(Liar-soft)
28日 [マンガ]フィビ鳥「みなしごの長い夜」『少年ジャンプ+』(集英社)、会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話『月刊コミックZERO-SUM』2024年11月号(一迅社)
10月
1日 [小説]朝陽ゆりね『弦月と太陽 ~二人のあやかし事件簿~』(それいゆ文庫)
9日 [マンガ]トジツキハジメ『僕と彼女と先輩の話 現代怪奇譚 2』(海王社)
10日 [マンガ]須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~ 3』(ぶんか社)
11日 [マンガ]羽生生純 漫画,白石晃士・ニューセレクト 原案『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】』(KADOKAWA)、会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話『ゼロサムオンライン』(一迅社)*1
18日 [マンガ]渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク 3』(Jパブリッシング) / [小説]朝倉宏景『死念山葬』(東京創元社)
21日 [マンガ]おーはしるい「あい・ターン」最終回1本め!(最終話)『本当にあった笑える話増刊 主任がゆく!スペシャル』2024年12月号/vol.194(ぶんか社)
23日 [マンガ]洋介犬『反逆コメンテーターエンドウさん 3』(KADOKAWA) / [ゲーム]『原神』(miHoYo)第5章第4幕「燃ゆる運命の虹光」イベント「キャンディと薔薇の歌」(開催期間:2024年10月23日~11月7日)ミニゲーム「騎士の剣光」
25日 [マンガ]Batta「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん」第四十四(結)「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃんと子別れの日を迎えし縁」(最終話)「みんなのコミック」(イーブックイニシアティブジャパン)、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん 5』(eBookJapan Plus) / [小説]北森鴻,浅野里沙子『天鬼越 蓮丈那智フィールドファイルV』(角川文庫)、篠田節子『失われた岬』(角川文庫)
31日 [小説]柳川一『中山民俗学探偵譚』(東京創元社)陽ゆりね『弦月と太陽 ~二人のあやかし事件簿~』(それいゆ文庫)
11月
1日 [AV](R18)『NTR.net ×PRESTIGE 23』(プレステージ)
6日 [小説]村崎なぎこ『百年厨房』(小学館文庫)
11日 [マンガ]トジツキハジメ『俺と彼等と彼女の話 現代怪奇譚 3』(海王社) / [小説] 白川紺子『京都くれなゐ荘奇譚 五 呪いは月夜に恋い惑う』(PHP文芸文庫)
15日 [マンガ]相尾灯自 漫画,澤村御影 原作「准教授・高槻彰良の推察」(第2部)『月刊コミックジーン』2024年12月号(KADOKAWA)、山崎虔十「ミュージアムのふたり」第1話「エリカと文子」『webアクション』(双葉社) / [小説]高田崇史『古事記異聞 陽昇る国、伊勢』(講談社文庫)、(R18)愛内なの『長身巨乳女子の怪異様との溺愛セックス ~愛されて絞り取られる毎日~』(ぷちぱら文庫creative)
18日 [小説]ツカサ『お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか? 3 沈む混沌と目覚める新月』(ガガガ文庫)
20日 [マンガ]水ポテト『モグランド 2』(コアミックス)
25日 [マンガ]おーはしるい『あい・ターン 7』(ぶんか社) / [小説]澤村御影『准教授・高槻彰良の推察 11 夏の終わりに呼ぶ声』(角川文庫)
28日 [マンガ]三鹿灯 漫画, 余寒 原作「怪ヲトク教室」『一迅プラス』(一迅社)、吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事 2』(少年画報社)
12月
4日 [マンガ]モクモクれん『光が死んだ夏 6』(KADOKAWA)
9日 [マンガ]井上淳哉 著, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊 17』(新潮社)
13日 [小説]道草家守『龍に恋う 七 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
15日 [小説]一ノ瀬三葉『時間割男子 15 あらたなる男子、音楽くん!?』(角川つばさ文庫)
19日 [マンガ]碓井ツカサ 漫画, 背筋 原作「近畿地方のある場所について」第12話②『カドコミ』(KADOKAWA)
24日 [小説]石井颯良『23時の豆皿ごはん』(角川文庫)、三津田信三『みみそぎ』(角川ホラー文庫)、内藤了『DOLL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』(角川ホラー文庫) / [ドラマ]『飯沼一家に謝罪します』第1回(TXQ FICTION、テレビ東京)
25日 [小説]八方鈴斗『Re:Re:Re:Re:ホラー小説のプロット案』(KADOKAWA)
27日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力「村祀り」第21章「最果ての村⑧」(最終話)『週刊漫画タイムス』2025年1月7・14日合併号(芳文社)
とりあえず、現在把握しているところは上記の通り。毎年相当数見落としがあるがそこはその都度、追記・修正していきたい所存。
マンガではまず、モクモクれん『光が死んだ夏』で、主人公の友人の兄が東京の大学で民俗学の勉強をしているオカルトマニアであることが明かされその後たびたび弟を介して助言をしていく役どころとなっているほか、町を徘徊する自称民俗学者のタナカが引き続き縦横無尽の暗躍を見せている。
一宮幽 漫画,あかほりさとる 原作『DOOOOM‐ドゥーム‐』では第13話から、明秩大学文化人類学教授・痴田光聖が登場し、助手の椚木羅門とともに「ネットが第二の現実となったこの世界の生活や文化伝承や儀式やオカルトを失われる前に正しく体系づけて後世に残す」という「メタバース民俗学」を唱え、ネットを介して自ら呪いを拡散させるという、マッドサイエンティスト的な振る舞いを見せる。
永椎晃平『スケアリー・キャンパス・カレッジ・ユニバーシティ』は、第68話で最終話を迎え単行本全8巻で完結。終盤の展開では主人公サイドと対立していた民俗学者とは無事和解したもののさらなる黒幕の存在が示され、謎を残す終わり方となった。
水ポテト『モグランド』は、『ゼノン編集部』(コアミックス)で連載開始したパニックホラーで、大学の民俗学研究科の学生たちが主人公らとともに離島のリゾートバイトに参加している(そのうちの一人は開幕第2話でモグラに食い殺され死亡)。
杉崎ゆきる『純喫茶ねこ』では、転校生の少女が部活動入部を検討する一連のエピソードのなかで中学校の宇宙人部兼民俗学研究部(民研)が登場。民研として宇宙人との交信を目指すという活動をしている模様。
井上淳哉 漫画, 白土晴一 企画協力『怪獣自衛隊』では第50話からは、主人公の妹・武蔵令奈が登場。令奈は関東の国立大学の考古学研究室で民俗学を研究するポスドクで、怪獣を神と崇め交信する能力を持つ神官の一族の末裔に当たる特異な巫女体質という設定。また研究室主幹の引篭教授は怪異妖怪現象を研究する中年の女性で、令奈とともに怪獣対策に協力する。作中に登場するほかの専門家たちと違い引篭教授は直接自衛隊の作戦会議に参加してはいないが怪獣の襲来する現場で読者に対する解説役を担っていくことになる。
町田とし子 漫画,鉈手璃彩子 原作『鬼妃~「愛してる」は、怖いこと~』では、第6話から民俗学が専門のポスドクの男性・砂本と男子大学院生の高西が登場、第7話以降から砂本が主人公の故郷の村の鬼にまつわる言い伝えについて解説していくことになる。
羽生生純 漫画,白石晃士・ニューセレクト 原案『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】』では、呪術を研究する民俗学者・北川博教授が登場し呪物について解説し口裂け女騒動に巻き込まれる。
室たた『一色教授の自由研究』は、大学生の主人公・山下花衣がイケメン変人民俗学教授・一色周に翻弄される一話完結型のラブコメで7月に電子単行本第1巻が刊行、現在連載中。
須河海 漫画,井之上みこと 原作『ダルマ様の贄 ~孕ませたい者、この指とまれ~』最終話では、カメラが趣味の女子と民俗学専攻の男子の大学生カップルが、クライマックスにおいて訪問先の秘境の村が炎上していく光景を目の当たりにする。
連載以外では、山崎虔十「無敵の女」では、民俗学者キャラクターは登場しないが『遠野物語』のエピソードが引用され柳田国男が「民俗学者・官僚」として肖像イラスト入りで紹介された。鯨庭 漫画, 柳田国男 原作, 石井正己 監修・解説『遠野物語』は、本編は『遠野物語』の翻案コミカライズだがプロローグに柳田国男と佐々木喜善が登場する。三鹿灯 漫画, 余寒 原作「怪ヲトク教室」は、大学の民俗学研究会OBが集めた怪談を紹介するという設定の読み切りホラー。
BLマンガでは、すぎちよ『それはまるで運命みたいな』最終話において、アルファの大学生主人公・有間稜人が民俗学ゼミに入り指導教員の下田教授らとともにオメガの村へフィールドワークに訪れるという展開。『Dear+』2024年10月号で連載開始した露久ふみ「こまどりは今際の目醒め」は、刑事と民俗学者の双子のダブル主人公で、同著者の『こまどりは、夜の帳』の続編。前作は山奥の村が舞台だったが、今作では離島の漁村が舞台となる模様。『ゼロサムオンライン』新連載の *2 『月刊コミックZERO-SUM』2024年11月号から連載を開始した会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話では、民俗学者キャラクターは登場しないが、主人公の転居先の地域では変わった祭りが行われているらしく神社の管理人が「民俗学の大学教授が取材しにきたり オカルトマニアが観に来たり 非公開なので断りましたけど」と語るセリフがある。
男性向けの成人マンガでは、モゲラーノ「姉妹とのまぐわい-祠に隠された秘密-」全6話は、民俗学を学ぶ男子大学生の主人公が故郷の島で祠の謎を探っていくと幼馴染の巫女姉妹とハーレム展開になるというエロマンガ。沙神よしつね『北乃三姉妹の危ない宝探し~私達一獲千キンを狙います!~』は『アクションピザッツ』2024年5月号で最終話を迎えたが、民俗学者の長女、スポーツジム勤務の次女、大学生の末女の三姉妹が借金返済のためにお宝探しをするエロマンガで、終盤に続々登場する本作の民俗学関係者たちは各地の伝承を集めて財宝を見つけるトレジャーハンター的存在。
完結済みの作品については、みなぎ得一『妖精学者の夏時間』は、2020年~2021年に『ニュースクランチ』(ワニブックス)で連載していた作品の単行本化だが、この作品は元民俗学者という設定のあるキャラクターが主人公で、著者の他作品と設定を同じくする。そのほかに、ミツナナエ『久世さんちのお嫁さん』は、昨年に引き続き紙版単行本全3巻が刊行、現在続編の「久世さんとふしぎなカミサマ事情」が連載中。吉元ますめ『くまみこ』は昨年最終話を迎え単行本全20巻で完結。景山五月 漫画, 梨 原作『コワい話は≠くだけで。』は単行本全3巻で完結。ルノアール兄弟『少女聖典 ベスケ・デス・ケベス』は電子単行本全12巻で完結し最終巻には民俗学者キャラクター登場回を含む。トジツキハジメ『俺と彼女と先生の話』『僕と彼女と先輩の話』『俺と彼等と彼女の話』は電子版全3巻でまとめて復刊。戸川四餡『黒巫鏡談』はシリーズ全2巻が刊行予定。渡辺カナ 漫画, 白土夏海 原作『ロマンティック・ダーク』は紙版単行本全3巻が連続刊行。洋介犬『反逆コメンテーターエンドウさん』の第3巻にはエンドウさんの本職が民俗学者だという小ネタを収録する。
ほかに、今市子『百鬼夜行抄』、星野之宣『宗像教授世界篇』、近藤憲一『ダークギャザリング』、山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力『村祀り』、Batta『狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん』、あまー『よーじょらいふ!』、そして、都市伝説を研究する社会学者が主人公の吉川景都『横浜黄昏咄咄怪事』などの作品が単行本刊行および連載継続中。また、『月刊コミックジーン』2024年12月号では「准教授・高槻彰良の推察」シリーズの相尾灯自によるコミカライズ第2部が連載開始している。
ほかに新規以外の作品では、深井結己「座敷童子」(『恐怖夜話 ~魔夏の戦慄~』2024年9月号)は、過去に『禁断のグリム童話文庫 麗しく濡れる真実の人魚姫』(竹書房、2009年1月)に収録された作品の再録。童夢梨乃 漫画,立原しのぶ 原案「鬼に呪われた一族~凌辱された母娘の怨念が血の惨劇を呼ぶ~」(『魂まで震える女の愛欲ミステリーVol.1』)は、同「吉備津鬼伝説殺人事件」(『セリエミステリー』1993年3月号、白泉社、1993年1月) *3 を改題し再録した作品となっている。
上記の作品以外に民俗学者っぽいキャラクターを探すと、フィビ鳥「みなしごの長い夜」では、民俗学者かどうかは不明だが、主要登場人物の少女の父親で「日本の呪術史研究の権威」という永野星次教授が登場。碓井ツカサ 漫画, 背筋 原作『近畿地方のある場所について』第12話②では、民俗学者ではないが、匿名の宗教学の大学教授が作中に登場した謎のシールと一般的なお札との類似性についてコメントを求められている描写がある。また、山崎虔十「ミュージアムのふたり」は地方の郷土博物館の学芸員が主人公で、主人公の専門はまだ明示されていないが今後民俗学の専門家が登場してくる可能性はかなり高いものと想像される。
そのほかに、民俗学者の飯倉義之が原案を担当する三ノ輪ブン子『ただのうわさです』には「しのぶ」という名前の登場人物がいるが作者によると名前の由来は折口信夫からということらしい *4 。
ほか、フィクション以外では、増村十七「レポ漫画 100分de名言を求めて (7)」(『群像』2024年7月号、講談社)は、宮本常一『忘れられた日本人』を取り上げる回だった。
小説では、北森鴻・浅野里沙子「蓮丈那智フィールドファイル」シリーズ全5巻が角川文庫から新装復刊したことがまず挙げられる。また、5月に大島清昭『赤虫村の怪談』が、7月に高田崇史『采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義』が、11月に高田崇史『古事記異聞 陽昇る国、伊勢』が、12月に三津田信三『みみそぎ』がそれぞれ文庫化した。
民俗学者キャラクターが登場する小説のシリーズ作品では、やはりライト文芸やライトミステリーが目立ち、角川文庫の澤村御影「准教授・高槻彰良の推察」シリーズ、宝島社文庫の久真瀬敏也「桜咲准教授の災害伝承講義」シリーズなどの民俗学者が主役のシリーズが続いているほか、7月に集英社オレンジ文庫の相川真「京都伏見は水神さまのいたはるところ」シリーズが全10巻、11月にガガガ文庫のツカサ「お兄様は、怪物を愛せる探偵ですか?」シリーズが全3巻でそれぞれ完結。また、PHP文芸文庫の白川紺子「京都くれなゐ荘奇譚」シリーズ、角川文庫の望月麻衣『京都下鴨 神様のいそうろう』などでは民俗学者キャラクターが重要なサブキャラで登場。大島清昭『バラバラ屋敷の怪談』、櫻田智也『六色の蛹』などの民俗学っぽさの強い研究者・作家が主役のシリーズも続いている。
また、民俗学の大学生・大学院生が重要な役どころの作品では、木古おうみ 著, 游 イラスト, x0o0x_ 原案『きさらぎ異聞 NoVelize~猿夢・くねくね~』、静月遠火『何かの家』、朝倉宏景『死念山葬』などのホラー作品のほか、増山実『今夜、喫茶マチカネで』、石井颯良『23時の豆皿ごはん』などの喫茶店や料理屋が舞台の作品にも民俗学の学生・院生が登場している。
ほかに、定番の描写のひとつでは、内藤了『DOLL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』では、民俗学者を装って村に潜入するストーリーが描かれた。
また、2024年は実在の民俗学者がモデルの作品が相次いで刊行されており、岩井圭也『われは熊楠』では南方熊楠、幸田真音『万、已むを得ず』では渋沢敬三、柳川一『中山民俗学探偵譚』では中山太郎といった著名な人物の活躍がそれぞれ描かれ、加えて、天野純希,西條奈加,澤田瞳子,蝉谷めぐ実,矢野隆『歴屍物語集成 畏怖』ではプロローグとエピローグに柳田国男とおぼしき民俗学者が語り手として登場した。
児童文学では、PHPジュニアノベルの波摘「青鬼 調査クラブ」シリーズ、角川つばさ文庫の一ノ瀬三葉「時間割男子」シリーズが続いているほか、野泉マヤ『ぼくの町の妖怪』では主人公の名前が柳邦彦、妖怪研究者の先生が井上円先生と設定されていた。
また、直接に民俗学者キャラクターに関係してはいないがほかに、主要登場人物の多くが文化人類学の学生・研究者という孤島ミステリー森晶麿『切断島の殺戮理論』(星海社FICTIONS)の存在が特筆される。
マンガ・小説を通して並べてみて、山崎虔十「無敵の女」、鯨庭『遠野物語』、『歴屍物語集成 畏怖』にあるように、フィクションのなかの民俗学描写における柳田国男・遠野物語のイメージは大きなものがある。
アニメでは、『俺だけレベルアップな件』第2話「02 If I Had One More Chance」(1月14日放送)では、主人公たちがダンジョンで神像型のモンスターに対峙する場面でメンバーの長髪の男性・要譲二(声:波多野翔)が「自分に任せてください。自分は民族学の研究をしていました。神に捧げる賛美の言葉には覚えがあります」と発言する(原作では教会で聖歌隊をしていた経験があり讃美歌に自信があるという設定だったが変更された)。このセリフの「ミンゾクガク」は、担当声優の波多野翔のコメントには「民俗学」ではなく「民族学」とあり *5 、アニメ本編を見ても古代神殿のダンジョンで神像型のモンスターと戦う場面でのセリフなのでおそらく「民族学」が妥当と思われる。これは攻略対象がキリスト教の神だと想定し讃美歌を唱えたが、実はキリスト教ではなく異教の神だったために讃美歌は効果がなかったという宗教絡みのネタだと思われるが、アニメ化に際して設定を「聖歌隊」→「民族学の研究」、「讃美歌」→「神に捧げる賛美の言葉」というふうに原作から変更したために、キャラクターの面白みは増したがその言動の意味は受け取りにくくなっているように思われる。
アニメでほかに出てきたネタを拾っていくと、『怪異と乙女と神隠し』第4怪「お風呂と掃除とサプライズ」(5月1日放送)では、ヒロインの緒川菫子(声:ファイルーズあい)の自宅に大量の本が積まれている様子が描かれたが、そのなかにある民俗学関連の書籍(『地域と妖怪 風習と言い伝え』『日本國民俗学 衣食住の変遷』『風土と伝承 自然と怪異』など)の著者名が「秋篠日和」となっており、これはプロップデザインを担当した秋篠Denforword日和の名前から採ったものと思われる。『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』第5話「ふたりの放課後、ふたつの放課後」(5月4日放送)では、主人公が高校の図書館で『日本異形見聞録』という書籍を読む場面があるがこのタイトルは民俗学者・小松和彦の著書『日本妖怪異聞録』あたりをもじったタイトルだろうかと推測される。また、上記一覧には加えていないが『妖怪学校の先生はじめました!』(2024年10月8日~、サテライト)に登場する柳田(声:杉田智和)は一反木綿のキャラクターなのでこちらもおそらくは柳田国男モチーフのひとつと思われる。
ゲームでは、4月に開催された『あんさんぶるスターズ!!』の期間間限定イベント「Answer★星と惹かれ合うマトリックス」では「Game master / 第四話」において天城燐音(声:阿座上洋平)のセリフで「史上初めて俺っちたちの故郷——天城村にカメラが入るってことで、一般視聴者だけじゃなく民俗学者やらまで超盛り上がってるみたいだぜェ」という言及がなされた。5月後半に実施された『Echocalypse -緋紅の神約-』の期間限定イベント「万象森羅」においては、SSR進化体「ガングレリ」が実装され、公式のキャラクター紹介によれば「ノナヤで知識を競うクイズ大会を開催したら、おそらくガングレリが優勝するだろう。民俗学者を自称する彼女は四方を旅し、目にした物事をすべて自分のノートに記録している」 *6 とある。8月発売の『聖剣伝説 VISIONS of MANA』の第10章のクエスト「伝説の武器の噂」では「若き民俗学者ディーム」が登場。10月後半から11月初旬に実施された『原神』の第5章第4幕「燃ゆる運命の虹光」期間限定イベント「キャンディと薔薇の歌」のミニゲーム「騎士の剣光」においては、スメール教令院因論派ヴァフマナ学院に属する「民俗学者」の「サフィ」が登場した *7 。成人向けゲームでは、5月末発売の『奈落ノ胤 ~堕淫調教SLG~』では、主人公は大学生だが趣味で民俗学に関心を持ち精神心理学・民族心理学などを研究しているという設定。9月発売のライアーソフトの新作『蛟の巫女』の現代編に登場する小鳥遊梨子(声:東シヅ)は、民俗学を専攻する大学生で進級論文のフィールドワークのため物語の舞台の孤島にやってくるという設定だった。
映画では、民俗学者キャラクターの活躍は目立たなかった。『カムイのうた』(2024年1月26日全国公開、トリプルアップ)では、アイヌ語を研究する兼田教授(演:加藤雅也)が登場したがこの人物は金田一京助がモデルとなっており、言語学者キャラクターではあるかもしれないがこの場合、民俗学者キャラクターにも数えてよいかはわからない。『Shirley シャーリイ』(原題:Shirley、2024年7月5日日本公開、サンリスフィルム、※アメリカ公開は2020年6月5日)では、実在する文芸批評家のスタンリー・ハイマン教授(演:マイケル・スタールバーグ)が登場。スタンリー教授が映画の前半で食事中の雑談の際にシャーマンの儀式を見に行きたいなどと語りだす描写はいかにもフィクションの民俗学者キャラクター的だが、これは実際のスタンリー・エドガー・ハイマンが神話や儀式に関する著作を残していることに由来する描写と思われる(ハイマンは神話や民俗学の研究者として紹介されることもある)。
ドラマでは、Amazon Prime Videoの『僕の愛しい妖怪ガールフレンド』では、濱田マリが主人公の所属する古代民俗学ゼミの教授・澤田夏子を、平祐奈が民俗学の大学講師兼妖怪ハンター・連城ありさを演じるほか、文化人類学者・民俗学者の廣田龍平が監修を担当。岩明均のマンガが原作のDisney+配信ドラマ『七夕の国』では、失踪した異能の民俗学教授・丸神正美を三上博史が、民俗学ゼミ講師・江見早百合を木竜麻生がそれぞれ演じる。また、TXQ FICTIONのモキュメンタリーホラー『飯沼一家に謝罪します』では、謝罪する民俗学者・矢代誠太郎を直井忠道が演じた。
補足的に民俗学者キャラクター以外について記述すると、韓国のホラードラマ『怪異』では怪奇現象の解明に奮闘する考古学者をク・ギョファンが演じたほか、イギリスのホラー映画『Starve Acre』では、1970年代の田舎町で伝承を調査する考古学者をマット・スミスが演じるなど、海外ホラーでは考古学者の活躍も目立つ。これに関して『飯沼一家に謝罪します』の矢代教授も作中では「祭祀考古学」が専門のひとつと描写されており、このあたりの学者キャラクターの専門の設定は作品によって異なってくるように思われる。
また、このほかに映画に関連して書くと、戸川四餡『黒巫鏡談』第1話に名前だけ登場した民俗学者・村山清順と、韓国映画『破墓 パミョ』(2024年10月18日日本公開)に登場した日本人陰陽師ムラヤマ・ジュンジ(演:チャン・ウィドン)は、ともに実在した宗教学者・村山智順をモデルにしていると思われる *8 。過去の作品でも日本統治下の京城を舞台にした映画『PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ』(2023年11月17日日本公開、韓国)では、保安情報受信係の監督官・村山淳次(演:ソル・ギョング)が主要登場人物で登場しており *9 、ある種の定番のネタとおぼしい。
ほかのメディアについて書いてみると、演劇についてはあまり把握はしていないが、目についたものをいくらか挙げると、演劇企画平成.EXEvol.2.5「「#怖カフェ怪談 2021冬」@ 喫茶「残酷」」(1月26日~28日、池袋・木星劇場)、劇団SE・TSU・NA「語り部たちの夜-虚舟(うつろぶね)-」(5月4日、中之島春の文化祭2024、大阪府ABCホール)、兵庫県立ピッコロ劇団第79回公演「あしあとのおと、ものがたり」(5月31日~6月2日、8日、9日、兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター)、劇団すらんばー第十四回公演「我が結びのレイトショー」(9月21日、吉祥寺・櫂スタジオ)、システム個人 第2回本公演「御徳寺探偵草臥れ儲け」(9月26日~29日、練馬・アルネ543)、劇団中馬式第9回公演「縺?§縺後∩様の花嫁」(11月15日~19日、新宿眼科画廊)などの公演において民俗学者キャラクターが登場した。細かな動向はわからないが、演劇の領域における民俗学者キャラクターの描写も、依然ホラーやファンタジーの傾向が大きいものと思われる。
2025年の作品で現時点でわかっているところでは、マンガでは、2024年12月に『カドコミ』で連載が開始した「右園死児報告」(新川権兵衛 作画, かかし朝浩 ネーム構成, 真島文吉 原作)では、原作小説通りであれば物語前半で登場する民俗学者の手記が作中の重要な設定にかかわってくるほか、『B's-LOG COMIC』Vol.144で連載開始が告知されている「極楽に至る忌門」(逆木ルミヲ 作画, 芦花公園 原作)においても民俗学者キャラクターが登場予定。
小説では、2月に刊行予定の佐々木事務所シリーズ第4弾となる芦花公園『無限の回廊』(角川ホラー文庫)などの新作のほか、はやみねかおる『少年名探偵 虹北恭助のハイスクール☆アドベンチャー 新装版』(星海社FICTIONS)、3ヶ月連続刊行予定の甲田学人『断章のグリム』(メディアワークス文庫)などの民俗学者キャラクターが出てくる旧来の作品の復刊も期待される。
アニメでは、モクモクれん『光が死んだ夏』、江口夏実『出禁のモグラ』のアニメ化、『地獄先生ぬ~べ~』の再アニメ化など、民俗学者っぽいキャラクターの出番には事欠かないことが予想される。
ゲームでは、リメイク版『顔のない月-待宵の双椿-』が2025年発売で調整中とされており、また新作では、2025年2月発売予定の『都市伝説解体センター』では *10 、民俗学ネタが多く盛り込まれテキストに柳田国男、折口信夫、南方熊楠などの民俗学者の名前も登場するとのこと *11 。また、発売時期は未定ながら『清宮物語 -Tales of Seikyu』では、「毒舌の民俗学者・ヨウジ」というキャラクターが登場予定という情報が出ている *12 。
映画・ドラマでは、映画『民俗学者・深鴫景子シリーズ 創造の魔王』が以前から制作の遅れが告知されているが現在の具体的な状況は不明 *13 。 2月配信予定の河部真道の同名マンガが原作のNetflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』 *14 では、原作には鬼憑き伝承を研究する地方博物館の館長が登場するが実写版でどうなるかは現状未確定。
現時点でまとめられる情報は以上のような感じ。なんだか書いているうちにどんどん文字数が長くなっていって気づけば年をまたいでしまった。次回はできれば年内に更新したい。もし記事中に訂正や追記すべき箇所が見つかれば随時更新・修正していくつもりですので、何卒ご容赦いただければ。では、今回はそんなところで。
※追記:2025/01/03、以下9点の情報を追記、文章を一部修正しました。
2月15日 [小説]道草家守『龍に恋う 六 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
4月24日 [マンガ]渡千枝 作画, 内田康夫 原作「佐渡伝説殺人事件」:『まんがでイッキ読み!浅見光彦 名探偵のピンチSP』(ぶんか社)
6月28日 [マンガ]TABIKO 作画, 猪熊しのぶ 原作『7代祟りますので早く結婚してください! 1』(小学館)/ [小説]ジョン・コナリー 著, 田内志文 訳『失われたものたちの国』(東京創元社)
10月21日 [マンガ]おーはしるい「あい・ターン」最終回1本め!(最終話)『本当にあった笑える話増刊 主任がゆく!スペシャル』2024年12月号/vol.194(ぶんか社)
10月25日 [マンガ]Batta「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃん」第四十四(結)「狐のお嫁ちゃんと息子ちゃんと子別れの日を迎えし縁」(最終話)「みんなのコミック」(イーブックイニシアティブジャパン)
11月25日 [マンガ]おーはしるい『あい・ターン 7』(ぶんか社)
12月13日 [小説]道草家守『龍に恋う 七 贄の乙女の幸福な身の上』(富士見L文庫)
12月27日 [マンガ]山口譲司 漫画, 木口銀 原案協力「村祀り」第21章「最果ての村⑧」(最終話)『週刊漫画タイムス』2025年1月7・14日合併号(芳文社)
※追記2:2025/01/12、以下1点の情報を追記、それにともない該当箇所についての文章を一部修正しました。
9月28日 [マンガ]会田小路ちょこぷでぃんぐ「泡沫のムジナ」第1話『月刊コミックZERO-SUM』2024年11月号(一迅社)
*1: ※訂正:2025/01/12
*2: ※訂正:2025/01/12
*3: “コミックホームズ(Comic Holmes)-セリエミステリー1993年03月号(Seriemystery-1993-03)” https://comich.vivian.jp/mg/seriemystery/1993/seriemystery199303.php
*4: 三ノ輪ブン子@都市伝説マンガ「ただのうわさです」 @minowabunko 2024年8月13日午後7時16分 https://x.com/minowabunko/status/1823302583165014028
*5: 「お知らせ📢 TVアニメ「俺だけレベルアップな件」の02 「If I Had One More Chance」にて01に引き続き、要譲二役で出演させて頂きました✨ 最近色んなことに興味を持ち始めたし俺も民族学とか学んでみようかな…。 #俺だけレベルアップな件 #俺レベ #SoloLeveling」(波多野 翔 @hatakake_0506 2024年1月14日午前1時01分 https://twitter.com/hatakake_0506/status/1746200862199087315 )
*6: “ガングレリ限定イベント「万象森羅」アップデートのお知らせ - 『Echocalypse -緋紅の神約-』公式サイト” https://www.ekokari.jp/main/news?id=7020120
*7: “騎士の剣光 | Project Amber ― Genshin Impact Wiki Database” https://gi.yatta.moe/jp/archive/quest/73354/shadow-of-the-knights-blade “【プレイ日記】原神 攻略426『キャンディと薔薇の歌』(24/10/29更新): Mk CHATWORKS” http://mk-chatworks.seesaa.net/article/505365727.html
*8: 「ちなみに、セリフのなかで一瞬出てくる、朝鮮の風水を知り尽くし「朝鮮の腰を断ち切った」陰陽師ムラヤマ・ジュンジは、朝鮮総督府の依頼で「朝鮮の風水」(1931)を書いた村山智順の名前から取っているに違いない。」 “TRIVIA - 10/18 公開・映画『破墓/パミョ』公式サイト” https://pamyo-movie.jp/kaisetsu.html
*9: “PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ : 作品情報 - 映画.com” https://eiga.com/movie/100285/
*10: “『都市伝説解体センター』発売日が2025年2月13日に決定。スペシャルセットには特製ボードゲームやサントラなどが同梱 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com” https://www.famitsu.com/article/202410/21162
*11: 「『都市伝説解体センター』で取り扱う“都市伝説”というテーマは伝統的な知識と新しい知識、その両方が必要だと思われます。プレイ中にもテキストで柳田国男、折口信夫から南方熊楠といった名前まで出てきていましたが[…]」 “【開発者インタビュー】「色数を絞ったドット絵は“強い”」。『都市伝説解体センター』の魅力的なストーリー&目を惹かれるグラフィックに迫る【BitSummit Drift】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト” https://www.gamespark.jp/article/2024/08/06/143892.html
*12: ”妖怪が登場する和風ファンタジーなスローライフRPG『清宮物語 -Tales of Seikyu』が開発中” https://jp.ign.com/tales-of-seikyu/73280/news/rpg-tales-of-seikyu
*13: “映画『民俗学者・深鴫景子シリーズ 創造の魔王』 | 株式会社レアル” https://real-entertainment.jp/works/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%80%8E%E6%B0%91%E4%BF%97%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%83%BB%E6%B7%B1%E9%B4%AB%E6%99%AF%E5%AD%90%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%80%80%E5%89%B5%E9%80%A0%E3%81%AE%E9%AD%94%E7%8E%8B/
*14: “Netflix映画「Demon City 鬼ゴロシ」来年2月配信 主演は生田斗真、監督に田中征爾(コメントあり) - コミックナタリー” https://natalie.mu/comic/news/604334